あらすじ
今日も閑古鳥が鳴く、付喪堂骨董店。 ごくまれにやって来る客も、無愛想な少女のあやしい接客に回れ右をしてしまうのだ。 だが、奇妙な事件だけはほっといても舞い込んでくる。 不思議な力を宿した 『アンティーク』 を求める人たちは後を絶たないのだ。 映した世界の音を消し去ってしまう鏡 『明鏡』、被せるとまったく同じもう一人の自分が作れる仮面 『マスカレード』 などなど──。 あなたならこの不思議な品々をどう使いますか?
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Posted by ブクログ
不思議な力を持つ「アンティーク」を巡る物語第2巻。
今回は、「静寂を作る鏡」「コピーを作る仮面」「見た物を見る眼鏡」「未来を映すカメラ」の4話。
これはスゴイ面白いですね!
しっかりとした設定と程よいコメディ性、そしてなにより魅力的な人間達。
それらが上手く組み合わさっていい雰囲気を醸し出しています。
特番で放送される「世にも奇妙な物語」や現在は放送されていないが「笑うセールスマン」の構成ですが、それとは全く違う。
うまく説明できてませんね(笑)
簡単にいうと魅力的な物語です!
Posted by ブクログ
一話読みきり形式のラノベ。
最近のシリーズもののラノベは
ちょっとついていけないので
こういう作品があるのは非常によいです。
この作品の中のせりふで
「アンティークに取り付かれたものは…」の
くだりがありますが、まさにそうだなと思いました。
特に3章の物語がそれ。
魅力に取り付かれたがために大罪を犯します。
どれもほしいけど
きっとこの本のようになってしまうのかなぁ…
Posted by ブクログ
1巻と同じく2巻も4編の物語で構成されていてそのうち最後はコメディな訳だが、これはファンサービスとして正しい形。この手法って雑誌掲載されたものを単行本化する時に書き下ろし載せる場合が多いような気がするけど、この作品は全部書下ろしのシリアス作品なのによくこんな手法を思いつくな。他の3編が暗すぎるから?
Posted by ブクログ
シリーズの中でも好きな二巻。
『マスカレード』がちょっと使ってみたい。上手に使えば楽しそうな『アンティーク』。昔からもう一人の自分と会話したらどんな感じだろうと思ってきたので、これがあったらいいのになあ。
三章の死目。今までになくぞくっとするお話。咲と水鑑の会話シーンが印象的だった。最終章への伏線の位置付けの話になるのだけど、肝心な部分だけがなかなか明かされずにずっともやもやした。
Posted by ブクログ
前巻と同様、短編ながら起承転結がきっちりしていておもしろかった。
アンティークは便利な秘密道具でなく、使う者を破滅に追い込む物であることが改めて再確認できた話が三つ。
咲の恋愛模様を描いた日常シーンが一つと構成は変わらないが、咲の秘密が少し現れていて今後の展開がどうなるのか気になる。
長編も読んでみたい。
Posted by ブクログ
先の巻に引き続き、今作も尻上がり調に良くなっている。その意味で、読後感は良かった。
一本目の「静寂」は、さすがにオチが見えてるし、そこに捻りがない。しかも起承転結の転がうまく演出されてないから、起承結の締まりのない内容になってしまっている。
それと比べると、二本目は謎解きに緊張感があったし(伏線は弱いけど)、三本目のアクション主体の展開は動的で読み応えがあった。
四本目を読むと、この人はこういう話の方が合ってるんじゃないかな、という気がしてくる。不思議な道具に右往左往する主人公たち、という小話はよくできていて、個人的にはこの巻で一番楽しめた。
あと、余談だけど、この巻の咲の挿し絵はどれも可愛らしかった。それも込みで星四つである。
Posted by ブクログ
相変わらずラノベの手本のような素晴らしさ♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
短編集で構成されているが一つ一つの短編がちゃんと練りこまれ、起承転結、伏線、キャラ全てをうまく盛り込んでいる。
特に素晴らしいのは、シリアスな雰囲気と日常を上手く入れながらも毎回面白い設定を用意していること。
そして一巻同様キャラが可愛い(;^_^A
シリアスなんで萌えは殆どないですが、ヒロインが結構可愛いのはポイント高い!
Posted by ブクログ
2巻まで読み終わって分かったのは、
一冊4章で構成で、4章は咲と刻也にまつわるエピソード。そして話の半分くらいがバットエンドだということ。
刻也は少し楽観的な気がする。アンティークに魅入られた異常者をたくさん見てきたはずなのに、判断が甘い。
咲は読めば読むほど可愛く見えてくる。
Posted by ブクログ
この物語に出てくる「アンティーク」は、普通の骨董品や古美術品のことではない。不思議な力を持っている道具のことだ。例えば今回登場した「アンティーク」は、映った景色の音や気配を消し完全な静寂を与えてくれる鏡、自分のコピーを作り出す仮面、相手の目が見たものを見る事の出来る眼鏡、未来の指定した時間の姿を写すカメラなどである。主人公の刻也がバイトをしているアンティークショップ「FAKE」は名前の通り、「アンティーク」の偽物を扱っているのだが、時々本物の「アンティーク」が紛れ込んでしまう。「アンティーク」の力に魅せられた人々が、使い方を誤り悲惨な結末を辿るのは、まあ自業自得という気するけど。自分がこんな不思議な道具を手に入れたら、どんなふうに使うかなあなどと考えてしまう。2巻目は「静寂」「自分」「死目」「化粧」の4話を収録。比較的シリアスな話で構成されているが、4話目の「化粧」は、馬鹿馬鹿しさに脱帽。肩の力が抜けました。3巻目も出ると良いな。
Posted by ブクログ
ジャンルがわからん。
ってか、二巻だったっけか? がまぁ、一巻が検索に引っかからないので、良いか。
面白かった。そして、好きな方向性の話だった。
魔法具というか、曰くつきというか。そういう物品によって起こされる騒動を解決していく? 流れを見る? 物語。
近いところで言うなら、ドラえもんの便利道具によって、それを使った人間が(大体)不幸になっていく。が、それを主人公達が結構必死で止めようとするも、結局どうにもならない――みたいな。
救いがない方向の終わり方が多い?
20150301
Posted by ブクログ
今回も4編の短編からなる一冊。
話のオチになるどんでん返しの部分が今ひとつインパクトに欠けてる感じ。1巻での話のオチが予想外のものばかりだったので余計に…ね。
刻也のもつアンティークの力は既知ではあるが、咲も何かしらのアンティークを持っている感じ。そのモノや具体的な効果などはまださっぱり不明ではあるが、今後の巻で明かされる・・・・のかな?
オムニバス形式の話とはいえ、この物語の大きなキーとなるアンティークだったら物語の終わりまで判明しない可能性もあるけれど;;
3編目までが刻也視点、4編目は咲視点の一人称という話の形は基本スタイルとなるのかな。
刻也視点では咲というキャラクタは無表情で感情の起伏が少ないキャラとなっているが、咲視点で描かれる内面は外見の印象とは裏腹に「乙女」な部分があってそのギャップも面白い。
Posted by ブクログ
付喪堂骨董店という「アンティーク」と呼ばれる不思議な力が宿った器物を扱う店と、それを手にした人々の話。
第一章 静寂
音を遮断し完全な静寂を作る鏡の話。作曲家が作曲に集中するために手に入れたが……。
第二章 自分
使用者の姿形から能力までそっくりそのまま移せるうえに、記憶の共有もできるコピー人形の話。そのコピーをパシリのように使っていると……。
第三章 死目
他人の目が過去に見た映像を見ることができる眼鏡を手に入れた人の話。たまたま駅で見かけた人身事故で死人の目を見つけるが……。
第四章 化粧
未来を写すことができるカメラの話。それで自分を写した咲は、その姿を見て、肌の手入れや化粧を考えるが……。