松家仁之のレビュー一覧

  • 優雅なのかどうか、わからない

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    ネタバレ

    離婚をした。から始まる文章、妻の攻撃性をさりげなく強調していく感じ、その上で「そうは言っても、そもそもの非はこちらにあるのだ」ときて、ああ~不倫ね、不倫した側の人ってこういう話し方するよなあと白けた気分で読み始めた。……はずなのに、文章があまりに心地よいので引き込まれてしまう。
    古民家の改装は素直に素敵でうらやましいなあと感じるし、日々のご飯は美味しそうで、猫や鳥たちとのやり取りも楽しく、そういう日々のいろどりが過不足なく、坦々とつづられていく。作中の女性は佇まいや所作が浮かんでくるようで、お話の中で落ち着いた光を放っており魅力的だ。

    冷静に考えれば、しょうもない不倫男である主人公の反省のか

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    2020年06月22日
  • 優雅なのかどうか、わからない

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    宇宙人の視点を気にしているところが二箇所ほどありなんか笑った。それにしても家の中をきれいにしているので少し自分の家もなんとかすべきだと反省した。このあとどうなるのだろうか。でもワタシ的には別棟で生活するのが理想かな。

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    2018年12月03日
  • 優雅なのかどうか、わからない

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    松家さんの作品の三作目。
    これまでの作品の舞台が軽井沢、北海道ときていよいよ東京。
    舞台が東京に移っても今までの松家作品に共通する静謐さや美しい自然の描写などは変わることはない。
    武蔵野の空気に包まれて心地良い気分にさせられる。

    ただ、今回はちょっと主人公のこだわりが鼻についたかな。
    職業が編集者ということもあり作者自身が投影されているのかななどとうがった見方をしてしまったせいかもしれないけれど。
    「優雅なのかどうか、わからない」じゃなくて、完全に優雅です(笑)
    庶民の私には理解できない北欧家具が冒頭からてんこ盛りで、ちょっと引いた。

    それはさておき、この物語は中年男性の幻想と言う気がして

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    2014年12月01日
  • 優雅なのかどうか、わからない

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    趣味・嗜好性の強い主人公(48歳・離婚したばかり・一流出版社編集者)の独白小説。交際相手の女性も彼の趣味の一部のようで、それ以上の存在には感じられない。認知症介護の話もあるが、比較的あっさりとしているので悲壮感には至らない。江国香織から”血の熱さ”と”気だるさ”を除いた男性版のような印象を持った。

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    2014年10月28日