野宮有のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2026本屋大賞の候補作となった『殺し屋の営業術』の続編です。
ひょんなことから、堅気の営業マンが裏社会の殺人代行会社に入り、自分の命をつなぐため、持ち前の機転と話術でピンチを切り抜けてから半年、よりスケールアップした危機に立ち向かうことになります。
相手の出方を想像し、その裏をかく手を打ったはずなのに、ことごとく覆されてゆく鳥井がどのような「営業」をかけるのか、目が離せずに一息に読み切ってしまいました。
心理学の知識を活用した営業トークや、倫理的に推奨されないであろう営業技術を実際の生活で使えるか(使うべきかどうか)は判断の難しいところですが、鳥井が言う「自信こそが、人生の扉を開く唯一の -
Posted by ブクログ
大満足の続編。正直第一作目が面白すぎて期待値も高く、越えられなかったらとも考えたけれど今回もめちゃくちゃに面白い!鳥井やら周辺のキャラクター像をある程度理解した上での今回だったので各々の立ち回りにあっと言わされる。鳥井の営業マンとしての根幹はブレずにしっかりと残りながらも、彼の狂気と策略とには磨きをかけていたように思われる。話術と策とが開示されていくごとにぐっと引き込まれる構成が素晴らしすぎて拍手しか。
映像が脳裏を流れてゆくような読みやすい文体とスピード感がたまらなく、読む手が緩むこともなかった。
個人的に前作で登場した人物が次作に出てくるような演出が好きなので本当に、本当に満足です。 -
Posted by ブクログ
今度は殺人請負会社社長の地位をかけたレースに巻き込まれる鳥井。ライバルの鷹見は上層部とつながっており、どう考えても勝ち目のない絶体絶命の立場だ。それでも鳥井は営業トークと笑顔を絶やさずに立ち向かい、次々と局面を打開していく。
大どんでん返しが何度も繰り返され、正直「どうやってその技を使ったのか?」と首をかしげる場面もあった。それでも勢いに乗せられ、最後まで楽しく読めてしまう。どんなピンチにも丁寧な接客態度で挑む鳥井の一貫した姿勢に、すっかり魅了されてしまった。
前作で登場した美紅も不穏な動きを見せており、シリーズはまだ続きそうだ。次はどんな”出世術”を見せてくれるのか、今から楽しみである -
Posted by ブクログ
優秀な営業マンの鳥井が殺し屋の営業マンに。今まで裏の世界には関わったことがないのに、生き抜くために闇に堕ちていく…。
最初は口ばっかりですぐに死ぬのか?なんて思ってたけど、なんだか様子がおかしい。なんか、どんどん生き生きしてきている。最後にはまとまりのない殺し屋チームを束ねているし。自分の得意な営業術で切り抜けた、と言えばそれまでなんだけど、たぶん元々そっち側の人間だったということなんだろう。鳥井の変化が私は面白いと思った。
殺し屋が登場するということで、エグいシーンが出てくる。でもやっぱり見所は敵との頭脳戦。どうやって敵を出し抜くのか?どうやって殺しの契約を取るのか?鳥井の営業術が輝いて -
Posted by ブクログ
営業マンとしてのプレイヤー能力から、仮の社長としてのマネジメント力の課題が追加された続編。
【良かった点】
中だるみがほとんどなく疾走感がある
駆け引きもバイオレンスな描写も前作より緻密で完成度が高い
ヤクザという絆を重視する社会の中で、サイコパスで新人の鳥井が人心を掌握していく過程が非常に皮肉的で面白い。
【微妙な点】
周防商会との契約シーンが後出しのみで描かれていない点
(少なくとも形式上は)ヤクザは旧時代的な仁義を重んじているという描写が作中にあるのに、敵対組織の下っ端が幹部を売るという行為を相手がどうして受け入れたのかの説明がなされていない。
次回作で説明がある?