松家仁之のレビュー一覧
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軽井沢もライトの建築もロスコの絵画も。大好きなモノ盛り沢山で心地よい空気感のこのお話しの中に入り込みたい気分。せめて村井設計事務所に勤めたい。なんて言ったら、建築学科を出ている同僚に給料安いよ!と夢を壊されました。うん、やっぱり夢のような世界。小説で浸りましょう。Posted by ブクログ
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確かに、何度も読みたくなる文章というのはあんまりないし、それが ”いい文章” ということだと思う。
須賀敦子の文章は、時々読み返したくなるし、何度でも読みたくなる。Posted by ブクログ -
やっと手に入れた一冊、読めて良かった!。流れる時の中のひと夏…"夏の家"での出来事をクローズアップしながらも、村井設計事務所で働く人々の人生観・価値観を粛々と完結させる。とにかく、閑寂の上に上品で美しい描写と表現。煌めく一語一語がしっとりと沁み入ってくる♪。Posted by ブクログ
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浅間山の見える信州で毎年夏を過ごす自分にとっては最適な読み物でした。
食べ物、夏の家の様子、浅間山すべてをイメージしながら読みました。
読後の清涼感、上質な本を読んだ気分です。Posted by ブクログ -
離婚して古い一軒家を条件付きで借りることになり、
自分好みにリフォームを進めるなかで、既婚時代に付き合っていた佳奈が近所に住んでいる事実がわかった。
アメリカに留学中の手のかからないできた息子には、同性の恋人がいて、
佳奈の父の手術後の認知症が進行するのを見守り手伝いながら
気ままな野良猫のふみの...続きを読むPosted by ブクログ -
2作目同様、中編くらいの軽い小説なので、やはり物足りなさを感じる。ストーリーはやや妄想に近いけど、文章が巧いので今回も楽しめた。村上春樹のように比喩が独特で、料理を作って食べたくなる(笑)
2作目のレビューでも書いたけど、次作こそ長編を期待しています。Posted by ブクログ -
おしゃれで、結局は優雅なんじゃないの!とやっかみ感を残すような作品かと思ったが、様々なことが起き、テンポの良い展開で一気に読めた。が、結局は不景気といえども高給取りの悠々自適な生活じゃないと思ったり。
不倫の恋に終わりを告げ30半ばで父親と二人暮らしを選択したPosted by ブクログ -
離婚からマンションを出て古い一軒家へ移り住む。
上司から「気ままなひとり暮らし。これを優雅と言わずしてなんと言う」と言われる。
かっての恋人、佳奈との再会。
どう向き合えば良いのか。48歳の現実がそこにはある。
日々の暮らしが静かに、そして丁寧に描かれる。
優しい文章の中に男臭さが感じられる時もあり...続きを読むPosted by ブクログ