【感想・ネタバレ】蝸牛登山画帖のレビュー

あらすじ

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6月生まれで、雨の日にあじさいの葉の上をのたりのたりと歩く蝸牛(かたつむり)に親近感をおぼえ、
なんだか自分に似ているという、やまとけいこさん。

薄くて軽い渦巻状の蝸牛の殻は、一人静かにプライベート空間を楽しめる、くつろぎのマイホーム。

家財道具すべてを背負い、心ゆくままに旅にでることのできる山登りと、
コツコツと一人、試行錯誤しながら描きたい絵を描くことは似ている。

蝸牛のように、山と絵の世界を歩き続けてきた著者による、エッセイ&イラスト集。

【内容】
はじめに

第一章 始まりの山
流星群とご来光/兄とワンダーフォーゲル

第二章 ワンゲルの日々
高いところが好き/歩荷とキスリング/美大ワンゲル夏合宿/北アルプス大縦走/雷に追われて/
真夜中のスープスパゲッティ/山よりキャベツ/あんきも鍋/縄文杉と山の怪

第三章 一人の山
リュウキュウイノシシの運命/暗い寒いお腹が空いた/モグラトンネルを抜けて/海外の山と旅

第四章 源流に大岩魚を求めて
鈴蘭と沢登り/藪漕ぎ大好き/イワナと命拾い/痛くない痛くない

第五章 クライマーに憧れて
人生で一番寒かった日/岩の割れ目に挟まれて/死の山の岸壁/虫の知らせ

第六章 山の暮らし
黒部源流にて/南極と日本の極地/帰りを待つ人々/銃口と鹿の目/クジラ跳ねる海

おわりに

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

なんて行動的なひとなんだろう。
自然を愛する気持ちはだれにも負けないかもしれない。
周りに流されないしっかりした人生観を持っているところがうらやましい。
ほんわかしたイラストがまたここちいいです。

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2022年08月02日

Posted by ブクログ

「黒部源流山小屋暮らし」の筆者。自身の山との関わりを振り返る、自伝的エッセイ。

前著があまりに素晴らしかったのでこちらも即読み。期待通りの内容。内容もイラストも大満足。

美大のワンダーフォーゲル部に始まり、山に目覚める過程、絵の道に悩み苦しみながらも壮大な自然の風景に心打たれる。

大自然に対する畏怖心が全篇にわたり散りばめられているところが良い。山に対する魅力を伝える良著である。

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2021年08月15日

Posted by ブクログ

流石、美大出身。絵がよいエッセンスになっている。自分は、岩登りをしたのは、一回だけ。怖かった。以来やりたいと思った事は、ない。鎖やハシゴがあると、ホイホイ登れる。著者が岩に挑戦しているので、敬服です。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

凄く面白かった。

本書は、私が未経験であるが「やってみたい」アウトドアのなかで、縦走登山、沢登り、渓流釣り、野営、ロッククライミング、アイスクライミング、山小屋での仕事などのコラムをイラスト付きで紹介。

やまとけいこさんの絵は、自然溢れて可愛いらしくワクワクした。さすが、イラストレーター!

女が大学生の頃に縦走登山で経験したテント設営や食事の話が笑えた。八重山諸島で初めて一人でトレッキングし遭難騒ぎを起こしてから、懲りずに単独行に挑戦していて、ホントに好きなんだなーと感心した。自分には当然マネ出来ないが…。

淡々と書かれいるが、凄い行動力の持ち主だ。私なら何回死んでもおかしくないほど、危険な目にあっても動き回っていて刺激的で憧れる人生の過ごし方で、題名の蝸牛(カタツムリ)に??

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2024年06月09日

Posted by ブクログ

登山始めて間もない頃、前作を読んだ。行きたいなぁと思っていた山域にこの夏ようやく行けました。著者の方にもお会いして、テンション高まったところで読んだ本作。失敗もありの山経験を柔らかいけどゆるふわじゃない堅実なトーンで綴ってくれてとても面白く読んだ。今度は薬師沢小屋にも泊まってみたいなぁ!

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2022年10月23日

Posted by ブクログ

ええ・この名前ってペンネームだよねぇ?本名だとしたら出来過ぎ!~一つ年上の兄が大学で入ったワンダーフォーゲルに憧れ,浪人生活を経て武蔵美のワンダーフォーゲル部に入り,親友と北アルプスを大縦走。鍋を食おうと食べ慣れない鮟肝を持って行き腹を下す。屋久杉に会いに行った帰りに親に無断で西表島で働いて横断路で琉球イノシシに出会いながら道に迷って遭難したのを救われる。卒業後は鈴蘭と名の付く,沢登りの会に入って源流の大イワナを求めるが,足首を骨折。クライマーに憧れて岩登りに挑戦。室内クライミングをやりつつ,クラッククライミングの世界に惹かれる。一の倉沢の登攀は怖かった。黒部源流の山小屋で働くようになって,アイスクライミングにも挑み,南極に憧れて調理師免許を取るが敢えなく書類選考で落選。銃免許と狩猟免許も取って鹿を撃つが,当たり所が悪くて,ナイフで心臓を刺して,頸動脈を断って,命を奪うことに積極的になれなくなった。近自然工法の登山道整備を学んで,クジラを眺めながら,小笠原の登山道を整備する~40代半ばかぁ。蝸牛のような生き方だとは思えないなぁ

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2022年03月17日

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