やまとけいこのレビュー一覧
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先日、薬師沢小屋に二日間滞在して、やまとけいこさんとお会いして本当に素敵な方であり場所だった。元々書籍は知っていて行く前に読み終えておきたかったが、読み終えられず。でも今思うと、薬師沢小屋や黒部川のせせらぎ、イワナ釣り、集まる人々を実感してから、この本を読むことができて良かったと感じる。あ〜そういうことだったのか〜、へ〜そうなのか〜とより納得感と好奇心を持ってまやとけいこさんの暖かい文字と向き合うことができた。20年もの間、薬師沢小屋で働かれていて、町では凡ゆる変化が自身で起きているはずなのに、毎年小屋に来ると20年前と何ら変わらない気持ちになる、それは自然の時間軸による影響なのかもしれない。そんな言葉が自然の力であり人が求める一面なのかもしれないと感じさせられた。そしてこの本を読み、薬師沢小屋に関わりたいと思う人も多いだろう。紛れもなく僕がそうなのだから。
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Posted by ブクログ
ヤマトケイコさんのエッセイ集。意外にも山のスペシャリストだなぁと思う。沢登りもクライミングもする。羨ましいけど、思わず山に登りたくなるけど、絶対に気のせいなので大丈夫。うちで本を読んでいる方が向いている。まぁそういう気分になるのは悪くない。
兄弟はお兄ちゃんがいて、大学は美大、クラブはワンゲル。身体作りに歩荷のようなトレーニングをする。荷物は重いものを腰の上や背中側に寄せた方がいい。
おおらかなノリ子さんとの北アルプス縦走記(ものすごい悪天候)。日帰り鍋山行を決行した時はガスコンロの調子が悪くてみんなで下痢に。屋久島縦走では同じところをぐるぐる。
一人での山行は西表島横断。3頭のリュウキュウイノシシに遭遇。しかも道に迷う。結局遭難騒動になり、お母さんが迎えに来た。その後山小屋でバイトして100万円貯めて、アフリカに半年行くことにした。
社会人山岳会に入り沢登りを教えてもらう。ロープの使い方も覚える。滑落もするし、骨折もする。山は楽しいばかりではない。谷川岳の紹介だけでも怖い。遭難の累計死者数が世界一でギネス認定もされているとのこと。なぜ登る。理解できない。
山での遭難者は行方不明者として扱われ、生命保険はおろか、遺族年金も支払われないし、各種ローンの返済や社会保険の支払いまで続く。7年間は生きていることにされてしまうのだ。登山届と山岳保険は必須。 -
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山小屋の管理人の方が書いた本。絵も描かれているみたいで、とても読みやすい。
人の生活になんといっても大事なのは食事で、山小屋では食材を届けるのはヘリコプター。年に2-3回しか利用できないので、どうしたって話題の中心は食料の保存の仕方になってしまう。そして料理のレシピ。
山小屋にもよると思うけれど、なんと冷凍庫はあっても(ないとこもあるらしく、そこでは肉料理は供されないようだ)冷蔵庫がない。冷蔵庫がないと、野菜の保存はたいそう難しいようだ。
それと下手に置いといたら、野生生物が食べてしまうらしい。食べ物のイラストの隅には大抵ヤマネくんが書き加えられていて、このヤマネくんがヨーグルトにぼっちゃりとはまっていたり、りんご食べちゃったり、トマト食べ散らかしてフンまでしてったので廃棄しなきゃだったりで大変そうだ。可愛いんだけどねぇ… -
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登山にハマり、来年は山小屋泊をしたいなあと思っていたところ本書を見つけ購入。
山小屋という、物資の限られた場所でどうやりくりしていくか、凝らされた工夫の数々がリアルながら優しいタッチのイラストと共に紹介されていて、あっという間に読んじゃいました!
そして山小屋への感謝と尊敬の念がさらにさらに芽生えました…。
印象的だったのは薬師沢の幻そうめん。需要がある商材だったけれど運用面が課題で上手くいかず…。というエピソード。
10年越しに他メンバーからあがったそうめん案。以前の失敗を考えたら却下しそうですがあえて否定せずもう一度やってみよう。と、けいこさんの懐の深さに感心してしまいました。
長年山小屋にいたら「勝手知ったる自分」が出てきてしまいそうだけど、けいこさんは違う。
なんというか、仕事としての山小屋生活、ではなくて山小屋生活の中に仕事がある、というか…皆の意見を尊重して楽しく、色々トライしてみよう!という、その豊かな心持ちが絵柄やエピソードにも表れているな…と感じました。
日常生活でも、食材の命をいただく、という大事な気持ちを忘れずに、感謝して無駄なく頂いていきたい…とひしひし感じる本でした。
そして、山小屋って短期のアルバイト募集が多いんですね…!もう少し山に慣れたら、仕事の合間に働きたい!!って思っちゃいました!!
個人的に作りたいなと思ったのは、里芋のアイスクリーム、グリーンカレー、手作りスパイス塩! -
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山深い黒部源流の山小屋で働く著者による、
山小屋の食事情をイラストと共に綴った、エッセイ集。
・はじめに 薬師沢小屋厨房事情
・黒部源流概念図
食材、料理、調味料を主題にしたエッセイ23編
厨房エッセイ4編
・おわりに
山深い黒部源流の薬師沢小屋で働く著者による
エッセイは、下界とは異なる厨房での食材と料理の話。
ヘリ搬入の悲喜こもごもに、限られた食材。
小動物との攻防、下界とは違う食材管理。
宿泊者と従業員の命綱にもなる料理を工夫する喜怒哀楽。
更に、彼らとの人間関係も楽しく語っている。
冷凍庫あれども冷蔵機無しは思った以上に大変です。
でも、食材の保存や料理の工夫には、下界の私にも
役立つヒント多数。読み易い文章と書き文字、イラストで
大いに参考になりました。
そして食材の命を生かす仕事という心意気にも、感動!
そういえば前回レビューを書いた「黒部源流山小屋暮らし」。
著者名が“やまもとけいこ”になってるけど、ミス? -
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やまとけいこ『黒部源流山小屋暮らし』ヤマケイ文庫。
山と旅のイラストレーターである著者がシーズン中は北アルプスの山小屋で働き、シーズンオフには海外旅行を楽しむという生活を選択した。本書はそんな著者による山小屋での暮らしを紹介するイラストエッセイ集である。
文庫化にあたり、支配人昇格後を綴った書下ろした原稿と新規イラストが収録されている。
著者の『やまとけいこ』という名前は山と渓谷から取った筆名なのだろうか。漢字では『大和景子』と書くらしいので本名の可能性も高い。
北アルプスの黒部川中岸辺に佇む薬師沢小屋で働き始めて12年目となる著者のやまとけいこさんが綺麗なイラストと小漫画とエッセイ、写真を交えながら、山小屋での暮らしを臨場感を持って伝えてくれる。
山小屋というのはそういうものなのかと初めて知ることも多く、なかなか面白かった。
普通の会社員を長年務めている自分からすれば、自然に囲まれながらの非日常的な山小屋暮らしは羨ましく見える。しかし、山小屋ならではの様々な苦労があるようだ。勿論、楽しさの方が多いからこそ、山小屋暮らしを続けられるのかなとも思う。
山や海でのキャンプ経験は何度もあるが、日常生活とは異なる自然の中での暮らしは、確かに大変だなと思う時がある。テントを建てて、火を熾して食事を作り、後片付けをしてと、気が付けばキャンプは常に仕事ばかりをしているような気分になる。しかし、それはキャンプ初心者だからこそで、慣れればそれなりに楽しめるようになるのも確かだ。
定価1,100円
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黒部源流にある薬師沢小屋。6月から9月まで12年連続この山小屋で働くイラストレーターが描く、情緒豊かな黒部源流の四季。
標高1920mの薬師沢小屋は山小屋としては珍しくすぐ横を黒部源流が流れる。小屋の開くのは毎年6月から9月の末まで。
黒部の風景に惚れ込んだイラストレーターがこの小屋で働くようになってから12年。山小屋を取り巻く自然環境と訪れる多くの登山者。多様なエピソードが楽しめる。
食材の輸送は歩荷(ボッカ)のほかヘリ輸送が年に3回。特に山開きの際の搬送は少ない人数で急いで荷物を片付けピストン輸送の次の便のスペースを開けなければならない。またハイシーズンに食材が不足しカレーが次第に薄まったり缶詰ばかりになったりすることもあるという。
なんと言っても山小屋は大自然の中にある。フトンにヤマネが入ってくることもあるし、食材を狙ったノネズミとの戦い。冬の間にテンやクマが小屋に入り込み、片っぱしから食料を漁っていくこともある。人の食材の味を覚えてしまったクマはヒトとは共存できない運命。
美しい自然を描く一方で時に悲しい事故もある。時に捜索に時間を要する山岳遭難。なぜか親族や親しい人が探すと出てくることがあるという。
薬師岳では1963年にサンパチ豪雪で愛知大山岳部学生13名全員が死亡した大量遭難があったという。
本書は何よりもイラストが魅力。筆者が惚れ込んだ土地を描くだけあって魅力的なイラストが満載。
よほどの山好きな人以外なかなか行けない小屋ではあるが、山の魅力を余す所なく伝えた楽しい1冊。読めば山に行きたくなること間違いなしです。