やまとけいこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今までも、山小屋スタッフをはじめ山で働く人々への感謝の気持ちを持ってはいたが、どこか漠然としたものであった。でもこの本を読んで、山で働く人の視点で山の営みを疑似体験することができたように思い、感謝の気持ちは漠然としたものからより鮮明かつ具体的なものへと昇華した。
山が好きで、趣味で山を歩かせてもらっているが、整備された登山道で快適に山歩きを楽しんだのになるべく飲食物を持参してお金を使わずに楽しんでいる自分の身勝手さに気付いたり。もちろんゴミなんて絶対落としていかないけど、そんな次元じゃないなと。自分にできることはゴミ拾いくらいですが、もっと山小屋でお金使うようにしようっと。いやしかし過剰に飲食物を消費しても迷惑だし…
この本を読んでいてずっと頭の中でモヤモヤしていたことは。昨今のクマ事情。かなり増えたクマと、山を歩きたい人間。共存は無理なのだから、答えはなんなんだろう?山に行かないのが身の安全にはベストだが、山小屋は困るだろう。政府がクマ対策にちゃんとお金使ってくれることを切に願いつつ、薬師沢小屋に行く日を夢見て地図をみる。 -
Posted by ブクログ
山小屋で働くとはどういうことなのか、山での仕事や生活のリアルを教えてくれる一冊。
ヘリ輸送のために毎シーズン櫓を組み立てないといけないのは聞いているだけでげんなりする。シーズンが終わる度に鎖や橋を撤収していることを初めて知った。信じられないくらい本当に雪が深いのだろう。
これを読んで、ますます山で働きたくなった。体力と筋力をもっとつけなければ。狭いコミュニティの中で上手くやれるか自信はないが、小屋でしっかり働けるようになったら今よりもっと強くなれると思う。
渓流釣りにあまり興味はないが、山の中で野生のイワナが泳いでいるところは見てみたい。雲ノ平と一緒に縦走したいな。 -
Posted by ブクログ
凄く面白かった。
本書は、私が未経験であるが「やってみたい」アウトドアのなかで、縦走登山、沢登り、渓流釣り、野営、ロッククライミング、アイスクライミング、山小屋での仕事などのコラムをイラスト付きで紹介。
やまとけいこさんの絵は、自然溢れて可愛いらしくワクワクした。さすが、イラストレーター!
彼女が大学生の頃に縦走登山で経験したテント設営や食事の話が笑えた。八重山諸島で初めて一人でトレッキングし遭難騒ぎを起こしてから、懲りずに単独行に挑戦していて、ホントに好きなんだなーと感心した。自分には当然マネ出来ないが…。
淡々と書かれいるが、凄い行動力の持ち主だ。私なら何回死んでもおかしくないほど、危険な目にあっても動き回っていて刺激的で憧れる人生の過ごし方で、題名の蝸牛(カタツムリ)に??
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Posted by ブクログ
黒部源流の山小屋の、小屋開けから小屋閉めまでの日々を、
ほのぼのとしたイラストと共に描く、エッセイ。
・黒部源流概念図 ・薬師沢小屋見取り図
・はじめに
第一章 黒部源流のこと 第二章 薬師沢小屋開け
第三章 ハイシーズン到来 第四章 秋の源流と小屋閉め
・おわりに 参考文献有り。
著者によるイラストや写真多数掲載。
山小屋での暮らしは旅のようだと働く著者の日々。
小屋番、中期・長期の従業員の仕事と日常、ハイシーズン。
水、電気と電波、食事、布団、登山道整備など。
動物たちとの攻防戦は、特にクマとネズミが凄まじい。
経営者のバックアップや常連さん、居候の助力に感謝。
ヘリでの物資輸送やバイオトイレは現代の姿だなぁ。
そして自然の壮大さと気まぐれの激しさ。
山小屋で働く人たちの仕事に興味を持っての読書です。
言わば裏方さんたちの、大変さが伝わってきますが、
著者にとっては世界で一番好きな場所なのですね。
なんたって12回も働きに行っているんだもの。
イワナやヤマネの話、遭難事故と山岳救助隊など、
黒部源流という場所の様々な事が盛り沢山で良かったです。 -
Posted by ブクログ
ええ・この名前ってペンネームだよねぇ?本名だとしたら出来過ぎ!~一つ年上の兄が大学で入ったワンダーフォーゲルに憧れ,浪人生活を経て武蔵美のワンダーフォーゲル部に入り,親友と北アルプスを大縦走。鍋を食おうと食べ慣れない鮟肝を持って行き腹を下す。屋久杉に会いに行った帰りに親に無断で西表島で働いて横断路で琉球イノシシに出会いながら道に迷って遭難したのを救われる。卒業後は鈴蘭と名の付く,沢登りの会に入って源流の大イワナを求めるが,足首を骨折。クライマーに憧れて岩登りに挑戦。室内クライミングをやりつつ,クラッククライミングの世界に惹かれる。一の倉沢の登攀は怖かった。黒部源流の山小屋で働くようになって,アイスクライミングにも挑み,南極に憧れて調理師免許を取るが敢えなく書類選考で落選。銃免許と狩猟免許も取って鹿を撃つが,当たり所が悪くて,ナイフで心臓を刺して,頸動脈を断って,命を奪うことに積極的になれなくなった。近自然工法の登山道整備を学んで,クジラを眺めながら,小笠原の登山道を整備する~40代半ばかぁ。蝸牛のような生き方だとは思えないなぁ