松家仁之のレビュー一覧

  • 沈むフランシス(新潮文庫)

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    ただ何も考えずに読みたい時に良い¨̮⃝

    恋愛話だけじゃなくて自然の素晴らしさと恐ろしさもすごく伝わる内容だった。

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    2025年03月11日
  • 火山のふもとで(新潮文庫)

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    2025年2月17日、グラビティの読書の星で男性がMARUZEN&ジュンク堂 書店の検索機で調べたレシートみたいなの2枚と「流行りの本を買った」という言葉を添えて投稿してた。②

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    2025年02月17日
  • 優雅なのかどうか、わからない

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    出版社に勤務する主人公の岡田匡は、48歳で離婚したばかり。
    住んでいたマンションは元妻に明け渡し、吉祥寺の築50年以上の一軒家をアメリカに移り住む老婦人から借り受けることになる。
    大家の老婦人は、内装など自由に施工することを承諾してくれ、老朽化した家を自分に合った住まいに作り上げて行くことになる。
    匡は趣味趣向に拘りがあり、知人の建築家のアドバイスを受けながら納得の行く改築を楽しい思いで進める。
    独り身になった匡は、周囲から「気ままな一人暮らし。優雅ですね」と言われるが、優雅と云う実感には程遠く、自分ではピンとくるものは全くなかった。
    何の問題も無く、順調に一人暮らしが始まったと同時に、偶然に

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    2024年06月20日
  • 優雅なのかどうか、わからない

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    「火山のふもとで」「光の犬」がすごく好きで、以来少しずつ読んでいる作家さん。

    40代後半での離婚。井の頭公園近くの古い一軒家を借り受け、思い通りに手を加えていく主人公。
    インテリアを初め、物へのこだわりが半端じゃなく、まあ裕福なのねと少々鼻白む。それでいて「優雅なのかどうか、わからない」って、十分優雅なんですけど。

    それでも、松家さんの文章は心地よくてずっと読んでいたくなる。家の貸主の老女・園田さんやかつての不倫相手・佳奈、離婚した妻、アメリカ留学中の息子、そして家に居付くキジトラの猫・ふみまで、登場人物(猫)全てが生き方に潔さがあって清々しい。
    結局何ということもなく終わるんだけど、人生

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    2021年11月26日
  • 優雅なのかどうか、わからない

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    出版社に勤める匡は、離婚し井の頭公園近くの古民家に一人住まいを始めた。米国に住む息子と同居することになった女主人から、外観を変えなければリフォームしても良いし、リフォーム代は実費を出す。その代わり、自分が米国から帰ることになったら出ていってほしい、という条件で住み始める。匡は、古民家を自分の好みにリフォームし始める。ちょうどその頃、以前付き合っていた(不倫していた)佳奈と再会する。佳奈は、匡の家の近くに父親と住んでいた。

    たぶん松家さんの好みのオシャレな古民家リフォーム、独り身の男性の優雅な食生活。元カノとのオシャレな関係。佳奈の父親の介護という件はあるものの、どう考えてもこれは「優雅」でし

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    2021年09月14日
  • 優雅なのかどうか、わからない

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    ネタバレ

    離婚をした。から始まる文章、妻の攻撃性をさりげなく強調していく感じ、その上で「そうは言っても、そもそもの非はこちらにあるのだ」ときて、ああ~不倫ね、不倫した側の人ってこういう話し方するよなあと白けた気分で読み始めた。……はずなのに、文章があまりに心地よいので引き込まれてしまう。
    古民家の改装は素直に素敵でうらやましいなあと感じるし、日々のご飯は美味しそうで、猫や鳥たちとのやり取りも楽しく、そういう日々のいろどりが過不足なく、坦々とつづられていく。作中の女性は佇まいや所作が浮かんでくるようで、お話の中で落ち着いた光を放っており魅力的だ。

    冷静に考えれば、しょうもない不倫男である主人公の反省のか

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    2020年06月22日
  • 優雅なのかどうか、わからない

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    宇宙人の視点を気にしているところが二箇所ほどありなんか笑った。それにしても家の中をきれいにしているので少し自分の家もなんとかすべきだと反省した。このあとどうなるのだろうか。でもワタシ的には別棟で生活するのが理想かな。

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    2018年12月03日
  • 優雅なのかどうか、わからない

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    松家さんの作品の三作目。
    これまでの作品の舞台が軽井沢、北海道ときていよいよ東京。
    舞台が東京に移っても今までの松家作品に共通する静謐さや美しい自然の描写などは変わることはない。
    武蔵野の空気に包まれて心地良い気分にさせられる。

    ただ、今回はちょっと主人公のこだわりが鼻についたかな。
    職業が編集者ということもあり作者自身が投影されているのかななどとうがった見方をしてしまったせいかもしれないけれど。
    「優雅なのかどうか、わからない」じゃなくて、完全に優雅です(笑)
    庶民の私には理解できない北欧家具が冒頭からてんこ盛りで、ちょっと引いた。

    それはさておき、この物語は中年男性の幻想と言う気がして

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    2014年12月01日
  • 優雅なのかどうか、わからない

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    趣味・嗜好性の強い主人公(48歳・離婚したばかり・一流出版社編集者)の独白小説。交際相手の女性も彼の趣味の一部のようで、それ以上の存在には感じられない。認知症介護の話もあるが、比較的あっさりとしているので悲壮感には至らない。江国香織から”血の熱さ”と”気だるさ”を除いた男性版のような印象を持った。

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    2014年10月28日