野宮有のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
15~25分程度の短編映画を5本分、映画狂いの女子高校生がプロットから妄想を膨らませるだけの作品かと思い読み始めたら、大きく外れてました。
この小林凜映という少女、部員が自分1人しかいない映画研究部で、激しく周囲を巻込みながら、ドキュメンタリー映画の撮影を敢行していたとは…。
途中から弓木透も巻き込み2人体制になり、学生映画で避けられない低予算の問題を正面突破し、NASAや国連が人類の威信を賭けて立ち向かっている問題を、青春映画で越えていこうとする爽快感。
本当の結末がどうなったかを考えるのは野暮ですね。 -
Posted by ブクログ
作者さんの作品は初めましてで、表紙の絵からなんとなくラノベっぽい作品なのかなと思っていたが、学生はもちろん大人でも楽しめるとてもクオリティの高い作品だった。
まずシンプルに文章がうまい。てっきりどこかの文学コンテストで優秀賞をとった作品かと思っていたら、どうやら作者さんにとっては10作目の作品とのこと。どうりで文章がこなれているなと納得した。
本作はいわゆるディストピアもの(なんらかの理由で地球が滅亡してしまうという設定。ちなみに本作の場合は巨大隕石が地球にぶつかる)で、地球滅亡までの短い期間を生きる高校生たちがあざやかにえがかれている。
青春もの=恋愛となりがちだけど、恋愛要素はそれほど -
Posted by ブクログ
表紙とタイトルに惹かれて買った1冊
タイトルからも分かるように、作家が自分の作品で生み出した殺人鬼を模倣した殺人が起きる。
作家・拝島礼一の代表作『絵札の騎士』
世間では、連続怪奇殺人事件が発生した原因は、作家や出版社にあると、SNSやテレビを通して議論がされる。作品のファンである新米週刊誌記者の織乃未希は、そんな世間の反応と今の自分の立場に怒りとやるせなさを抑えきれない。そんな時、ある偶然から作家・拝島礼一に出会い、半ば強引に協力を求められ、事件を紐解く手伝いをすることに…。
現実問題として考えることが出来たし、本が好きな人、そうでない人、普段読むけど本に対して凄く思い入れがあるわけで -
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Posted by ブクログ
とても面白かった。久しぶりに一気に最後まで読んだ本。
設定はかなり吹っ飛んでいる。想像の上をいった。殺し屋という職業がどのくらいリアルな話なのかわからないが、そこに営業のセールスマンが入ってくるとなると、これはもう一種のダークファンタジーめいてくる。よく考えると、倫理的には極めてメチャクチャというか酷い話なのだが、なんとなくふわりと読めてしまうあたりがすごい。とはいえ、時々どうかと思うような場面もあるのだが。
闇組織の連中の倫理観には最初からそんな設定なんだと思えるのだが、主人公の倫理観がだんだん壊れてきて、次第に「闇堕ち」をしていき、最後にはある種の怪物になっていく様が衝撃的でさえあ -
Posted by ブクログ
久しぶりに、心から「面白い!」と思える小説に出会えました。
最近、選書運が低迷していたので、これは嬉しい。
さすが本屋大賞ノミネート作品ですね。
話題作になるだけのことはある!
ダークヒーローというと、たとえばブラック・ジャックのように、もぐりの医者でありながら人の命を救う、みたいな「プラスとマイナスが一人の人間の中に宿っている」タイプが主流だったように感じます。
※あくまで自己判断です。
しかし、この小説の主人公・鳥井は、存在自体がブラック一色。
職業は訪問販売。
しかも、ブラックな商品でさえトップの成績で売り上げる、営業のプロなのです。
この小説を読んで、つくづく私は営業に向いて