水守糸子のレビュー一覧

  • お嬢さまと犬 契約婚のはじめかた
    これは依存関係と年上温和甘やかし男性が好きなタイプの読者には、たまらない逸品です。

    名家のお嬢さまと金で買われた主夫(ヒモ)男、そんな契約結婚夫婦のお話なのですが、事情が明かされるにつれ深い依存と想いが見えてくるのがたまらないですね。ほの暗さもある関係が素晴らしい。
    お互いに、というか登場人物たち...続きを読む
  • 神去り国秘抄 贄の花嫁と流浪の咎人
    神とひとが交わる世。日輪が消えた国・照日原。
    世界観が凄い!キャラクターも魅力的!
    読み進めると止まらないストーリー。

    これは映像化してほしい!
    心が揺さぶられました。
    好きな和風ファンタジー作品の一つになりました!!
  • 乙女椿と横濱オペラ
     女学生の紅の許嫁が突如と姿を消した。紅の家の所有する長屋に住む変わり者の草介と共に許嫁を探し始めるが…

     恋に恋する女の子の紅にとって、許嫁の結末はあまりに残酷でした。そして、そんな草介の怪異を見る能力の本当の理由も又切ない。けど、紅の真っ直ぐな心根が影を持つ草介とはお似合いだと思います。

     ...続きを読む
  • 乙女椿と横濱オペラ
    非常に好みの話だった。
    真っ直ぐでお人好しな(そしてまことの恋を夢見る)女学生と、一回り上の京都弁を喋るぐうたら絵描き青年のコンビ。
    この二人の組み合わせがとにかく尊い。
    京都弁がこれまた非常に耳に心地よい。
    文字で読んでおいて「耳に心地よい」というのも何なんだが、まさしくそんな感じだった。

    また...続きを読む
  • 聖女と悪魔の終身契約
    少女小説好きの方は必読の一冊。とにかくクロエがスパダリ過ぎてカッコいい!
    物悲しい世界観でありながらも、ダーク過ぎるような凄惨さは描写を控えめにしている影響でそれほどダメージがない。文章から香ってくるのは切なく儚いキャラクターたちの人生観です。
    ヒロインのエマとクロエの二人はお似合いカップル。この先...続きを読む
  • 聖女と悪魔の終身契約
    冒頭の6歳らしからぬ会話に違和感はあったが、タネが割れてみると納得した部分もあり。
    他にも何故あの場に退魔師がいたのかも、今から考えていると既に伏線は張られていたのだなと驚く。

    千年を生きる魔物と契約をし、彼の力を退魔師として使う元王女のエマ。
    目的は、消えてしまった妹を探すため。
    傷を負うことな...続きを読む
  • 神去り国秘抄 贄の花嫁と流浪の咎人
    かさねの、世間知らずだけど真っ直ぐな性質がとてもいい。
    「かさねはとそなたがとてもすきになった」がほんと好き。幸せになっておくれよ。
  • 神去り国秘抄 贄の花嫁と流浪の咎人
    荒ぶる神をどう鎮めるか。
    花嫁と言いながら、実質は贄として人を食らう神に、かさねは手探りで、体当たりで「交渉」していく。
    もう十年も姿を現さない日神にさえ。

    他者さまの作品を出して恐縮だが、勾玉三部作好きならたまらなく好きな世界観だろうなと思いながら読んだ。
    個人的には非常に懐かしい空気。
    人間に...続きを読む
  • 乙女椿と横濱オペラ
    表紙イラストが大好きな丹地陽子さんだったので購入した作品。舞台は明治45年横濱。本帯に『夢見る女学生×怪異を視る青年絵師』とある表紙の2人、草介と紅のやり取りが楽しいこの物語。序章から鬼の話だったので、がっつり妖怪モノかと思いましたが、最終話以外は怪異はあるもののどちらかというと人間がメインの物語で...続きを読む
  • ナイトメアはもう見ない 夢視捜査官と顔のない男
    他の人と違う能力。それがあるだけでも怖いのに、その力で見られるのは死の瞬間。そんなものに直面したら、自分だったらどうするだろう?と考えてしまった。強がっているように見える硝子だけど、その力を役立てようとしているというだけで、十分強いと思う。弱音を言える相手が必要だとも思うけれど。
  • お嬢さまと犬 契約婚のはじめかた
    いや、きみたち両片思いやん。
    結婚しているのに。
    早く契約婚やめて、本当の夫婦になれよと、何度ツッコミ入れたくなったか。
    ただ金で買った買われた結婚という事実が枷となって、お互いの恋心が育つのを阻害していた気がする。
    絵描きとそのヌードデッサンモデルという立場も、世間的には認められにくい関係か。
    ...続きを読む
  • モノノケ踊りて、絵師が狩る。 ―月下鴨川奇譚―
    うーん、タイトル通り。モノノケを倒すために相方と一緒にやる、よくある話でした。もう少し何かしら要素があったほうが好みでした。
  • 乙女椿と横濱オペラ
    水守さん大好きなのですが、主人公が純粋は純粋でも苦手なタイプの純粋な子だったのでちょっと。
    年齢を重ねて落ち着いた頃の話だったら楽しめたかも。残念。
  • モノノケ踊りて、絵師が狩る。 ―月下鴨川奇譚―
    何となく明治あたりが舞台と思い込んで読みはじめたので、途中で現代と気づいて驚いた。根っこはべったり絡み合ってるのにつれない素振りの二人の関係性が面白い。
  • モノノケ踊りて、絵師が狩る。 ―月下鴨川奇譚―
    読み始めはいつの時代か、わからなくて混乱。
    憑物落としということで、あとはするする読めたけど、あと一つ、インパクトが欲しかった。