あらすじ
この世界には『アンティーク』と呼ばれる物がある。年代物の骨董品や古美術品のことではない。幸運を呼ぶ石、未来の姿が映る鏡など、不思議な力が宿った器物を指す。 世の中は広いもので、そんな怪しい物を扱う店があったりする。付喪堂骨董店~FAKE~。だが、名前の通り扱っているのはそれの偽物ばかり。無愛想な少女が不気味な品ばかり勧めるので閑古鳥が鳴いている胡散臭い店なのだ。でも、ごくまれに本物が舞い込んでくるから面白い。 では、そんな変わった品を手にしてしまった人たちのことを、これからお話ししよう。
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Posted by ブクログ
小さな路地にある骨董品店を舞台に、様々な骨董品が巻き起こす事件を、主人公と、アルバイトの少女が解決していく、限りなく現実味のあるお話。
人間の良いところ、悪いところが、鮮明に表された作品です。
色々な物語から、自分が学べる事もたくさんあり、次々て読んでしまう作品です。
全七巻だったかな^^
Posted by ブクログ
正直、話の内容と執筆スタイルが合ってないように感じました。
一話一話の短編連続構成はキノの旅を彷彿とさせます、
あちらが完全な一人称視点であり、寓話に近い執筆スタイルを取ってるのに対して、
この作品は「何を主軸にしたいのか」いまいち見えてきません。
主人公陣が甘いちゃするでもなく、強烈な異能世界が広がっている訳でもない。
濃厚な心情描写を叩きつけられるでもなく、アンティークへの深い薀蓄を見せてくれる訳でもありません。
また、展開を急ぎ過ぎたというかなんというか、段取りに甘さを感じます。
一話で狙われ、二話で寝込むヒロイン。
なかなか王道な展開を辿ってるように見えますが、
主人公にしろヒロインにしろ、一話での心情描写が浅すぎたため、
二話で焦った所で主人公達に対して共感の深みは得られませんでした。
一話も二話も、ここにはいない元凶の描写に食われてしまってるんですよね。
そこにスポットライトを当てるなら「おっ」と思えるのですが、
それに対しては主人公陣の描写がやや邪魔に感じます。
犯人側の「物語」に重点を置くなら、主人公たちは完全な第三者かつ無関係を貫くのがよかった。
構成分配がやや残念に感じた一冊でした。