山本高史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
コピーライターの著者が自身のコピーを作る技術をもとに人に伝えるということについて書いた一冊。
人に伝えるということをわかりやすくシンプルに要点がまとめられていて非常に内容が理解しやすいとともにコピーライターとして社会人になった当初の苦悩をもとにした著者の経験をもとに書かれていて実感も湧くことでさらに理解が深まりました。
受け手に主導権があること、受け手がベネフィットを感じるかどうかということ、自身の経験値を高めるために脳内経験で考えること、アングルとツリーでアプローチの材料を作ってアイデアを見つけること、受け手が共有できる言葉を使うことなど人に伝わるということの仕組みや条件を本書で学ぶこと -
Posted by ブクログ
コピーライターによる「伝える」ことの極意をまとめた本といったところでしょうか。広告系の人の書いた本はどちらかというと、とりとめのない話しが続く、体系化されていないケースが多いのですが(気軽に読むことができるのでその点はよいのですが)、「伝える」というテーマに沿ってまとめられているので”とっちらかった”印象はなく、きれいに整えられた内容にまとまっていると思います。
個人的には脳内経験のところがちょっぴり衝撃でした。日ごろ生活や仕事のなかで、なかなかここまで深く考える余裕がないというか、「考える」こと自体を省いてしまうことが多くなってしまっている点、再認識した次第。これでは「考えない」ことがクセに -
Posted by ブクログ
著者は電通の元クリエイティブ・ディレクター。
冒頭で、これから書こうとしていることは、以下だと
言い切る。
言葉は伝える技術である。
言葉の送り手が言葉の受け手を、自分の望む方向へ
動かすための技術である。
それを叶える方法は、送り手が受け手の言って欲しい
ことを言ってあげることだ。
すべてを決めるのは受け手だから、である。
コミュニケーション論あたりの領域を超えて、著者の
哲学が書かれてあるといった趣き。
頷くことや、胸がすくようなことも書いてあって、
貼った付箋の数もかなりのもの。
ただ、読み進めていくと、どうにも気になることが。
自分で書い -
Posted by ブクログ
「そりゃ言葉には技術がいるよ、ああ見えて結構難しいから」。帯のこの一文が端的に内容を言い表している。さまざまな広告を手がけてきたコピーライターの著者が、「言葉とは?」「伝わるとは?」を改めて問いかける。
一冊、を通じて著者が伝えたかったことはただひとつ。「大切なのは、受け手の言ってほしいことを言ってあげること」。ただ、それだけのことにおよそ10万字を費やしていることに、執念に近いものを感じた。言われてみれば、当たり前のことかもしれない。ハッと何かを発見させられる、ということはなかった。しかし、再発見はさせられた。「伝える」ことって、本当に難しい。そしてその難しさをわかっているかどうかは、コミ -
Posted by ブクログ
コピーライティングのテクニックうんぬんではなく、
著者の言葉に対する思想・哲学が
ストレートに力強く書かれている本。
「伝わるか伝わらないかはすべて受け手が決める」
内容はこれにつきます。
さてはて、拙者も仕事柄…コピーはよく書くのですが、
書き手であるときこそ、読み手の心を忘れてはいけないと、
いつも思わされるものです。はい。
広告の仕事をしていると、
ついつい“こっち側”視点になってしまうからね。
(家にいるときゃ自分も消費者なのにな)
たとえばコピー。
ついついきれいな言葉を選んで並べてしまいがちだったりする。
ちょっとかっこいい(っぽく見える)
小難