門地かおりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
たとえシリーズ4作目。サイトに掲載されていたアレク編に大幅加筆されたもので、たっぷり読み応えがありました。
アレクは瑞樹を陥れた過去もあり、ちょっとひねくれたところもあってキャラとしてはあまり好きじゃなかったんですよね…
アレクは学校で苛められっ子でしたが、家でも侯爵家の落ちこぼれとして家族から除け者にされて酷い扱いを受けていることが判明。居場所がないんです。なので学校で、やさしい瑞樹や明るいウィルやエリクという仲間ができてよかったよね、とつくづく思ってしまいました。
そんなアレクが、幼い時から心の支えにしているのが。従兄のレナードです。
みそっかすのアレクとは違って、全てに秀でているレナードはいつでも味方になって優しく接してくれる存在。アレクはひたすらレナードを慕っていて、彼から突然キスされても素直に受け入れ、身体も重ねてしまいます。
それにより、レナードへの恋心を自覚していくアレクなのですが。
いわゆる、執着愛。長い年月をかけての根回しがすごいわ~
そこまで、アレクに執着するレナードの理由というのがまた痛くて切なくて。アレクを自分だけのものにしたいという、執着、独占欲、そして嫉妬。レナードの心にひそむドロドロとした愛欲が、瑞樹のアレクへの友情をきっかけとして決壊。
いたいけなアレクを攻めて攻めて攻めまくり、えっち漬けにしちゃいます。
レナードの愛を支えにしてきて、ひたすら慕っているアレクは、あっさりレナードのえろてくにはまり、さらに盲愛。
レナードにとっては「ぼくがこの人についていてあげなくちゃ」と思わせ、アレクの憐憫を誘うことなど朝飯前なのですよ。
レナードかなり病んでますが、それでもアレクを愛していることには間違いないので、二人が幸せならそれでまったく問題なしです。
エロが殆どだったような気がする…悲惨ではないので(多分)、楽しんで読めます。
アレクが幸せを見つけることができて、良かったと思えました! -
Posted by ブクログ
たとえシリーズ2作目。書き下ろしつきの新装版です。
薄幸な主人公が過酷ないじめに遭いながらも、ひたすら耐えて頑張っていくという、一昔前の大映ドラマか少女マンガのようなストーリー。
紆余曲折の末、両想いになった瑞樹とアルフレッドがクリスマス休暇を終えて学校に戻るところから始まります。
アルフレッドの存在が心強いのが前作と違うところ。やっぱり、ゆるぎない愛というのは、ベタなんだけど安心できます。
瑞樹は、同室のアレクと距離を縮めることができたようです。もちろん、アレクは相変わらずな感じで、瑞樹なんて好きじゃないと言っているんですが、それでも友情が芽生えているようでほっとします。
アメリカからやって来たウィルという明るい仲間もできて、一安心と思ったら…
伏兵登場です。
ケガでずっと学校を休んでいたアルフレッドの幼馴染みのエリク。彼はすごくアルフレッドを慕っていて、多分根はイイ子なんだろうけど、邪魔な存在である瑞樹に激しい敵意をむき出してきます。
エリクの嫌がらせが、古色蒼然の少女マンガみたいでまったく幼稚なんです。笑っちゃうほど。
そこが返って異様で、ちょっと恐怖すら感じてしまいました…こんな男子いたらこわい。嫉妬って、人を鬼にするんですね。
これまで瑞樹は独りぼっちでイジメに耐えていましたが、今ではアルフレッドや、ウィル、そしてなんとエドワードやアレクまで味方になってくれています。心強い。
しかし、エリクの嫌がらせに対し、瑞樹はあえて誰にも頼らず独りで解決しようとするのです。
どうしてなのかというその意味に気付くと、また切なくさせられます。
そこまで頑張らなくてもいいんだよ、と声を掛けたくなりますが、そんな不器用でまっすぐな瑞樹だからこそ、周りも先入観を捨て去って、彼のことを見直したんですよね。
でもなんと言っても、エリクの巧妙な嫌がらせよりは、アルフレッドと瑞樹の互いを深く想う愛情の方がはるかに勝っている!誰にも二人の仲を裂くことはできませんwww
愛し合っている気持ちがひしひしと伝わってきて、読後はとても満足。
書き下ろしは「アレクの主張」ということで、アレク視点での話です。彼の瑞樹に対する複雑な胸中が描かれていて、ヒネてる彼もまだまだ少年でかわいいところもあるよね~と、ほっとさせられました。
恋愛ばかりじゃなく、パブリックスクールらしい独特な友情関係も描かれているのが面白かったです。