あらすじ
「伝え方」の本はたくさんあるが、
「伝わる」しくみを書いた本はない。
シンプルにして究極のルールを、
クリエーティブ・ディレクター、コピーライター、
関西大学社会学部教授でもある、
コミュニケーションのプロが、満を持して公開!
今までいろいろな本を読んでも
まだまだ悩みが絶えない多くの方に贈る
最新にして最終案内
一度体得すれば、無限に応用可能。
“伝わる体幹トレーニング”を、この一冊で。
本書の基本、「伝えるフローチャート」とは!
(画像をご覧ください)
●このフローチャートは、
「インプット」することと
「アウトプット」することからできています。
●多くのコミュニケーションに関する本は、
5「伝える」にあたるところを重視しています。
つまり「アウトプット」。けれども、そこにたどり着きたければ、
「インプット」することから始めなければなりません。
●「伝わる」かどうかは「受け手がすべてを決める」と考えています。
そのためには「受け手の言って欲しいことを言ってあげる」ことが必要です。
●ではその「言って欲しいこと」とは何なのか?
それを的確に考えるために必要なものが
2「脳内データベース」です。
これを豊かにするためには、
1「経験」&「脳内経験」
が必要です。
フローチャートを「川」に例えれば、「脳内データベース」は、
考えるためのデータを貯め込む「ダム」や「貯水池」。
「経験」&「脳内経験」は、そこに源流からの水を注ぎ込むもの、
ということになります。
●「脳内データベース」が充実すれば、
3「発想する」
の質と量が大幅にアップします。上手に伝えるためには、受け手と同じ
4「共有エリアに立つ」必要がありますが、
発想が貧弱だとそれができません。
●このような長い流れを経て、ようやく
5「伝える」に至るわけです。
遠回りなようで確実な、「伝わるしくみ」を、
この本でぜひ体得してください!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
『伝える』機会の多い理学療法士におすすめ!
私は学生のうちにこの書籍に出会っておきたかったなと思いました。
というのも、このしくみを知れば、
『伝わる』って難しいものだけど、
どうしたら、どんな努力をしたら『伝わる』のか
がわかるからです。
"正しく努力する方向"まで示してくれるので、若いうちに読んでおきたい一冊でした。
Posted by ブクログ
コピーライター養成講座で山本先生の講義が面白かったので、数年前、青山ブックセンターで授業の前に買ってみた。
授業で山本先生の一言に笑いがこみ上げ、笑いをこらえるのが大変だったのを覚えている。
1年数ヶ月ぶりに読み終わった訳なんだけど、相変わらず笑える箇所が多くあり、飽きない。
ついでに言えば、笑えるのに深い意味があるから、共感とともに考え方やニュアンスが体に浸透してくる。いい本だ。要・再読。
「ちゃんと」という曖昧な言葉を頻繁に使っていた自分を今、反省している。
Posted by ブクログ
基本的にコミュニケーションは難しい。 とという前提の素で話している。 何故ならば言葉は全て受け手が決めるからである。
言葉は欲望を表している。
伝わらなくて当たり前。
受け手は、その人、その場、その時で全てが変わる。
ex,サザンのツナミはあれだけヒットしても名曲と騒がれても震災の後では不謹慎な曲となる。
ではどうやって受け手に伝えれば良いのか?
・限りなく伝わる言葉で(抽象化しない具体的に)
→受け手の脳内データベースを超えない
・相手にとってベネフィットがある形で渡す
脳内データベースは色んな角度から考えることで広がる。
モノ ヒト コト 全ては主観である。客観もまた主観。
アングルとツリーを使ってワードを浮き彫りにすると何かがくっついたりして閃きも出る。
言葉は約束だから曖昧にする人がいる。
ex.しっかりやります!→何をしっかりやるのか?
ベネフィットを変換できる良い例。
Ex オフィスの壁を水色にしたい
× 水色が好きだから水色にしたい→エゴ
◎ 来客者にインパクトを与えて記憶にの子だろうから水色にしたい→ベネフィット
“感想”
受け取る相手のことを考えて発言する方が主張が通りやすい。
相手がのベネフィットの意識を持つ。
Posted by ブクログ
コピーライターの著者が自身のコピーを作る技術をもとに人に伝えるということについて書いた一冊。
人に伝えるということをわかりやすくシンプルに要点がまとめられていて非常に内容が理解しやすいとともにコピーライターとして社会人になった当初の苦悩をもとにした著者の経験をもとに書かれていて実感も湧くことでさらに理解が深まりました。
受け手に主導権があること、受け手がベネフィットを感じるかどうかということ、自身の経験値を高めるために脳内経験で考えること、アングルとツリーでアプローチの材料を作ってアイデアを見つけること、受け手が共有できる言葉を使うことなど人に伝わるということの仕組みや条件を本書で学ぶことができました。
シチュエーションごとの実例もあり理解も進みました。そして、使い方ひとつでいい方にも悪い方にも出るということも感じました。
本書で学んだ伝えるためのフローチャートを活かして人とのコミュニケーションをもっと深めていきたいと感じた一冊でした。
Posted by ブクログ
広告のキーワードは、ベネフィット「誰の得」、水瓶を貯める=経験値がないと発信できない。
何にしても受けて側の立場になって、言葉を発信すれば伝わる可能性が大である。
話したからでは、コミニケーションにならず、伝わりもしない。
Posted by ブクログ
コピーライター山本高史氏のことばのこさえかたを学ぶことができる一冊。そして広告コミュニケーションがふだんのコミュニケーションでも役立つことが書かれている。1日あればサクッと読めるのも嬉しい。
Posted by ブクログ
コピーライターによる「伝える」ことの極意をまとめた本といったところでしょうか。広告系の人の書いた本はどちらかというと、とりとめのない話しが続く、体系化されていないケースが多いのですが(気軽に読むことができるのでその点はよいのですが)、「伝える」というテーマに沿ってまとめられているので”とっちらかった”印象はなく、きれいに整えられた内容にまとまっていると思います。
個人的には脳内経験のところがちょっぴり衝撃でした。日ごろ生活や仕事のなかで、なかなかここまで深く考える余裕がないというか、「考える」こと自体を省いてしまうことが多くなってしまっている点、再認識した次第。これでは「考えない」ことがクセになってしまい、いつしか「考える」能力が衰えてしまうな~と。