やまとけいこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
登山にハマり、来年は山小屋泊をしたいなあと思っていたところ本書を見つけ購入。
山小屋という、物資の限られた場所でどうやりくりしていくか、凝らされた工夫の数々がリアルながら優しいタッチのイラストと共に紹介されていて、あっという間に読んじゃいました!
そして山小屋への感謝と尊敬の念がさらにさらに芽生えました…。
印象的だったのは薬師沢の幻そうめん。需要がある商材だったけれど運用面が課題で上手くいかず…。というエピソード。
10年越しに他メンバーからあがったそうめん案。以前の失敗を考えたら却下しそうですがあえて否定せずもう一度やってみよう。と、けいこさんの懐の深さに感心してしまいました。
長年 -
Posted by ブクログ
山深い黒部源流の山小屋で働く著者による、
山小屋の食事情をイラストと共に綴った、エッセイ集。
・はじめに 薬師沢小屋厨房事情
・黒部源流概念図
食材、料理、調味料を主題にしたエッセイ23編
厨房エッセイ4編
・おわりに
山深い黒部源流の薬師沢小屋で働く著者による
エッセイは、下界とは異なる厨房での食材と料理の話。
ヘリ搬入の悲喜こもごもに、限られた食材。
小動物との攻防、下界とは違う食材管理。
宿泊者と従業員の命綱にもなる料理を工夫する喜怒哀楽。
更に、彼らとの人間関係も楽しく語っている。
冷凍庫あれども冷蔵機無しは思った以上に大変です。
でも、食材の保存や料理の工夫には、下界の私にも
役立 -
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Posted by ブクログ
やまとけいこ『黒部源流山小屋暮らし』ヤマケイ文庫。
山と旅のイラストレーターである著者がシーズン中は北アルプスの山小屋で働き、シーズンオフには海外旅行を楽しむという生活を選択した。本書はそんな著者による山小屋での暮らしを紹介するイラストエッセイ集である。
文庫化にあたり、支配人昇格後を綴った書下ろした原稿と新規イラストが収録されている。
著者の『やまとけいこ』という名前は山と渓谷から取った筆名なのだろうか。漢字では『大和景子』と書くらしいので本名の可能性も高い。
北アルプスの黒部川中岸辺に佇む薬師沢小屋で働き始めて12年目となる著者のやまとけいこさんが綺麗なイラストと小漫画とエッセイ、 -
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Posted by ブクログ
黒部源流にある薬師沢小屋。6月から9月まで12年連続この山小屋で働くイラストレーターが描く、情緒豊かな黒部源流の四季。
標高1920mの薬師沢小屋は山小屋としては珍しくすぐ横を黒部源流が流れる。小屋の開くのは毎年6月から9月の末まで。
黒部の風景に惚れ込んだイラストレーターがこの小屋で働くようになってから12年。山小屋を取り巻く自然環境と訪れる多くの登山者。多様なエピソードが楽しめる。
食材の輸送は歩荷(ボッカ)のほかヘリ輸送が年に3回。特に山開きの際の搬送は少ない人数で急いで荷物を片付けピストン輸送の次の便のスペースを開けなければならない。またハイシーズンに食材が不足しカレーが次第に薄 -
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