野宮有のレビュー一覧
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ネタバレ本屋大賞2026ノミネート作品!
お仕事小説?といっていいんでしょうか?(笑)裏・お仕事小説ですね。タイトル通り、営業マンの鳥井が本作の主人公。
読むだけで営業のスキルが上がりそうなぐらい営業のテクニックが詰め込まれています。勉強になる〜!
ただの営業マンだった鳥井は……て書こうとしましたが、営業のノルマをこなすということに縋ることで生きる意味を見出しているような節があるので、「ただの営業マン」ではないのかもしれないと思いました。そして、例の刺殺体を目撃することでまさかの殺し屋の営業の世界に進むことになるなんて。凄腕の営業マンの鳥井だからこそ明らかに怪しい風間の態度や家の状況でも、営業を -
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ネタバレ営業って人の気持ちを想像して、先回りして、
本人も気づいていない悩みを解決していく仕事。
殺し屋の営業という究極の状況でもそれは変わらなくて、営業って嫌がられる仕事だけど、極めれば命を守ることさえできるのかもと新発見
顧客リストもない、正攻法ではいけない、ルールもない、新規クライアントが悩みを言うことはない
だからこそ、徹底的なリサーチと根回しとアイディアでどんな局面も乗り越えていく主人公に圧倒されます
私自身営業職をしていますが、表彰されている人をみている側の人間なので表彰される人の気持ち、葛藤、努力にもふれることができて学びにもなりました 営業に使える心理学やトークも面白い
冒 -
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ネタバレ超有能サイコパス営業マンが超有能サイコパス殺人請負人に華麗なる転職をするお話。
裏社会とか殺し屋稼業とかヤクザとかいろいろのこの世の闇を凝縮したような世界観なのに、あまり嫌悪感を抱くこともなく、マンガのようにスラスラ読むことができた。
私も過去に営業をやっていたことがあるからわかるんだけど、自分以外の営業マンって本当にお仕事マシーンに思えてくるんですよ。少なくとも私が前にいた会社の営業マンはそうだった。本当に売上実績のことしか考えてない。それが営業社員のあるべき姿なのかもしれないけど、正直なんでそんなにストイックになれるのかが私には不思議だった。それに見合う給料も出てなかったと思うし……。
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ネタバレ3年後の5月に直径1.2kmの小惑星が地球に衝突する。
人類滅亡の危機が発表されてから2年が過ぎた夏休み。最後になるかもしれない夏を生きる少年少女たちの物語を描いた連作短編。
タイトルの”どうせ、”がすごく意味を持つ内容だった。高度に発達した文化かつまだたくさん人が生きている現代にありながら、どうせもうすぐ世界は終わるという絶望が横たわっている終末モノ。そんな中を生きる普通の高校生たちがどのようなことを思って行動するのか。どの短編でも”どうせ”世界は終わるのだからやっても無駄だという思考から、前を向く人たちに触れるうちに”どうせ”終わるなら、最後にやってやろう!みたいに前を向けるようになってい -
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ネタバレ小惑星の衝突で人類が滅亡する未来が迫る最後の夏に長崎の高校に通う5組の高校生たちの5篇の青春物語。
いやあ、この設定が絶妙に上手い。
そんな状況に追い込まれた時、人はどんなことを考えどう生きようとするのかをいろんなパターンで見せてくれる。
もう次の夏は来ないかも知れないのに部活を頑張る幼馴染の少女に夢を諦め劣等感に苛まれる少年。
ゲームセンターで気になっていた少女に思い切って話しかけ勝負を挑む少年。
転校してきた暗い少女がなぜか気になってよせば良いのに彼女に近づこうとする少女。
彼氏がいるのに自分だけ地球の裏側に逃げることを気に病む少女。
映研部長の少女に弱みを握られ映画作りを無理矢理手伝 -
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ネタバレライトめな終末ものSF風味が交じった,高校生たちによる青春・恋愛劇。
かつ連作短編形式での群像劇ということで,自分の好みの要素がこれでもかというくらい,ふんだんに詰め込まれていた作品。
それは当然のように熱中して読んでしまうし,大好きですわなという感じでしたw
刊行自体は去年(2023年)末のようですが,今年(2024年)読んだ小説の中では,今のところ1番面白かったし,自分の好みに合致しているなと感じました。
電撃文庫の作品を最後まで読み切ったのなんて,ひょっとしたら20年近くぶりなんじゃないか?というくらいには遠ざかってしまっていたのですが,やはり自分の思春期の根幹を形成してくれたレー