ケイト・クインのレビュー一覧

  • 戦場のアリス

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    第一次世界大戦で女性をリーダーとしたスパイチームが実際にあったということに驚いた。戦場を含め、女性は看護婦など後方支援っぽい仕事しかしてないだろうとなんとなく思っていたから。

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    2022年01月06日
  • 亡国のハントレス

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    ジョーダン、ニーナ、アンネリーゼ。国籍も年代も異なる女性の1945年を挟んだ約750ページの物語。各章ごとに主要人物の名があるので読み易かったが、さすがにまじめな750ページを軽く読める筈はなく、途中何度か心折れた。が、やはり完読して良かったとつくづく思うし、その厚みに相応しい骨太の作品だった。

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    2021年11月07日
  • 戦場のアリス

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    第一次大戦中のドイツ占領下のフランスにおける女性スパイ網を描いた、史実に基づくフィクション。

    主人公は想像上の人物だが、そこここに史実に基づくエピソードが挿入されているという。

    第二次大戦後のフランスで、行方不明の従姉の足跡を追う米国女性の主人公が追体験する第一次大戦中の女性スパイの体験と、主人公自身の体験が徐々にシンクロしていきクライマックスに突入する。

    サスペンスとしても良く書けている。

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    2020年06月10日
  • 戦場のアリス

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    第一次世界大戦のスパイ小説?とナメた姿勢で読むと本作はヤバい!
    「第一次大戦時のスパイ活動」と「行方不明の従姉妹を探す旅」の2つの物語が同時進行するスパイ歴史小説。
    「妊娠中の女子大生」「アルコール依存症の女の元スパイ」「キレやすい元兵士」3人のロードムービーの中に、大戦中の事実・理不尽が明らかになっていく過程が面白い!

    緊迫の情報収集、吐き気を催す拷問、そして、戦争犯罪を糾弾されずに巧妙に逃げ回った悪党、読むほどに謎が結びつき、読者を腹落ちさせるのが堪らない。

    フェミニズムの目覚めも教える。
    登場人物は、解説によると日本では無名だが実在の人物らしい。本作は考えさせる歴史小説なのだ。

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    2020年04月01日
  • 戦場のアリス

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    1947年、戦中に行方不明になったいとこを探すためにロンドンへ渡ったシャーリーとそこで出会ったイヴという女性。1915年第一次大戦のなかにいるイヴ。この2つの時代の物語。戦中、戦後の時代は違うけれど厳しい日々を生きている2人。シャーリーとイヴの目的。1915年からイヴに何があったのか。そして1947年に行動を共にする2人。戦争の恐怖、スパイとしての日々、死がすぐ近くにあること。イヴの過ごしてきた戦中の悲惨さが描かれている。スパイ活動の緊張感、シャーリーとイヴの間に芽生えてくる友情のようなもの。復讐を果たすことで救いはあるのか。色々なことを問いかけてくる。600ページを超える物語だけれど長さが気

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    2019年04月21日
  • 亡国のハントレス

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    長編で、途中で話が絡まり過ぎてしまっいる印象があったけど、頑張って最後まで読んでよかった!
    かなり最後になって来ないと、良さが分からないかも❗️

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    2025年07月02日
  • ローズ・コード

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    第二次大戦中、イギリスにおいてナチス・ドイツの暗号解読の研究を行っていたブレッチリーパーク。
    ここを舞台に、その才能や、戦争の早期終結のために国に奉仕するという意思を買われて暗号解読に加わった三人の女性、オスラ・ケンドル、マブ・チャート、ベス・フィンチの活躍を描く小説。

    物語の進行は、二つの異なる時点が、交互に語られる。
    一つは大戦初期、三人が出会い、ブレッチリー・パークで働き始め、戦況と暗号解読の進行が語られる。
    もう一つは、戦後数年が経っていて、オスラとマブの三人は別の人生を歩んでおり、ベス・フィンチはどうやら心を病んで、病院で拘束されているが、そのベスが送ったメッセージがオスラに届くと

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    2024年04月24日
  • 狙撃手ミラの告白

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    やっとケイト・クインが読めました

    前々から気になる作家さんでしたがなかなか機会がなくってね〜

    はい、本作は誰もが知ってる第二次世界大戦下のソ連軍の伝説の女性狙撃手リュドミラ・パヴリチェンコを主人公に据え、その半生をケイト・クインの空想力を爆発させたフィクションで描くというものです
    もちろん実際の出来事や人物が土台となっています

    うーん、なかなか難しいのよね

    面白かったんだけどね
    すごーく面白かったんだけど
    やっぱり全編通して違和感がつきまとっちゃうのよね
    えーそんなわけないじゃんってなるのよ
    年寄りは頭固いんだわ

    フィクションや!言うとるやん最初から
    そんなわけないじゃんを書いてます

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    2023年11月29日
  • 狙撃手ミラの告白

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    第二次世界大戦で主戦場となったウクライナ。ロシア系の書物は名前も地名も読みづらく覚えにくくて苦労するのだけど、地名がすんなりと、地図さえ頭に浮かんできたのには苦笑。

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    2023年10月22日
  • 亡国のハントレス

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    第二次大戦中にナチスの手先として数々の暗殺行為を行い「ハントレス(女狩人)」と呼ばれる女性がいた。彼女の行方を追うナチ・ハンター、ソ連空軍で「夜の魔女」と呼ばれた元パイロット、そして父親の再婚相手に疑問を抱くアメリカ人女性。ハントレスを追う三者のストーリーはとても面白かったのですが、そのぶん「ハントレス」本人の印象が薄かったかな。

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    2022年05月03日
  • 亡国のハントレス

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    ナチスの戦争犯罪人"女狩人<ザ・ハントレス>"の行方を時系列が異なる主人公三名の視点から追う歴史ミステリー。普段手に取るタイプの作品ではないが、邦題と装丁に惹かれてほぼジャケ買い。主人公チームの人物造形は皆一様に魅力的だが、文字通り【戦うヒロイン】ニーナの勇猛さが一際光っている。激動の時代を生きる三人の成長譚を巧みな構成力で描いた作品だが、肝心な女狩人の存在感があまりに薄い。著者があとがきにてリアルを追求した結果の様に述べているが、悪役の魅力なしに本編約760頁の物語を牽引するのは些か困難だった様に思う。

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    2021年10月03日
  • 戦場のアリス

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    第二次世界大戦中に行方知れずになったいとこを探す、19歳のアメリカ人大学生、シャーリー。
    彼女が情報を求めて出会ったのは、ロンドンに住む、第一次世界大戦中に活躍した女スパイのイヴだった。
     
    ストーリーは1947年のシャーリーと、1915年のイヴの物語が交互に語られます。
    本の帯に「実話に基づく傑作歴史ミステリー」とあります。
    傑作かどうかは個人の判断によると思いますが、かなりの部分が実話に基づいているのは確かなようです。
    著者あとがきを読むところによると、イヴのスパイの物語は、実話を使いすぎるくらい使っています。
    でも、それと本のおもしろさは別物。
    冒険譚であり、ラブストーリーであり、戦争で

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    2021年08月23日
  • 戦場のアリス

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    第一次世界大戦中、ドイツ占領下のフランスで連合国のためにスパイ活動をしていた女性たち<アリス・ネットワーク>に迫る物語。
    スパイ物ということで、ものすごくシリアスで陰鬱とした、それでいてハードな物語を想像して読み始めたのだが、読み終えてみれば意外な読後感と結末だった。

    <アリス・ネットワーク>の一員として活動していた若き日のイヴの物語と、第二次世界大戦中に行方不明になった従姉をイヴと共に探すシャーリーの旅が並行して描かれる。

    1917年の、青い情熱を燃やし厳しい任務に没頭するイヴが、1947年には変わり果てた姿になっているのを見ると、1917年の物語の結末が過酷なものであることが想像出来て

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    2019年10月02日
  • 戦場のアリス

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    ネタバレ

    第一次大戦中の女性スパイもので、傑作らしいと聞いて読んでみた。
    作者あとがきに詳しくあるが、史実に基づく部分も多く、また資料のかけらからの創造も良くできていて、魅力的な人物も多く、ふたつの時代を行き来する展開も、今ここにいる人物の過去の謎に迫るので緊迫感があり読ませてくれるのだが…

    いかんせん私にはロマンス色が強すぎて苦手な感が。題材がとても面白いので、ロマンス抜いたら半分くらいの頁数かな、とか思ってはいけないのでしょうね。

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    2019年06月19日