あらすじ
黒部源流に建つ薬師沢小屋支配人として活躍する、やまとけいこさんが綴った山と旅への思い。
楽しさと切なさがあふれる数々の山行を語り、世界各地への旅を通し自分自身を見つめなおす。
「山の青春画帖」の副題のとおり、所々に織り込まれた、こころ和むイラストも魅力的。
やまとさんの前向きな生き方にも勇気づけられる!
本書は、2021年に刊行された『蝸牛登山画帖』を改題し、「終わりなき旅」の新章(80ページ)を追加のうえ、ヤマケイ文庫化したものです
■内容
はじめに
第1章 始まりの山
流星群とご来光/兄とワンダーフォーゲル
第2章 ワンゲルの日々
高いところが好き/歩荷とキスリング/美大ワンゲル合宿/北アルプス大縦走/雷に追われて/真夜中のスープスパゲッティ/山よりキャベツ/あん肝鍋/縄文杉と山の怪
第3章 一人の山
リュウキュウイノシシの運命/暗い寒いお腹が空いた/モグラトンネルを抜けて/旅と山と絵と
第4章 源流に大イワナを求めて
鈴蘭と沢登り/藪こぎ大好き/イワナと命拾い/痛くない痛くない
第5章 クライマーに憧れて
人生で一番晩寒かった日/岩の割れ目に挟まれて/死の山の岩壁/虫の知らせ
第6章 山の暮らし
黒部源流にて/南極と日本の極地/帰りを待つ人々/銃口とシカの目/クジラ跳ねる海
第7章 終わりなき旅
哀愁の家からの旅立ち/世界の旅から富山へ/富山移住とコロナ禍/西表島再び/ユーコン川下り/極夜の北極圏へ/黒部源流放浪/世界共通言語
おわりに
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ヤマトケイコさんのエッセイ集。意外にも山のスペシャリストだなぁと思う。沢登りもクライミングもする。羨ましいけど、思わず山に登りたくなるけど、絶対に気のせいなので大丈夫。うちで本を読んでいる方が向いている。まぁそういう気分になるのは悪くない。
兄弟はお兄ちゃんがいて、大学は美大、クラブはワンゲル。身体作りに歩荷のようなトレーニングをする。荷物は重いものを腰の上や背中側に寄せた方がいい。
おおらかなノリ子さんとの北アルプス縦走記(ものすごい悪天候)。日帰り鍋山行を決行した時はガスコンロの調子が悪くてみんなで下痢に。屋久島縦走では同じところをぐるぐる。
一人での山行は西表島横断。3頭のリュウキュウイノシシに遭遇。しかも道に迷う。結局遭難騒動になり、お母さんが迎えに来た。その後山小屋でバイトして100万円貯めて、アフリカに半年行くことにした。
社会人山岳会に入り沢登りを教えてもらう。ロープの使い方も覚える。滑落もするし、骨折もする。山は楽しいばかりではない。谷川岳の紹介だけでも怖い。遭難の累計死者数が世界一でギネス認定もされているとのこと。なぜ登る。理解できない。
山での遭難者は行方不明者として扱われ、生命保険はおろか、遺族年金も支払われないし、各種ローンの返済や社会保険の支払いまで続く。7年間は生きていることにされてしまうのだ。登山届と山岳保険は必須。