野宮有のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
無茶苦茶面白かったです!
トリック(謎)の明らかな飛躍もなく、違和感も殆どなく受け止められました!
タイトルからは、どんな内容なんだろ〜と想像ができませんでしたが、序盤から主人公の人物像が解りやすく固められていき、読んでいくうちに次の展開が気になって気になって仕方がなくなります。紆余曲折がしっかりある途中もハラハラして素敵ですし、ライバルも大変魅力的なんですが、ラストがまた最高なんです!
ストーリーの展開とボリュームを考えると、映画化は間違いないのではないでしょうか。内容を削ることなく、相当良い映像が出来上がることを祈念しております。
皆様も、「原作を楽しむ▷ファンとして映像での表現を楽 -
Posted by ブクログ
おもしろかったー!!!!
「2週間で2億円」
というノルマを殺し屋という職業でどう達成させるか、というところが見所であり、当然達成させなければ話が成立しないのだが、物語の展開が面白すぎる!!!!
短編的に話が一つずつ進んでいくのかと思いきや、一気にクライマックスに駆け上がっていく感覚で、ページをめくる手が止まらなかった!!傑作!!
主人公の成長(?)も描いていて、徐々にダークサイドへ足を踏み入れていく様があたかも自然な成り行きのように感じられるのも描き方が上手いからだと思う!
ラストへのテンションの上がり方もすごかった!!!読後感もすっきり!!!!エンターテイメント!!!
-
Posted by ブクログ
第71回江戸川乱歩賞受賞作にして、
最終候補の中でもぶっちぎり1位と評価された話題作。
最初の50ページで惹き込まれたくらい
おもしろかった!!
物語は凄腕のエリート営業マン・鳥井が
アポイント先で刺殺体を発見し、
口封じのため殺し屋に襲われてしまう。
だが絶体絶命の状況で彼が放ったのは、
まさかの営業トーク。
目の前の殺し屋に向かって
「ここで私を殺したら、あなたは必ず後悔します」
という商談を開始し、
ついには殺し屋への入社契約が成立。
ここから2週間で2億円のノルマを課せられる
命がけの営業が動き出す。
ーーーーーーーーーーーーーー
まず設定が強烈。
営業マンが裏社会のビジ -
Posted by ブクログ
凄腕の営業マンである鳥井はある日、殺し屋の仕事現場に居合わせてしまう。そこで殺されないために鳥井が仕掛けたのは、得意の営業術。殺し屋自身にも課せられたノルマである、二週間以内に二億円を稼ぐという難題をクリアするため、ありとあらゆるテクニックを駆使して奮闘する鳥井の活躍が楽しいミステリです。
天才的な営業の才能でけた外れの好成績を維持しているにもかかわらず、何をしても充足感を得ることなく淡々と生きている鳥井。そんな彼が生まれて初めて追い込まれた究極の窮地で感じたのが、生への渇望だというのはわかるけれど。それ以上に楽しくなってきちゃうって……何これ、この人本当に怖い。鳥井を主人公にして描いた物語だ -
Posted by ブクログ
ネタバレ3年後の5月に直径1.2kmの小惑星が地球に衝突する。
人類滅亡の危機が発表されてから2年が過ぎた夏休み。最後になるかもしれない夏を生きる少年少女たちの物語を描いた連作短編。
タイトルの”どうせ、”がすごく意味を持つ内容だった。高度に発達した文化かつまだたくさん人が生きている現代にありながら、どうせもうすぐ世界は終わるという絶望が横たわっている終末モノ。そんな中を生きる普通の高校生たちがどのようなことを思って行動するのか。どの短編でも”どうせ”世界は終わるのだからやっても無駄だという思考から、前を向く人たちに触れるうちに”どうせ”終わるなら、最後にやってやろう!みたいに前を向けるようになってい -
Posted by ブクログ
ネタバレ小惑星の衝突で人類が滅亡する未来が迫る最後の夏に長崎の高校に通う5組の高校生たちの5篇の青春物語。
いやあ、この設定が絶妙に上手い。
そんな状況に追い込まれた時、人はどんなことを考えどう生きようとするのかをいろんなパターンで見せてくれる。
もう次の夏は来ないかも知れないのに部活を頑張る幼馴染の少女に夢を諦め劣等感に苛まれる少年。
ゲームセンターで気になっていた少女に思い切って話しかけ勝負を挑む少年。
転校してきた暗い少女がなぜか気になってよせば良いのに彼女に近づこうとする少女。
彼氏がいるのに自分だけ地球の裏側に逃げることを気に病む少女。
映研部長の少女に弱みを握られ映画作りを無理矢理手伝 -