野宮有のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
設定に完敗してるようじゃ無理か。営業はね、殺しでもプロじゃないと。
「
突然の訪問失礼いたします。極東コンサルティング、営業担当の鳥井と申します。
聡明な貴方様のことですから、あえて言葉にせずとも、その心の隅に『どうしても折り合いのつかない人間の一人や二人』を抱えていらっしゃること、お察しいたします。
弊社がご提供するのは、物理的な『解決』です。単なる排除ではございません。自殺、事故、あるいは自然死……。ストーリーをデザインし、完遂いたします。ご契約者様に法的な火の粉が飛ぶことは、万に一つもございません。
弊社には、現場叩き上げのベテランから、キーボード一つで心臓を止める在宅のスペシャ -
Posted by ブクログ
ネタバレAudibleで聴きました!
めちゃめちゃ面白い!ストーリーもテンポ良くて面白いけど、
ナレーターがめちゃめちゃ良い!プロとして当たり前なのかもしれないけど、
ナレーションとそれぞれの登場人物の声が全然違う!
女性キャラの声も当たり前に女性の声に聞こえる…
テンポとキャラクター、ナレーターの声音も相まって、漫画やラジオドラマを聴いてる気分でした。
営業の天才故に虚無感に苛まれたスカしたやれやれ系の主人公かと思ってたけど、
途中(物理的な)痛みや失敗を通じて邪悪な方に急成長するのかっこいいぞ〜〜!!!
正義の主人公や悲劇のヒロインより悪役主人公が好きな私には大刺さりしました。
最後の方、鉄砲玉 -
Posted by ブクログ
これぞエンタメ。
ストレートに面白く、驚きがあり、主人公の魅力に溢れた王道のエンタメ小説。
ビジネスマンが闇の社会に足を踏み入れ、そこでこそ能力を発揮していく様はブラックラグーンの系譜と言っていい。
所謂「舐めてた相手が殺人マシーンでした」、通称ナーメテーターの系譜でもあり、その変則系とも言える。
人によってはこの構成やキャラクター色の強さにラノベ感や稚拙さを指摘しそうだが、王道をちゃんと面白く描けることは何より重要なこと。
それに、文体や地の文を読めばわかるがラノベと揶揄されるようなものではない。一般小説として十分な書きっぷり。
近年本屋大賞にノミネートされた作品の中でここまで純粋な面白 -
Posted by ブクログ
ネタバレ超有能サイコパス営業マンが超有能サイコパス殺人請負人に華麗なる転職をするお話。
裏社会とか殺し屋稼業とかヤクザとかいろいろのこの世の闇を凝縮したような世界観なのに、あまり嫌悪感を抱くこともなく、マンガのようにスラスラ読むことができた。
私も過去に営業をやっていたことがあるからわかるんだけど、自分以外の営業マンって本当にお仕事マシーンに思えてくるんですよ。少なくとも私が前にいた会社の営業マンはそうだった。本当に売上実績のことしか考えてない。それが営業社員のあるべき姿なのかもしれないけど、正直なんでそんなにストイックになれるのかが私には不思議だった。それに見合う給料も出てなかったと思うし……。
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Posted by ブクログ
ネタバレ3年後の5月に直径1.2kmの小惑星が地球に衝突する。
人類滅亡の危機が発表されてから2年が過ぎた夏休み。最後になるかもしれない夏を生きる少年少女たちの物語を描いた連作短編。
タイトルの”どうせ、”がすごく意味を持つ内容だった。高度に発達した文化かつまだたくさん人が生きている現代にありながら、どうせもうすぐ世界は終わるという絶望が横たわっている終末モノ。そんな中を生きる普通の高校生たちがどのようなことを思って行動するのか。どの短編でも”どうせ”世界は終わるのだからやっても無駄だという思考から、前を向く人たちに触れるうちに”どうせ”終わるなら、最後にやってやろう!みたいに前を向けるようになってい -
Posted by ブクログ
ネタバレ小惑星の衝突で人類が滅亡する未来が迫る最後の夏に長崎の高校に通う5組の高校生たちの5篇の青春物語。
いやあ、この設定が絶妙に上手い。
そんな状況に追い込まれた時、人はどんなことを考えどう生きようとするのかをいろんなパターンで見せてくれる。
もう次の夏は来ないかも知れないのに部活を頑張る幼馴染の少女に夢を諦め劣等感に苛まれる少年。
ゲームセンターで気になっていた少女に思い切って話しかけ勝負を挑む少年。
転校してきた暗い少女がなぜか気になってよせば良いのに彼女に近づこうとする少女。
彼氏がいるのに自分だけ地球の裏側に逃げることを気に病む少女。
映研部長の少女に弱みを握られ映画作りを無理矢理手伝