松家仁之のレビュー一覧

  • 沈むフランシス
    風景が目に浮かぶようなきれいな小説だった。
    どことなーく、村上春樹っぽいけど、村上春樹よりあっさりしていて読みやすい。軽い。
    実写だったら誰が麻生久美子と長谷川博己なんかがいいかなと想像しながら読んだ。
  • 沈むフランシス
    2014.9.5読み終わり。よかった。けど、火山のふもとでのほうがよかったな。相変わらず、描写はきれいで、好きだけど。
  • 沈むフランシス
    出だし読んで、恋愛ものではなく、サスペンスかミステリーなのかと思った。
    雪がしんしんと降り積もるように坦々と物語が進んでいく。桂子にも和彦にも共感できなかったけど、風景の描写はとても細やかで引き込まれる。
    表紙カバーを見て、フランシスは犬だと勝手に思い込んでいた。
  • 沈むフランシス
    北海道の800人の小さな村に、臨時の郵便配達人としてやって来た桂子。水車『フランシス』で水力発電を管理している男和彦。二人の恋愛のそこここに広がる自然、風景描写がすばらしい。
  • 沈むフランシス
    数えきれない雪だけが、ふたりがここでこうしていることをみとめている ー 形をくずさず落ちてきた六角形の雪の結晶そのもののような、繊細な成り立ちの世界*きれい。
  • 沈むフランシス
    東京を離れ、昔住んでいたことのある北海道の小さな町へやってきた桂子。臨時雇いの郵便配達として働き始める。その配達先である水車小屋の管理人寺富に食事に誘われる。そして、自然に寺富と逢瀬を重ねるようになる。小さな町でのうわさは、すばやく静かに広がってゆく。

    大人のラブストーリー、というところかな。
  • 沈むフランシス
    冒頭のシーンが主人公の最後に行きつくところだと思い込んでいた。ミレイの「オフィーリア」の絵を思い浮かべていた。
    その思い込みの所為か、最後の一文が妙にひっかかる。
    「・・・なにも聞こえなくなった。」とは、そういう状況に陥ったということなのか?崖の手前の柵の所に立っているはずだから、落ちて濁流にのまれ...続きを読む
  • 沈むフランシス
    からみあいの情景はかなり色っぽかった。
    が、なんとも中途半端な内容。
    続編が当然あるはずな終わり方・・・
  • 沈むフランシス
    北海道のしんとした空気を思わせる文章が好き。
    この感じで都市を舞台にすると、どんな雰囲気なのかも
    読んでみたいと思った。