あらすじ
「神狩り」以来42年ぶりにデビュー作で星雲賞を受賞した表題作をはじめ、オタク文化と暴走する奇想が脳を揺さぶるSF、全3篇。
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最後にして最初のアイドル以外の短編はピンと来なかったが、タイトルの短編はこの世で最も面白い怪文書だと思った。この短さでこの濃度は金輪際出ないのではないか
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最後にして最初の矢澤ということでR-18G
アイドルとは、ガチャとは、声優とは、というテーマにSF的観点から迫る異端作?
そして百合
短編として「最後にして最初のアイドル」は読んだことあったのに、つい買ってしまう魅力がある
「エボリューションがーるず」はアイドルと大まかな展開か同じような気もしたけど、アイドルは草野原々版ラブライブ、がーるずは草野原々版けものフレンズだと思えば
どちらも少し血生臭いが
きみはガチャが得意ながーるずなんだね!
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アイドルすげえな…アイドルたいへんだな…(『最後にして最初のアイドル』を読み終えてほげぇっとした顔で
『最後にして最初のアイドル』、おもしろい。オタク文化でSFをやる、という発想だいぶぶっとんでて、しかも細部もある程度詰めてある。長期的にどうやっていくのか、という点はチェックしていきたい。
『エボリューションがーるず』。いい話や…。ソシャゲフレンズ宇宙創生バロック百合SFだ…。胸が熱い百合…。
草野原原『最後にして最初のアイドル』。何も言うまい…いや、やっぱり言わせて。萌え絵の表紙にだまされるな!!!
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何を読んだのかさっぱりだ…という感想。いや、内容はわかるんだけど脳が理解を拒む感じの。 最後にして最初のアイドルに関しては、これをにこまきで思いつくのどういう頭をしているんだと。あといつのまにか私もアイドルになっていたらしい。 エヴォリューションがーるずは、まどマギとけもフレを足したような…しかし、進化は進化してソシャゲとなる…とは… 暗黒声優も内容は変わらずぶっ飛んでいたし、百合営業には笑った。 どれも流行りもの、文章にも勢いがありエンタメ性はすごかったが、読むのにもエネルギーがいる作品が多い印象
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「最後にして最初のアイドル」
アイドルSF。形質変化定義追加のアクロバティック。死体を喰らい、宇宙を制覇するアイドル…ってアイドルじゃねぇ!!でも作者が伝えたいアイドルの強いメッセージには心打たれた。文字の注ぎ足しって面白い。
「エヴォリューションがーるず」
ガチャ生物進化SF。現代の社会問題から生物バトル。宇宙に飛び出し、謎の感動。みてないけど、草野版『君の名は』?(みてないけど)
「暗黒声優」
声優百合バトルアクションSF。マクロスかと思ったら、そんなことはなかった。また人を喰らうし、作者は好きやねー。「いっけぇーー!!」の勢いで、宇宙まで勝ち残った人間破綻声優コンビ。彼女らの戦いは始まったばかりだ!!
アニメ化したら、大流行りしそうな、ぶっ飛んだ作品であった。たまにはSFも刺激的。
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ぶっとんでいる。というのが率直な感想。
物語の導入部分では、現在のオタク文化であるアイドル活動やソーシャルゲームを基に展開していくのだけど、ある地点から現実を踏み外していく。そのテンポが急激すぎて、気がついたら飲み込まれてしまってますね。
ま、ぶっとんでますよ。そのぶっ飛んだ発想を確固たるものにするために、論理で固めていくという。いや、おもしろいです。
だいたい「実存主義的ワイドスクリーン百合バロックプロレタリアートアイドルハードSF」ってジャンルなんなのさ。
この作家さんやべぇ。
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前代未聞
この主人公を想像したら爆笑もの
これこそ本当のアイドル
推しの子どころではない、戦う相手が、だが
ただ「完全にSF」なんで駄目な人は駄目ですね
元ネタはスマホゲームのラヴライブ
やる必要はないけれど知識としてなんとなく界隈を知っているとなお笑える
にこにこにー
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その収められた三作全て、取り合わせに着目しがちだが、その発想に対して文体がシンプルでとても読みやすい。
そしてなにより風呂敷の畳み方がうまい!綺麗とは言わないが、ハードSFなりの畳み方というのをまざまざと見せつけてくれる。
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キラキラでかわいい表紙の子は30ページも存在せず、それからはもうぐちゃぐちゃの肉塊が一生懸命アイドル活動していく表題作でした。
「アイドルってなんだっけ?」、この?はその後の「ソシャゲってなんだっけ?」「声優ってなんだっけ?」に受け継がれていきます。
バカSFだけど破綻せず…いや、端から破綻してるし世界は崩壊しているけど、なんかこう、シスターフッドで良き!好きです!!
プロデューサーのおかげで再生し、崩壊した地球でアイドル活動(殺戮とか海外ツアーとかファンの生成とか)をする「最後にして最初のアイドル」〈アイドル〉、
ソシャゲ廃人から転生して、ガチャで出したカードを装備して生物の概念を超えた進化を遂げて行く「エヴォリューションがーるず」〈ソシャゲ〉、
エーテル振動を操れる発声管を持つ声優たちの太陽系の隅々までに及ぶ逃避行と戦い「暗黒声優」〈声優〉……
……オタク要素でハードSF。だいたいの地球は崩壊していて、生命(?)もぐちゃぐちゃ。こんな狂気がまだ存在していたのか。無知でした。
正直、古月みかも新園眞織も洋子もディヤウスもガナパデもヴァーユもアカネも《白鯨》も造型の想像が追い付かなかったし、想像してみようと思っても「とはいっても臓器」と想像するのをやめたりの繰り返しでした。
ソシャゲもガチャも声優も馴染みがなく、唯一地下ドルは好きなグループ複数いた程度のオタクですが、強引な混合でも破綻してないの凄い!
作者のこれからにも期待します。おすすめしてもらえてよかった!!
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アイドルもソシャゲも声優も私の知っているそれを大きく逸脱していました。けれど、異形だったり人を殺してたりといった要素は、人を選ぶのかもしれませんが、嵌る人には嵌るのだと思います。
そして、宇宙規模にまで風呂敷を広げつつも、きちんと論を展開し、過去に遡って全ての謎に説明付けてしまう手法は流石だと思いました。
Posted by ブクログ
本作に含まれるタイトルは3つ、
テーマはアイドル・ソシャゲ・声優。
ただし、まったくもって強めのSF味付けによって語られるため、単なるアイドル・ソシャゲ・声優の小説を求めるなら回れ右するべきだろう。
現代オタク文化にありふれたテーマをこうも壮大に、かつ論理的にサイエンスフィクションとした挙句、風呂敷をたたみ切る技量には唸らざるを得ない。
読みきったあとは爽快感すらある。
作者が好きなものを思い切り詰め込みました、という思い切りのいい作品だった。
ものすごく下卑た感想を言うなら、めちゃくちゃ質のいい「これ金とっていいよ!」というレベルの2ちゃんSS。
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トップアイドルを目指した少女は夢半ばにして倒れた。人としての彼女は終わった。しかし偶像としての彼女は終わらなかった。自分を意識してくれる物がいる限り彼女は止まらない。グチュグチュになる、億の年が流れる。最期のアイドルである彼女の到達した「アイドル」とは。
もはやぶっ飛びすぎてSFというよりファンタジー。百合テックグロテスクサバイバルファンタジーマシマシって感じ。アイドルだったりソシャゲだったり声優だったりサブカル色が強い。それもそのはずもともと表題作は同人二次創作である。そうしたポップな要素の中に肉体が貪られるようなバイオレンスが共存してるのが面白い。小林泰三や平山夢明とかが好きならオススメ。そして彼らにはない味わいがある。
Posted by ブクログ
短編が3つですが、基本的にはおばかなストーリーにハードSF的なものをかぶせていくスタイルのようです。最近の量子論とか宇宙論を取り入れているようですが、10年、20年後にはどんなテーマで書いているんでしょうね。かなり個性的ではありますが、SF好きにはおすすめだと思います。
Posted by ブクログ
この小説でいう「アイドル」は変数の箱であり、その中に入るのはツインテールの若い女子であったり、人とも肉塊ともつかない怪物であったりする。それでも箱に貼られたラベルはアイドルだから、これはアイドルの話なのだ(表題作)
全体として、この本は生物と宇宙の話だ。ものすごく難しい生態系の話をアイドルやソシャゲの概念を持ち出すことで分かりやすく噛み砕いてくれる、のではなく、実際はアイドルを餌に読者を誘い込んで未知の生態系に引き摺り込み捕食してくる。
意味を持つ単語と単語が接続詞という糸で結ばれて複雑な網を作り、もし単語一つの意味を知っていたとしても、織り上げられた網の全体像を理解することは一般的な知識を持った人間では不可能に近い。
我々はこの小説が作り出した網に囚われる進化途上の虫にすぎない。
でも大丈夫。我々には魂がある。
単語の意味がわからなくても、ぶっ飛んだ展開についていけなくても。魂で「なんとなく感じて楽しく読める」から。
理科が好きだと尚いいだろう。
Posted by ブクログ
とんでもないものを読んでしまった!
脳に閃光が走るとはこういうことなのかもしれない。まるで、宇宙の概念のようなものに触れてしまったかのような衝撃だった。
「アイドル活動頑張ります!」「挫折もあるけど、負けないもん!」的なアイドル作品かと思ってはいけない。気を抜くと10億年くらい経ってたりするのだから。
でもテーマが”アイドル””ソシャゲ””声優”と身近で、どんどんこの世界観に引き摺り込まれていってしまう。恐ろしい、草野氏ワールド。これは癖になりそうだ。
Posted by ブクログ
最初はアイドルものだと思いつつ、読み進めるうちに「アイドルとは?」って驚愕する。
けれども、ラストまで読むと「アイドルだった」となる。
さすがSF。
Posted by ブクログ
オタク的題材をハードSFで昇華した3短篇を収録。
「最後にして最初のアイドル」5…
ぼくが知ってる「アイドル活動」という言葉の意味が清々しく崩壊した。たしかに<実存主義的ワイドスクリーン百合バロックプロレタリアートアイドルハードSF>だった。ラブライブ。
「エヴォリューションがーるず」4…
ぼくが知ってる「ソシャゲ」「ガチャ」という言葉の意味が爽快に爆発した。まどマギ、けもフレ。
「暗黒声優」3…
ぼくが知ってる「声優」という言葉の意味が痛快に霧散した。書き下ろし。
Posted by ブクログ
俺の考えた最高の地球滅亡巨大感情百合SF短編集。
「最後にして最初のアイドル」
原因不明の太陽フレアによって地球が滅亡しかけている中で、その環境に適応したよくわかんない生命体の技術を使って人間を殺したりなんやかんやして大好きな女の子をアイドルとして蘇らせるにこまき。
生まれ変わったアイドルは宇宙一のアイドルになるために生命をアップデートしてゆく。
アイドルとは何か?ファンとは何か?そして人間の意識とは?という話。めちゃくちゃな話だけれど一応なるほどーと納得する。私こそがアイドルである。
「エヴォリューションがーるず」
古代生命擬人化ソシャゲにズブズブの中毒者が死んでゲーム世界に転生、転生した先では単細胞生物。命を対価にガチャを回して生命を進化させ、この世界とは何か?意識とは何か?を学ぶハートフル壮大女と女の巨大感情百合。
ソシャゲ廃人の描写はソシャゲをやったことがある人間には心に深く響くはず。そして王道のトラックに轢かれた先で転生というよくある二次創作小説のストーリーを結びつけるのがすごい。こういうジョークが好きでしょう、とわかって書いているんだろうなあと思うけど、そこがいい。
「暗黒声優」
エーテルが充満している世界でエーテルを震わせることによって無限のエネルギーを生成できる存在=声優という話。主人公のアカネは声優をいつか救いたい、最強の声優になりたいと考えていて、そんな中地球の重力が消滅してめちゃくちゃに世界消滅して宇宙に行く。
よくわからないけどなるほど!人間がたくさん死んで強くなっていって世界は救われます。ちゃんとこの世界でのエーテルが何か?とかの説明をきちんとして終わるのですごい。
俺が考えた最強の人生終末がメインであり、その中で女(女の意識だったもの)が女(女の意識だったもの)と壮大な感情のぶつかり合いを魅せ、そして宇宙と意識と世界について語るという流れはどれも一緒である。
そしてその「俺の考えた最強の人生終末」の描写の細かさ、理屈(いやほんとはよくわかんないけど)、筋が通っていてなるほどー!となる人を納得させるめちゃくちゃな世界の描き方が強烈。
「百合SF」とこの作品について語っている人をたくさん見たけれど、百合とは何か…と考えてしまった。
確かにめちゃくちゃに百合だけど、出てくる人物は女ではない。アイドルとしてアップデートを続けた最強かわいい異形の化け物と、最強の生物になるために何らかの生き物を殺しまくって合成しまくった何らかの生き物と、最強の声帯を持っていてたくさん人間を殺しまくる声優。どうしてそれらを「百合」だとするのか?一人称が女性だから?
私は、女と女の感情、愛だったり可愛いと思ったり美しいと思ったり憧れたり、そういう気持ちを抱いた末に相手にぶつけたり自分のうちに抱いたりする、感情のやりとりを百合だと感じるのかもしれない。感情こそ百合である。感情描写は百合である。よくわからないけど。
あとこの人の作品はテンポが早く、時の流れが速い。一行ではい数万年、はいガチャを回して数百年、はいたくさん人を殺して数十年。
それがとても好きだと感じた。
人間なんて古い、身体なんて不要!これからは精神の時代!
そういうめちゃくちゃな理論に振り回されてえげつないけどたぶん作者おちゃらけてかいてるよね?というグロ描写が好きな人にとてもオススメ。
でもしょせんバカSFでしょ?百合とかSFとか言って、アニメのよくわかんない考察とかする人間が読むようなふざけた小説でしょ?って思っていたのだが、すごく良かった。めちゃくちゃなのが、良かった。
最後に前島賢があとがき解説を書いていて、その一文をこの本を読む前の私が見たらすぐに読んだろうな、と思ったので以下に載せておきます。
『「ただの冗談」と現実のあいだに、精緻な理論と考証でもって橋を架けたとき、その作品はSFとなる。その論理と考証を支点に、「ただの冗談」を、宇宙の彼方まで飛躍させた時、その作品は傑作となる。』
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表題作『最後にして最初のアイドル』、『エヴォリューションがーるず』、『暗黒声優』の三篇が収録された、SF界の新星(僕自身あまり“通”ではないのだけど)草野原々氏による短編集。デビュー作にして、問題作。
ともすれと児童書と見まがうような、かわいらしい表紙に騙されるなかれ。本書は三篇が三篇とも、「ガチ」のSFである。
以下、ネタバレあり。
一篇目、表題作は元々「ラブライブ」の二次創作として書かれた短編を改稿したものらしい。僕はあまり明るくないのだけれど、その面影はあまり残っていないように思われる。精々、主人公がスクールアイドルをやっている、くらいのもので、最初に読んだときは「パロディなんだな」程度に感じたくらいだ。
草野氏はこの作品を「アイドル百合SF」だ、なんて言っていたけれど、とんでもない。百合を期待して読むと一篇目から大やけどする。僕はした。
あたまの方は、まあ百合と言えなくもない。美しき少女たちの友情だか偏愛だかが繰り広げられる。素晴らしい。死んだ主人公の脳髄が、親友に引き抜かれて冷凍保存されるところまでは、まあ良しとしよう。百合の範疇だ。けれど、一体どこに「肉屋の廃棄物」と比喩されるアイドル主人公がいようか。あまつさえ、体中からパイプの飛び出まくった老婆とのカップリングなど。ビジュアル化した時点で、ユリスキウス一門のみならず、平常な感性を持つ者ならば、まず目をそむけたくなるような光景に違いない。これを百合などと、とてもとても…。
とはいえ、ただのグロテスク偏愛小説には収まらない。彼女らがこのような姿に変貌してしまっているのは、地球に起きた環境の変化が大きく関わっているのだけれど、主人公・みかは、放射能にさえ適応しながら、どんどん形質を変化させてゆく。一見突拍子もない設定なのだけれど、理路整然と並べられる理論や、科学的考証に基づいた説明などが、それに説得力を与えている。気が付けば、草野氏の独特と呼ぶにもあまりある世界に浸りきって、最後のページに辿り着いてしまう、そんな短編が『最初にして最後のアイドル』なのだ。
その他二篇についても書きたいのだけれど、ひとまずは軽くですませておきたく思う。
三篇とも、サブカルチャーのパロディに氏のエッセンスを注入して、既存の言葉に新しい定義を与えることから始まるSF小説で、骨子はよく似ている。序盤でばらまいた設定が終盤に大きく広がり、そして物語を通じて描かれたテーマに結論がもたらされる、といった風である。
『エヴォリューションがーるず』は、あるソーシャルゲームの虜となったOLが主人公。このゲームは、昨年一世を風靡した「あるアニメ」のパロディだろうと思われる。ガチャ廃人となった主人公が、ゲーム世界の中に入り込み、ガチャによって「タンパク質」などの形質を獲得して進化してゆく…というのが大筋だが、こちらもまた全く色気のない話である。
一篇目と比べるとやや百合っぽさは上がったかな、という感じはある。(可愛くない)ガールズたちの、お互いへの思いや感情のぶつけあい、そして終盤のスケールの大きな理論展開は見どころである。
『暗黒声優』は、声優という言葉に独自解釈で全く新たな意味を吹き込んだ小説であると言えよう。この世界における声優は、のどからぶらさげた袋によってエーテルを操り、熱や光、果ては重力まで操ることができる、宇宙船の操縦士のことを指す。前二篇と比べると、俺たちの戦いはこれからだ、感のある終わり方ではあったが、能力バトル、宇宙旅行、百合、なんでもござれのスペクタクルだ。個人的には、お気に入りの一篇である。
どれほど魅力を伝えられたかは不安だが、とりあえず満足したので、筆をおきたい。
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一体なにを読まされてるんだと終始なる怪作。
表題作はラブライブの同人小説(にこまき)を改稿してそのまま賞に出したら入賞しちやったらしい。
全体的におもろい同人誌を読んでる感覚というか、変なアングラ作品を探してた大学のころを思い出す読み味だった。
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元々ラブライブの二次創作として書かれた表題作と、けもフレオマージュ、声優さんが主人公の書き下ろし、の三作が収録されたハードSFな短編集。
あらすじ紹介に書いてあったワイドスクリーンバロックの言葉の意味が分からなくて読後に調べたら
「時間と空間を手玉に取り、気の狂ったスズメバチのようにブンブン飛びまわる。 機知に富み、深遠であると同時に軽薄」
という内容の物語を指すらしい笑 マジでその通りで笑ってしまった。
人によっては興奮を呼ぶのだと思うけど、私は恐怖の先の世界を覗けかったな…精進します。
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初原々。どれもそこそこ面白かった。個人的に「エヴォがる」が一番好き。キャラ欲しさに課金してまでガチャを回す様は、自分にもよーくわかるw そのせいで命を落とし、転生後もガチャに沼るとは——もう現代病のひとつに数えてもいいんじゃないかな(^^; 星三つ半。
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オタク文化とハードSFの融合作品と聞いて多くの疑問が浮かんだが、その疑問は読むことで簡単に解決される問題でしかなかった。あまりに壮大なストーリーと世界観に圧倒されてしまった。タイトルだけでは想像できない内容に度肝を抜かれることは間違いない。
Posted by ブクログ
実にSFらしい作品ですが、個人的にはあまりノリきれませんでした。これを楽しめるのは割と一握りに人かもしれません。
読んだらきっとほとんどの人が思うはず。「アイドル」とは?
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・言われるほどひどくはなくけっこう楽しめた。ある意味しっちゃかめっちゃかなおバカSFだがSF好きというより理科好きの人の方が面白がれるかもしんない。一度は考えるようなこと、意識はなぜ発生したのかとか、文化はなぜ発生したのかとかそんな問いへのひとつの好き勝手な回答とも言えるから。その点では筋が通っているように見える。
・アイドルになりたかった少女が失意の自殺をしたことでなかば狂った友人が太陽異変に端を発した地球生物壊滅の危機のなか少女を狂ったアイドルとして復活させることに成功し宇宙の創生や意識の創生につながるアイドル活動が始まる表題作。「ラブライブ」をイメージ。
・ソシャゲ中毒の女が事故で死に自分がゲームキャラとなり死後も課金を続け進化を体感し自由意志=可能性と決定論の間でなぜソシャゲが生まれたかを理解する「エヴォリューションがーるず」。「けものフレンズ」をイメージ。
・重力が限定条件下でしか存在せず宇宙はエーテルで充たされており声優がそれをコントロールできほぼ万能だが便利な道具として使われている世界。ある意味そんな世界のシミュレーション小説とも言える「暗黒声優」。強いて言えば「鉄腕アトム」の「地上最大のロボット」と「青騎士編」と、「鋼の錬金術師」のスカーをイメージしたり。
Posted by ブクログ
アイドル・アニメ・ゲーム・オタクに宇宙や生物の成り立ち・ハードSFをミックスした短編集。最後にして最初のアイドル、エヴォリューションがーるず、暗黒声優。
すごい、こんなミックスあり?って感じ。文章だからこんなことできるのかなぁ、アニメだと難しそう。