野宮有のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
もう言うことはおまへん。
鳥井さん…500万点!!(点数も出世させとく)
2行で終わらせても良いのですが、それではあまりにも有能でいらっしゃる野宮様に失礼かと存じますので、本書が続編としていかに秀逸なのかを、皆様の貴重なお時間を頂戴して語らせていただきます、宜しいでしょうか?ありがとうございます!流石は私の見込んだ皆様です!(これでセールスNo1の営業マンに近付いたな)
まず、前作の『殺し屋の営業術』を書いた時に既に続編の構想があったのか、それとも売れたから続編を希望されたのかは分かりませんが、どちらにしても凄い。
野宮さんは漫画原作をされていたので恐らく前者だとは思うのですが、もし後者であった場合は、よくまあ前作の設定を生かして違和感なく繋げたなと思いますし、前者なら単純に作家としての情熱に感服。
極東コンサルティングのメンバーも、鳥井の元でゆっくりだけど成長をしているのも続編として楽しい。
耳津さんは、私がうにょうにょが天敵なので名前はマイナス5億点だけど、相変わらず性格は魅力的。
そして何より還暦近い樫尾さんですよ、可愛すぎるだろ。そして私強いおじ様キャラ好きすぎるだろ。
もうオジ専と自称しても良いと思う(誰も得しない)
鳥井にすっかり懐いて「昨日の自分より成長する」って素直に勉強して、生き生きと殺し屋家業を楽しんでる。
こんなおじ様になりたいなあ(ん?なんかおかしいぞ?)
そして私が前回、活躍を期待していた引き篭もりの籠原さん。応援したくなる!頑張れー!!
実は何気に鳥井さんも成長してるのが見所ですね。そもそもがスペック高いのですが、それでも初体験の事はある訳で。
まだ成長できる余地があると喜ぶ姿は徹底してエリートサラリーマン!
しかも仕事は楽しくがモットー!最高じゃないか!私もダンシングヒットマンとして雇って欲しい!!(殺せなくて解雇までがセット。いや、鳥井さんなら何かに使って下さる筈!!全裸で怯ませるとか!)
前に荒木飛呂彦先生のストーリーの作り方を読んだ事があるのですが、そこで1番印象に残った手法があって、本作でもそれと同じ事をやられていました。
もしかすると野宮さんも参考にされたのかな?勝手な憶測ですが、こんなにも面白くあの手法を使えるなんて語彙力無くすわ(そもそも無かった)
どんな手法かはこれから読まれる方の楽しみを奪ってしまうので書けませんが。
どうやら続くみたいなので、また楽しみが増えました♪
深町先生が、最近の読者にはキャラで読ませる作品が人気だと仰ってましたが、これもそのタイプかも知れませんね。もちろん、お話も面白い事が前提なのですが。
さて、まだ読むか悩まれている皆様、決断は今ですよ?
私の友人が以前、話題の作品をいつか読もうと先延ばしにしていたのですが、そうこうしている内に今年映画化が決まってしまいました。友人は大変後悔をしてこう言っていたのです。
「あの時、迷わずに読んでいれば、この波に乗れたのに」と。
友人と言うのは実は私の事で、『ハウスメイド』の事ではありませんので誤解の無きようお願い致します!
聡明な皆様なら、もうお分かり頂けますよね。さあ、ご決断を!!
(やばい、明日からトップセールスマンまっしぐらだな、おい)
ちなみに、冒頭の「おまへん」についてですが。
バイトで一緒になった奥様とリストを見て在庫があるか確認していたのですが、無い時に「おまへん」「おまへん」と言ってくれるのが面白くて気に入ってしまい、つい使ってしまいました。
了 -
Posted by ブクログ
殺し屋の営業術を読んで、約1週後に読み始めた。
前作の関係性の記憶もあり、主人公・鳥井の環境や他の登場人物との関係性を想像することが出来、楽しく拝読できました。
今作は「出世術」ということで、如何にして無法者たちの世界でのし上がっていくのか、どんな営業法を駆使していく戦っていくのかを期待していました。終始劣勢でどうやってひっくり返すのだろうと、前作同様にページを捲る手が止まりませんでした。
今作は前作で描写が少なかった登場人物にもスポットライトがあたり、この話の世界観が広がっていくのを感じました。最後には次回作を匂わせる引きで終わっているので、楽しみに待っています。 -
Posted by ブクログ
すごく面白かった。読み始めたときから、この物語が一冊完結なのが寂しいと思ってしまうくらい夢中になった。
拝島先生の知識の多さや、作家としての責任を果たそうとする姿、口下手だけど主人公を思いやる優しさ、全部が本当に好きだった。主人公が拝島先生に抱く憧れやリスペクトも、本が好きな自分からするとすごく羨ましくて、こんな関係性いいなと思いながら読んでいた。
読んでいるうちに、拝島先生が実在する作家だったら作品を全部読んでみたい、と何度も思った。
ミステリとして最後まで続きが気になって一気に読める面白さがある一方で、現代の「正義」を振りかざしてしまう人たちの姿も描かれているように感じた。自分も「これが正しい」と思い込むことで、誰かを傷つけてしまうことがあるのかもしれないと改めて考えさせられたし、気をつけたいとも思った。
『殺し屋の営業術』で野宮先生を知ったけれど、この作品を読んで改めて先生の描く物語や文章が好きだなと感じた。また拝島先生たちに会いたい。一冊で終わるのは本当に寂しいから、いつか続編が出たら嬉しい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ絵は悪くないが、魔法少女の目が★なのが、推しの子を連想してしまって微妙。魔法少女っぽくはあるのだが。
キャンディという麻薬が蔓延。
煤井、ヤクザ。
実は潜入捜査官で、麻薬取締。
麻薬取締部の最終目標はただの飴を史上最悪の麻薬に変える製造者を探すこと。
親分にバレる。
ある程度やっつけるが、やられる。
拷問で、左腕きり落とされる。
魔法少女来る。星名凛々。
キャンディ、魔法少女の魔力が込められている。
巻き戻しの魔法。煤井の傷を治す。
部屋全体を12時間巻き戻し。その頃、ここで銃を撃ちまくってた。
星名と手を組むことに。
キャンディ製造者を探し出す。
魔法少女は普通の人には見えない。
中毒者には見える。
星名が魔法をかけた人は見える。
魔法少女メル、死体でアート。
メル、捏ね回す魔法。
捏ね回す魔法、一瞬で車をめちゃくちゃにして無敵。
かと思ったら、巻き戻しの魔法、もっと無敵。。100メートル、遠距離でだきるのかよ。
星名「闇に紛れた魔法少女(くろまく)を盤面に引き摺りだすために、わたしたちが麻薬戦争の引き金を引いたんです」
1巻までがピークかな。1巻の後半から、それもできるの?的なのは出てきているが。。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ3年後の5月に直径1.2kmの小惑星が地球に衝突する。
人類滅亡の危機が発表されてから2年が過ぎた夏休み。最後になるかもしれない夏を生きる少年少女たちの物語を描いた連作短編。
タイトルの”どうせ、”がすごく意味を持つ内容だった。高度に発達した文化かつまだたくさん人が生きている現代にありながら、どうせもうすぐ世界は終わるという絶望が横たわっている終末モノ。そんな中を生きる普通の高校生たちがどのようなことを思って行動するのか。どの短編でも”どうせ”世界は終わるのだからやっても無駄だという思考から、前を向く人たちに触れるうちに”どうせ”終わるなら、最後にやってやろう!みたいに前を向けるようになっていく。この物語では小惑星の衝突というとんでもなくて、どうしようもない理不尽が目の前にあるにも関わらず、少年少女たちが前を向いて生きていく。同じように”どうせ”というのは現実にもたくさんあるけど、この小説のような巨大な理不尽が立ちふさがっているわけではない。単純ながら、やってやろう!という気持ちになった。
心理描写が丁寧で文章も読みやすい。各短編も短いながら展開に引き込まれた。そして毎話映画のダイマがされる笑。これだけ言われたら映画にも手を出してみようかと思ってしまう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小惑星の衝突で人類が滅亡する未来が迫る最後の夏に長崎の高校に通う5組の高校生たちの5篇の青春物語。
いやあ、この設定が絶妙に上手い。
そんな状況に追い込まれた時、人はどんなことを考えどう生きようとするのかをいろんなパターンで見せてくれる。
もう次の夏は来ないかも知れないのに部活を頑張る幼馴染の少女に夢を諦め劣等感に苛まれる少年。
ゲームセンターで気になっていた少女に思い切って話しかけ勝負を挑む少年。
転校してきた暗い少女がなぜか気になってよせば良いのに彼女に近づこうとする少女。
彼氏がいるのに自分だけ地球の裏側に逃げることを気に病む少女。
映研部長の少女に弱みを握られ映画作りを無理矢理手伝わされる少年。
それぞれがそれぞれに人類滅亡に悩み、苦しみ、けれど人との関係の中で、そんな状況でも、いやそんな状況だからこそ、したいことを見つけ、等身大の青春を精一杯生きていく。
良い物語だなあ。
ラストもポジティブに終わるのがいい。
それぞれの短編の登場人物たちがいろんなところで繋がっていて、全体を映画少女が繋いでいる構成が個人的には大好き。
それこそ良い短編連作映画を見た気分だ。