野宮有のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレライトめな終末ものSF風味が交じった,高校生たちによる青春・恋愛劇。
かつ連作短編形式での群像劇ということで,自分の好みの要素がこれでもかというくらい,ふんだんに詰め込まれていた作品。
それは当然のように熱中して読んでしまうし,大好きですわなという感じでしたw
刊行自体は去年(2023年)末のようですが,今年(2024年)読んだ小説の中では,今のところ1番面白かったし,自分の好みに合致しているなと感じました。
電撃文庫の作品を最後まで読み切ったのなんて,ひょっとしたら20年近くぶりなんじゃないか?というくらいには遠ざかってしまっていたのですが,やはり自分の思春期の根幹を形成してくれたレー -
ネタバレ 購入済み
15~25分程度の短編映画を5本分、映画狂いの女子高校生がプロットから妄想を膨らませるだけの作品かと思い読み始めたら、大きく外れてました。
この小林凜映という少女、部員が自分1人しかいない映画研究部で、激しく周囲を巻込みながら、ドキュメンタリー映画の撮影を敢行していたとは…。
途中から弓木透も巻き込み2人体制になり、学生映画で避けられない低予算の問題を正面突破し、NASAや国連が人類の威信を賭けて立ち向かっている問題を、青春映画で越えていこうとする爽快感。
本当の結末がどうなったかを考えるのは野暮ですね。 -
Posted by ブクログ
作者さんの作品は初めましてで、表紙の絵からなんとなくラノベっぽい作品なのかなと思っていたが、学生はもちろん大人でも楽しめるとてもクオリティの高い作品だった。
まずシンプルに文章がうまい。てっきりどこかの文学コンテストで優秀賞をとった作品かと思っていたら、どうやら作者さんにとっては10作目の作品とのこと。どうりで文章がこなれているなと納得した。
本作はいわゆるディストピアもの(なんらかの理由で地球が滅亡してしまうという設定。ちなみに本作の場合は巨大隕石が地球にぶつかる)で、地球滅亡までの短い期間を生きる高校生たちがあざやかにえがかれている。
青春もの=恋愛となりがちだけど、恋愛要素はそれほど -
Posted by ブクログ
表紙とタイトルに惹かれて買った1冊
タイトルからも分かるように、作家が自分の作品で生み出した殺人鬼を模倣した殺人が起きる。
作家・拝島礼一の代表作『絵札の騎士』
世間では、連続怪奇殺人事件が発生した原因は、作家や出版社にあると、SNSやテレビを通して議論がされる。作品のファンである新米週刊誌記者の織乃未希は、そんな世間の反応と今の自分の立場に怒りとやるせなさを抑えきれない。そんな時、ある偶然から作家・拝島礼一に出会い、半ば強引に協力を求められ、事件を紐解く手伝いをすることに…。
現実問題として考えることが出来たし、本が好きな人、そうでない人、普段読むけど本に対して凄く思い入れがあるわけで -
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Posted by ブクログ
鳥井一樹は学校の成績などパッとしなかったが、営業という世界では異色の才能を発揮し、訪問販売系会社を数年事に異動しながらも常にダントツトップ。彼なりの営業論理があり、本文中でもかなり語られ鬱陶しく感じるけれど、これくらいの論理がないと殺人現場を目撃したのに殺人犯チームの仲間にさせる説得に信憑性でない。やむなし。
鳥井の性格の作り込みと、相手殺人チームの対決が鮮やかだった。また、目標額の達成方法も締めとして格好良かった。
鳥がやたらと出てきたのは(キムネコウヨウジャク、ヨウム、ネッタイチョウ、グンカンドリ、トウゾクカモメや登場人物の耳津(ミミズク?)、巣ヶ谷、籠原、樫尾(カケス)、情報屋のカラス、