【感想・ネタバレ】これは学園ラブコメです。のレビュー

あらすじ

これは学園ラブコメなんですか?

俺の人生、なんだかラブコメみたいだな。
主人公である高城圭はそう思った――。

そうだ! お前はラブコメの主人公であり、SFとかファンタジーとかそんなジャンルのキャラではない! だから大人しくラブコメらしい展開に従ってくれえええ!
嘆くその影は言及塔まどかこと、虚構を司る力が擬人化された存在。

そう、これは、まどかと圭が七転八倒しながらラブコメの世界をSFやらファンタジーの浸食から守り抜く物語。
SF界の超新星が描く、ハイテンション×メタフィクション学園ラブコメ開幕!

って、俺の高校生活、一体どうなっちゃうの~~!?

※「ガ報」付き!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

3人の少女から迫られる学園ラブコメの主人公の元に迫り来る、ファンタジー展開やSF展開。そして「なんでもあり」がやってくる。
メタフィクションなスラップスティック。しかも小説論であり創作論でもあるかも。でもやはり学園ラブコメなのです。

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2024年05月25日

ネタバレ 購入済み

なんでもありの設定が面白かった

やはり草野原々はやってくれたな、という感じと、なんでもありが簡単に現実に敗北しているのはちょっと引っかかる。
劇中、なんでもありでもって現実に中指立てたシーンが一番さすが草野原々と思っただけに残念な感じがする。
言語的な自由、すぐにまた別の現実に包摂されてしまうとしても言語的な自由さこそが、人の営みが現実を改変する先導してきたから、なんでもありはその性質上、普通に現実に一発パンチを入れられるのではないかと思う。

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2021年09月18日

Posted by ブクログ

 "学園ラブコメ"の主人公・高城圭は、この世界の構成力が弱まり、"なんでもあり"による侵略の危機に瀕していると伝えられる。さらに、干渉を始める"学園ファンタジー"や"SF"。果たして圭は"学園ラブコメ";を全うできるのか。

 物語は通常、語られるキャラクターと、それを読む読者という2者によって成立する。しかし本書では読者とキャラクターの間に、ラブコメやSFといったジャンル概念や、虚構を作る力そのものといった新たな階層が登場する。むしろラブコメなどの概念こそが本書のキャラクターであり、表紙の描かれるキャラたちは作中作のキャラと言えるかもしれない。

 フィクションという概念そのものをフィクションという枠に落とし込むことで、そもそもフィクションとか、物語とは何なのか、その構成要件を探る実験的コメディ。

 冒頭で違和感を感じるかもしれないが、そのまま32ページまで読めば、ハイテンションで最後まで引きずられます。

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2019年05月05日

Posted by ブクログ

これは学園ラブコメです。 ラブコメ主人公とヒロイン達、メタフィクション的存在の言及塔まどか。物語とは、キャラクターとは…私は何を読んでいたのだろうかと思わず唸ってしまった。 物語はなんでもありの進行を止めるために進み、最終章ではあとがきで現実を呼び戻し、『これは学園ラブコメです』の構成自体で物語強度を増す…どういう頭をしていたらこんな物語が思いつくんだ…いや、本当になんでもありなんだけど、読めてしまうのがすごい。 大事なことなのでもう一度、これは学園ラブコメです。あとがきでも言っているからね。

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2022年01月16日

Posted by ブクログ

ガガガらしいハチャメチャな1冊。
ハチャメチャを楽しみました。読者への挑戦状に号泣。数々の名作達に感激。この作品を面白かったと思える人が好き。

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2023年08月29日

Posted by ブクログ

メタラブコメ、脱構築ラノベ、そんなラベリングされそうなラノベ。
撲殺天使ドクロちゃんとか左巻き式ラストリゾートとか好きな人達は好きになれそうな小説かなと思う。
ただ、草野原々好きとしては、無茶苦茶理論バカSF要素が少な目だったかな。
良くも悪くもガガガ文庫読者に合わせて書いた作品ですね。

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2022年04月24日

Posted by ブクログ

 正直、ライトノベルレーベルに置いていいものか。予めSFやメタフィクション、突拍子のなさを期待して読み始めないと、かなり好き嫌いの分かれる話だと思った。実験小説過ぎる。
 入れ子構造や、話の随所、特に冒頭部には『果てしない物語』のオマージュが見られる。だからSF作品をモチーフとしない、モモがいるのかなぁと思ったり。
 結局は楽しめたけど、読みやすいとは言い難い。(今回は意識的かも知れないけど)情景でなく、状況や状態をテキストとして出力している感じがあって、原々の文章は、正直あまり好みではない。

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2019年05月01日

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