やまとけいこの作品一覧
「やまとけいこ」の「ヤマケイ文庫 黒部源流にて 山の青春画帖」「ヤマケイ文庫 黒部源流山小屋暮らし」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
登山をする人ならほとんどの人がお世話になったことがあるだろう「山小屋」という存在
その厨房を舞台に「山小屋」の愉快でちょっと不便で、でも愛おしい実態を描いた作品
緩い線であがかれている温かみのあるイラスト。あちこちにいるヤマネを探すのも楽しい。
実は、この薬師沢小屋にはまだ行ったことがないのだけれど、いつか絶対に行きたい山小屋になった。(できればテン泊でなく、小屋に泊まって名物の豚の角煮を味わいたい!)
この名物の角煮が誕生するきっかけとなった話が面白くて切なすぎる!
(きっかけとなった赤塚さんは現在、この小屋ではなく系列の太郎平小屋勤務とのこと)
不人気のひじきのあれこれも面白かった。わたしは割とひじき好きだし、家の人も好き嫌いないので、酢の物に、煮物に、お味噌汁の具に、ととにかくいろいろひじき使ってるけれど、山小屋ご飯の中ではひじき、不人気なんですね…。
大海原カレーの話は、家でご飯担当している人なら「わかる笑」とにやりとしてしまう。
食材のあれこれも面白いけれど、小屋で働く人たちもなんだか一癖あって面白い。
痛んだ卵をどうしますか、と従業員に聞かれたやまとさん。「(排水溝から捨てて浄化槽を経て)黒部川に流れてもらいましょう」と返したら、そのままの意味で受け取り、小屋の前の川に流しにいった人。
適当でいいですよ、と言われても玉ねぎを一枚一枚丁寧にめくって作業する丁寧すぎるアルバイトさん。(「当たり前のスピード」というものは人によって異なるのだ、というやまとさんの対応が素晴らしい。従業員の性格のフォローはできないけれど、仕事のフォローはできる。という考えたができる上司がどれほど貴重な存在か…。)
デザートのりんごのお話も印象的でした。
「ちょっと茶色いかな、でもこれを使わないならまた新しいリンゴを切らないとなぁ」と迷ってた若かりしのやまとさん。結局、ちょっと茶色いリンゴをお客さんに出すことに。そのリンゴはやはり食べてもらえず、残されて返ってきた。それを見つけた先輩に「たった一人のためにでも、新しいリンゴを切れ!」と怒られたそう。
「一人のためにでも、できる限りのことをするというのが人として大切なのではないか。」
「めんどくさいと思うことはたいていやったほうがいいことばかりだ。」
ちょっと油断して楽な方へ行きそうになる時に、思い出せるようにしたい。「その場で楽なこと」は後々しんどいことになる率100%だと知ってるはずなのになぁ笑
そういえば、やまとさんはよく人から「幸せの垣根が低いね」と言われるそう。(この言い回しもおしゃれだな…。)これは幸せに生きるためのものすごく大事で大きなポイントだと思う。
「山にいると、人間の力ではどうにもならいものがあるという感覚がしみついた。大変でもどうにかなるときはなるものだし、どうにもならないときはどうにもできない。」
下界にいるとすべてのことに人間の力でどうにかできると思ってしまうけれど、そんな傲慢な感覚なったときは山に行ってリセットしてみるのもいいかもしれない。
Posted by ブクログ
先日、薬師沢小屋に二日間滞在して、やまとけいこさんとお会いして本当に素敵な方であり場所だった。元々書籍は知っていて行く前に読み終えておきたかったが、読み終えられず。でも今思うと、薬師沢小屋や黒部川のせせらぎ、イワナ釣り、集まる人々を実感してから、この本を読むことができて良かったと感じる。あ〜そういうことだったのか〜、へ〜そうなのか〜とより納得感と好奇心を持ってまやとけいこさんの暖かい文字と向き合うことができた。20年もの間、薬師沢小屋で働かれていて、町では凡ゆる変化が自身で起きているはずなのに、毎年小屋に来ると20年前と何ら変わらない気持ちになる、それは自然の時間軸による影響なのかもしれない。そんな言葉が自然の力であり人が求める一面なのかもしれないと感じさせられた。そしてこの本を読み、薬師沢小屋に関わりたいと思う人も多いだろう。紛れもなく僕がそうなのだから。
Posted by ブクログ
ヤマトケイコさんのエッセイ集。意外にも山のスペシャリストだなぁと思う。沢登りもクライミングもする。羨ましいけど、思わず山に登りたくなるけど、絶対に気のせいなので大丈夫。うちで本を読んでいる方が向いている。まぁそういう気分になるのは悪くない。
兄弟はお兄ちゃんがいて、大学は美大、クラブはワンゲル。身体作りに歩荷のようなトレーニングをする。荷物は重いものを腰の上や背中側に寄せた方がいい。
おおらかなノリ子さんとの北アルプス縦走記(ものすごい悪天候)。日帰り鍋山行を決行した時はガスコンロの調子が悪くてみんなで下痢に。屋久島縦走では同じところをぐるぐる。
一人での山行は西表島横断。3頭のリュウキュウイノシシに遭遇。しかも道に迷う。結局遭難騒動になり、お母さんが迎えに来た。その後山小屋でバイトして100万円貯めて、アフリカに半年行くことにした。
社会人山岳会に入り沢登りを教えてもらう。ロープの使い方も覚える。滑落もするし、骨折もする。山は楽しいばかりではない。谷川岳の紹介だけでも怖い。遭難の累計死者数が世界一でギネス認定もされているとのこと。なぜ登る。理解できない。
山での遭難者は行方不明者として扱われ、生命保険はおろか、遺族年金も支払われないし、各種ローンの返済や社会保険の支払いまで続く。7年間は生きていることにされてしまうのだ。登山届と山岳保険は必須。
Posted by ブクログ
山小屋の管理人の方が書いた本。絵も描かれているみたいで、とても読みやすい。
人の生活になんといっても大事なのは食事で、山小屋では食材を届けるのはヘリコプター。年に2-3回しか利用できないので、どうしたって話題の中心は食料の保存の仕方になってしまう。そして料理のレシピ。
山小屋にもよると思うけれど、なんと冷凍庫はあっても(ないとこもあるらしく、そこでは肉料理は供されないようだ)冷蔵庫がない。冷蔵庫がないと、野菜の保存はたいそう難しいようだ。
それと下手に置いといたら、野生生物が食べてしまうらしい。食べ物のイラストの隅には大抵ヤマネくんが書き加えられていて、このヤマネくんがヨーグルトにぼっちゃりとはまっていたり、りんご食べちゃったり、トマト食べ散らかしてフンまでしてったので廃棄しなきゃだったりで大変そうだ。可愛いんだけどねぇ…