草野原々のレビュー一覧
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「最後にして最初のアイドル」
アイドルSF。形質変化定義追加のアクロバティック。死体を喰らい、宇宙を制覇するアイドル…ってアイドルじゃねぇ!!でも作者が伝えたいアイドルの強いメッセージには心打たれた。文字の注ぎ足しって面白い。
「エヴォリューションがーるず」
ガチャ生物進化SF。現代の社会問題から生物バトル。宇宙に飛び出し、謎の感動。みてないけど、草野版『君の名は』?(みてないけど)
「暗黒声優」
声優百合バトルアクションSF。マクロスかと思ったら、そんなことはなかった。また人を喰らうし、作者は好きやねー。「いっけぇーー!!」の勢いで、宇宙まで勝ち残った人間破綻声優コンビ。彼女らの戦いは始まったばかりだ!!
アニメ化したら、大流行りしそうな、ぶっ飛んだ作品であった。たまにはSFも刺激的。 -
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アイドルやソーシャルゲーム、声優といった現代のオタク文化を題材にしながら、壮大なスケールのSF作品へと仕上げた短編集です。
アイドルが宇宙の意志になるという表題作はスケールこそ突き抜けていますが、芯にあるのは「存在の証明」への切実な問いかけで、その世界観にすぐに入り込むことが出来ました。
ソシャゲや声優ネタも満載ですが、内輪ノリで終わらず、ちゃんと物語として昇華されているのが好印象でした。
ただし、語り口が若干クセ強めなので、馴染むまでに少し時間がかかるかもしれません。
それでも、ここまで自由で力技の効いたSFは久しぶりで、クセ強いですが、読後感の満足感は十分に与えてくれました。 -
Posted by ブクログ
キラキラでかわいい表紙の子は30ページも存在せず、それからはもうぐちゃぐちゃの肉塊が一生懸命アイドル活動していく表題作でした。
「アイドルってなんだっけ?」、この?はその後の「ソシャゲってなんだっけ?」「声優ってなんだっけ?」に受け継がれていきます。
バカSFだけど破綻せず…いや、端から破綻してるし世界は崩壊しているけど、なんかこう、シスターフッドで良き!好きです!!
プロデューサーのおかげで再生し、崩壊した地球でアイドル活動(殺戮とか海外ツアーとかファンの生成とか)をする「最後にして最初のアイドル」〈アイドル〉、
ソシャゲ廃人から転生して、ガチャで出したカードを装備して生物の概念を超えた進化を遂げて行く「エヴォリューションがーるず」〈ソシャゲ〉、
エーテル振動を操れる発声管を持つ声優たちの太陽系の隅々までに及ぶ逃避行と戦い「暗黒声優」〈声優〉……
……オタク要素でハードSF。だいたいの地球は崩壊していて、生命(?)もぐちゃぐちゃ。こんな狂気がまだ存在していたのか。無知でした。
正直、古月みかも新園眞織も洋子もディヤウスもガナパデもヴァーユもアカネも《白鯨》も造型の想像が追い付かなかったし、想像してみようと思っても「とはいっても臓器」と想像するのをやめたりの繰り返しでした。
ソシャゲもガチャも声優も馴染みがなく、唯一地下ドルは好きなグループ複数いた程度のオタクですが、強引な混合でも破綻してないの凄い!
作者のこれからにも期待します。おすすめしてもらえてよかった!!
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Posted by ブクログ
本作に含まれるタイトルは3つ、
テーマはアイドル・ソシャゲ・声優。
ただし、まったくもって強めのSF味付けによって語られるため、単なるアイドル・ソシャゲ・声優の小説を求めるなら回れ右するべきだろう。
現代オタク文化にありふれたテーマをこうも壮大に、かつ論理的にサイエンスフィクションとした挙句、風呂敷をたたみ切る技量には唸らざるを得ない。
読みきったあとは爽快感すらある。
作者が好きなものを思い切り詰め込みました、という思い切りのいい作品だった。
ものすごく下卑た感想を言うなら、めちゃくちゃ質のいい「これ金とっていいよ!」というレベルの2ちゃんSS。 -
Posted by ブクログ
トップアイドルを目指した少女は夢半ばにして倒れた。人としての彼女は終わった。しかし偶像としての彼女は終わらなかった。自分を意識してくれる物がいる限り彼女は止まらない。グチュグチュになる、億の年が流れる。最期のアイドルである彼女の到達した「アイドル」とは。
もはやぶっ飛びすぎてSFというよりファンタジー。百合テックグロテスクサバイバルファンタジーマシマシって感じ。アイドルだったりソシャゲだったり声優だったりサブカル色が強い。それもそのはずもともと表題作は同人二次創作である。そうしたポップな要素の中に肉体が貪られるようなバイオレンスが共存してるのが面白い。小林泰三や平山夢明とかが好きならオススメ。そして彼らにはない味わいがある。