タケシマサトシのレビュー一覧
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ネタバレ最終巻!
一章 爪痕。殺人犯が通り魔的なやつじゃなかったなんて。『アンティーク』が人を不幸にする率高すぎる。
二章 真実。刹華さんの存在感。全てが明らかになって、一体これからどう決着つけるのだろう、と思ったら都和子さんと刻也の白々しい会話、辛い展開を示されて涙腺が…。
三章 幻想。都和子さんと刻也の読み合いも面白かったけど、それ以上にこの章は咲に全部持ってかれた。『コトノハ』ずるい。
四章 罪。すれ違い続ける咲と刻也にそわそわしながら読んだ。どうしたって刻也との出会いをなくしたくない咲に泣ける。もう繰り返したくないと思うのも本当、まだ繰り返したいと思うのも本当だよね。刻也が付喪堂にやってきたと -
Posted by ブクログ
ネタバレこの巻の口絵がとてもすき!咲ちゃん笑顔じゃないですか!
一章 嫉妬。飛鳥が攻撃的すぎて少し行動が突飛な印象。物語だからそんなものかって思うけれど、他人を傷付けて平気でいられるの凄いな。駿の言いなりかと思ってたらそうじゃなかったし。
二章 音。刻也の見る『ヴィジョン』の映像が一巻と被っててあれー?と思ってたらやっぱり思い違いじゃなかった。こっから最終巻に向けての、伏線を回収しつつまだいろいろ仕込んでいく流れが面白い。
三章 未来。駿の背景を具体的なエピソードで知りたかったなあ。『アンティーク』同士でのバトルはわくわくした。刻也のヒーローっぷりが素敵です。
四章 過去。咲と刻也の出会いの話。ようや -
Posted by ブクログ
ネタバレこれもシリーズの中で好きな巻。
二章 人形。他とは毛色の違う話だけど、こういうのすごく好みだ。「そして十回名前を呼んだら、わたしのことは忘れてね。……命令よ」アゲハもクモもお互いを思うのにうまくいかない。それが切ないけど読む分にはそれが本当に好き。自分たちに重ねる咲ちゃん……。
三章 夢。夢でいいから会いたい。それで身を滅ぼしてもいい。全部を捨てても誰かだけを求めるっていうのはどんな気持ちなんだろう。それを怖いと思っちゃう私がお子様なんだろうなあ。
四章 眠り姫。まさかこんなラブコメ展開になろうとは。二人のすれちがいっぷりが微笑ましくて読んでてにやける話だった。 -
Posted by ブクログ
先の巻に引き続き、今作も尻上がり調に良くなっている。その意味で、読後感は良かった。
一本目の「静寂」は、さすがにオチが見えてるし、そこに捻りがない。しかも起承転結の転がうまく演出されてないから、起承結の締まりのない内容になってしまっている。
それと比べると、二本目は謎解きに緊張感があったし(伏線は弱いけど)、三本目のアクション主体の展開は動的で読み応えがあった。
四本目を読むと、この人はこういう話の方が合ってるんじゃないかな、という気がしてくる。不思議な道具に右往左往する主人公たち、という小話はよくできていて、個人的にはこの巻で一番楽しめた。
あと、余談だけど、この巻の咲の挿し絵は