草野原々のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
普通に面白かった。期待していた学園ラブコメよりもむしろ、こちらの方が好みだった。
登場人物はかなり多いが、意外と誰が誰だか分からなくなるというようなことはなく、物語を楽しむことができた。キャラクターたちには色々な関係性があって、意外としっかり百合をやっていた。最初にして最後のアイドルよりもなお。
原々の作品では一番読みやすかったようにも思う。ガジェットの構造には馴染みがなく、イメージしづらいのはご愛嬌だが、それでもだいぶ抽象的な観念によった描写は抑えられていると感じた。
同氏の著作では、女の子が割とさらっと酷い目に遭うので今回はどうなのだろうと思っていたけれど、読んで安心した。どちらの -
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Posted by ブクログ
俺の考えた最高の地球滅亡巨大感情百合SF短編集。
「最後にして最初のアイドル」
原因不明の太陽フレアによって地球が滅亡しかけている中で、その環境に適応したよくわかんない生命体の技術を使って人間を殺したりなんやかんやして大好きな女の子をアイドルとして蘇らせるにこまき。
生まれ変わったアイドルは宇宙一のアイドルになるために生命をアップデートしてゆく。
アイドルとは何か?ファンとは何か?そして人間の意識とは?という話。めちゃくちゃな話だけれど一応なるほどーと納得する。私こそがアイドルである。
「エヴォリューションがーるず」
古代生命擬人化ソシャゲにズブズブの中毒者が死んでゲーム世界に転生、転生し -
Posted by ブクログ
ネタバレ表題作『最後にして最初のアイドル』、『エヴォリューションがーるず』、『暗黒声優』の三篇が収録された、SF界の新星(僕自身あまり“通”ではないのだけど)草野原々氏による短編集。デビュー作にして、問題作。
ともすれと児童書と見まがうような、かわいらしい表紙に騙されるなかれ。本書は三篇が三篇とも、「ガチ」のSFである。
以下、ネタバレあり。
一篇目、表題作は元々「ラブライブ」の二次創作として書かれた短編を改稿したものらしい。僕はあまり明るくないのだけれど、その面影はあまり残っていないように思われる。精々、主人公がスクールアイドルをやっている、くらいのもので、最初に読んだときは「パロディなん -
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