あらすじ
この世界には『アンティーク』と呼ばれる物がある。年代物の骨董品や古美術品のことではない。幸運を呼ぶ石、未来の姿が映る鏡など、不思議な力が宿った器物を指す。 世の中は広いもので、そんな怪しい物を扱う店があったりする。付喪堂骨董店~FAKE~。だが、名前の通り扱っているのはそれの偽物ばかり。無愛想な少女が不気味な品ばかり勧めるので閑古鳥が鳴いている胡散臭い店なのだ。でも、ごくまれに本物が舞い込んでくるから面白い。 では、そんな変わった品を手にしてしまった人たちのことを、これからお話ししよう。
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不思議な力を持つアンティークがもたらす四つの短編集。
一つ一つの話の中で起承転結がきちんと作られており、とても読みやすかった。特に伏線の配置は見事。
最初からヒロインの咲が主人公に好意を持っており、第四章はお弁当を作ったり、財布をプレゼントしてあげたりとかわいかった。
次巻もこの二人のやり取りが見たいとともに、どのようなアンティークが出てくるか楽しみである。
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短編集ライトノベル最高傑作☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
内容は「アンティーク」というちょっと変わった力が備わった骨董品を売る店でバイトをしている主人公が出会った事件について
神様のメモ帳やダンタリアンの書架が好きな人にはオススメ
作品はストーリー、キャラ、伏線すべてのレベルが高く短編集とは思えない面白さ
ヒロインも可愛いですし、読みやすい一作
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小さな路地にある骨董品店を舞台に、様々な骨董品が巻き起こす事件を、主人公と、アルバイトの少女が解決していく、限りなく現実味のあるお話。
人間の良いところ、悪いところが、鮮明に表された作品です。
色々な物語から、自分が学べる事もたくさんあり、次々て読んでしまう作品です。
全七巻だったかな^^
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不思議な力を持つ一種のマジックアイテム、『アンティーク』を中心に展開する物語。
全体的に雰囲気は落ち着いていて、展開も結末もそう派手ではないが、逆によく合っている。
割とブラックな展開も多く、全てがハッピーエンドには繋がらず、因果応報は絶対である。
あと、ヒロインの咲が可愛い。最後のエピソードは読んでてほくほく。他の話との落差も相まって最高でした。
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アンティークの隠された意味。それは、何らかの力を宿した物。レギュラー陣の軸は基本的に軽く明るい雰囲気。対して各話の主(ぬし)軸は暗め。そのギャップのためか、飽きずに面白く読めた。
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文章、表現力などのしつこさ、ややあざとい狙った設定、展開など、欠点は見受けられるものの、作品そのものの読み応えは十分で、特にラストの言葉、余韻は秀逸。評価を下げる部分も、これだけ評価できる部分があれば気にはならないでしょう。文句なし、オススメです。是非、続きを読んでみたい作品。
謎は謎のまま
アンティークと呼ばれる不思議な力を持った物品の、偽物を扱う店を中心に起こる話の数々。
謎解きがメインではなく、登場人物は翻弄されたり大体を推察する程度に終わり、全てを知る読者側から見たらモヤモヤが残るものがあるかもしれません。
ただ文章としては読みやすく、静かな喫茶店でゆったり過ごすような落ち着いた雰囲気が味わえます。
表紙の咲ちゃん目当てでの購入でも、オススメです。
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いわゆる伝奇タイプの作品。不思議な力を持ったアンティークと呼ばれる骨董品に纏わるちょっとだけ血腥かったりする内容。『像』の過去編は精神的に来るような話だったなぁ……
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ちゃんとした文章で書かれているラノベ。
ヒロインの性格が中々いい感じ。綾波をちょっと人間ぽくしたかんじ、というと、わかりやすいかな。
話そのものも面白い。人間の、悲しいけれどいとおしい弱さを、マジックアイテムにまつわる物語のなかで描いている。
短編で読みやすく、人死にはままあるのだけれど、読後感も悪くない。
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「アンティーク」と呼ばれる秘密道具のようなものにまつわる短編4つ。
非常に読みやすく、適度にダークなところもあって、思いがけずよかった。
ただし、登場人物を理解するまでは人物が見分けられないところがあった。
マンドラゴラの時計がほしい!!
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尻上がり調で面白くなったので、逆に評価に困る。二章あたりまでは古本屋にドナドナ予定だったのだけど。
不思議を扱う作品というのは、ある種のジャンルとして確立されていると思うのだけど、こうも後味が悪いエピソードを最初に持ってこられるとはね。
この手の作品は良い話でまとめる作品が多いし、目新しいと言えば目新しいが、良い印象は受けない。
文章も、欲しい言葉が足りてない一方で、無駄な言葉が多い。展開もしかり。煩雑で、シャープさがない。
二視点による物語は、特に一、二章で本当にわずらわしくて、しかも結局本質的には交わらないものだからイライラする。
三章からかなり身の詰まったものになったので、それらも解消されたんだけど。構成上、悪手なのは違いない。感情移入しづらいから疲れるのだ。
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不思議な力が宿った器物を巡るお話であるが、全体的にかなり地味で好みであります。
地味な中に重苦しい人間ドラマも描いており、それもまた好みであります。
ラストにラノベらしい恋物語をもってくるのも心憎い。
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正直、話の内容と執筆スタイルが合ってないように感じました。
一話一話の短編連続構成はキノの旅を彷彿とさせます、
あちらが完全な一人称視点であり、寓話に近い執筆スタイルを取ってるのに対して、
この作品は「何を主軸にしたいのか」いまいち見えてきません。
主人公陣が甘いちゃするでもなく、強烈な異能世界が広がっている訳でもない。
濃厚な心情描写を叩きつけられるでもなく、アンティークへの深い薀蓄を見せてくれる訳でもありません。
また、展開を急ぎ過ぎたというかなんというか、段取りに甘さを感じます。
一話で狙われ、二話で寝込むヒロイン。
なかなか王道な展開を辿ってるように見えますが、
主人公にしろヒロインにしろ、一話での心情描写が浅すぎたため、
二話で焦った所で主人公達に対して共感の深みは得られませんでした。
一話も二話も、ここにはいない元凶の描写に食われてしまってるんですよね。
そこにスポットライトを当てるなら「おっ」と思えるのですが、
それに対しては主人公陣の描写がやや邪魔に感じます。
犯人側の「物語」に重点を置くなら、主人公たちは完全な第三者かつ無関係を貫くのがよかった。
構成分配がやや残念に感じた一冊でした。
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偶然で全てが手に入るわけじゃない。
偶然で全てが思いどおりになるわけじゃない。
偶然、同じクラスになったあの子の心は僕のものにはならなかった。
偶然、隣の席になったあの子の心は僕のものにならなかった。
偶然、同じ委員会になったあの子の心は僕のものにならなかった。
偶然では僕の欲しいものは決して手に入らない。
――人の心は手に入らない。
(P.13)
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4章の短編からなる作品で、章毎に「アンティーク」と呼ばれるオーパーツのような品がキーとなり様々な話が展開していく。
派手なアクションもなく、魔法のようなファンタジー色もなく、「アンティーク」という物故にどこか怪しげで古めかしい、一種のミステリーな感じのする作品。
かといって一般的(?)なラノベ色が全く無い訳ではなく、キャラクタを前面に出した話もあったり(4章)で思いの外バリエーションに富んでいた。
文句なしに面白い作品だったので次巻も是非読んでみよう。
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雰囲気がよくてわりと面白かったです。短編で成り立っていて、各話にでてくるキャラクターは基本病んでますが、当の主人公たちは意外と明るく面白かったです。
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付喪堂骨董店という「アンティーク」と呼ばれる不思議な力が宿った器物を扱う店と、それを手にした人々の話。
第一章 偶然
「偶然」を起こせる振り子の話。小さな偶然を起こして喜んでいたのだが……。
第二章 像
触れるとどんな病も治してくれる・触れると不治の病にかかって死んでしまうという正反対の逸話を持つ像の話。果たしてどちらが本当なのか……。
第三章 記憶と記録
書いた内容を忘れずにいられるノートと、それを食べてしまった人の話。
第四章 プレゼント
付喪堂骨董店でバイトをしている刻也は、今まで使っていた財布に穴が空いてしまったので、新しい財布を買うまで、店に置いてあった古い財布を借りることにしたのだが……。
Posted by ブクログ
この本も富士見ミステリー文庫の本で、GOCICKの新刊が出るまでの期間に読んだ本だ。
アンティーク屋さんで働いているはじめは無愛想だった咲が、数々な奇怪なアンティークと事件に関わっていくことで
主人公刻也に心を開いていく。
その純粋で初々しい描写がとてもおもしろかった。
今この本の続きが出ているので時間のある時に読みたいと思っている。
奇怪なアンティークの事件は、短編集になっており時間が無いときでも区切りの良い所まで読むことができて読みやすい。