松家仁之のレビュー一覧
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情景が浮かぶ文章を楽しませてもらった。ストーリーは思ったよりシンプルで、終わり方も良かった。短編小説を読んだような軽い感覚。少し物足りないので、次作は長編を期待します。Posted by ブクログ
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「いつのまにかたどりついたところに、人は立ってるの」
目の見えない老婦人から、北海道に帰った桂子に掛けられた言葉。
自分の気持ちに正直な恋は時に辛い。
ラスト「沈むフランシス」とは・・なるほど、そういう事か。
綴られた言葉がしんしんと静かに降り積もるようで
品が良く素敵な小説。Posted by ブクログ -
『火山のふもとで』がよかったのとかわいらしい犬の表紙に惹かれて手に取る。結局、犬は出てこず、北海道犬の鼻先を思い出すシーンからのデザインだった。表現も描く世界も美しい。Posted by ブクログ
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夏になると軽井沢の別荘地に事務所機能を移転する、ある設計事務所に入所した「ぼく」の視点から語られる一夏の物語。
建築には興味がなかったけど、住む人・使う人の心地好さを最優先にする村井先生の静かな情熱はすごく良く理解できて、読んで良かったと思えましたPosted by ブクログ -
みんな真面目だ(゜゜;)薫、兼定、岡田、違う年代を生きてきた男性三人のそれぞれのひとなつ…(*´-`)3人で積極的に悩みや思いを語り合うような事はなく淡々と過ぎていく…まるで泡のような…Posted by ブクログ
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なぜこの本を読もうと思っていたのか忘れており、タイトルにも?となっていたが、そのフランシスと判り納得。そりゃ読まないとね。
物語の視点も描写も嫌いではないが、何かが物足りなかった。Posted by ブクログ -
「火山のふもとで」「光の犬」がすごく好きで、以来少しずつ読んでいる作家さん。
40代後半での離婚。井の頭公園近くの古い一軒家を借り受け、思い通りに手を加えていく主人公。
インテリアを初め、物へのこだわりが半端じゃなく、まあ裕福なのねと少々鼻白む。それでいて「優雅なのかどうか、わからない」って、十分...続きを読むPosted by ブクログ -
出版社に勤める匡は、離婚し井の頭公園近くの古民家に一人住まいを始めた。米国に住む息子と同居することになった女主人から、外観を変えなければリフォームしても良いし、リフォーム代は実費を出す。その代わり、自分が米国から帰ることになったら出ていってほしい、という条件で住み始める。匡は、古民家を自分の好みにリ...続きを読むPosted by ブクログ