かげはら史帆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこんなにベートーヴェンって周りから勝手にイメージづけられてたんだ!有名人って大変だな〜
プライベートを暴かれ、勝手な事を言われ、イメージ作られ、みんなの飯の種にされる。最悪!
シンドラー、マジ、いかれてる!人間を神格化しようとするなんて傲慢にも程があるし、自分とその存在の繋がりを年数以上に書いたり、書き込みを付け加えるなんて、それを公の機関に堂々と提出したり、公言するなんて…肝が座りすぎてる、怒りを通して呆れるよね。
嘘をつける人って息を吐くように嘘をつくもんね〜
罪悪感など存在しないかのように
この前の北海道の橋から突き落とした犯人の様に
まぁでも確かに私たちが持っている歴史上の人物は、大河ドラマだったり、子どもの頃に読んだ話だったりからのイメージが強く、それが史実とは限らない。ベートーヴェンのイメージも逸話も何が本当かわからないなと思わされました…
著者の方の調査力に感服です。 -
Posted by ブクログ
映画や高橋源一郎の飛ぶ教室に出演されていて興味をもったことから。
読破するには体力がいった!
かなりのボリュームだ、文字小さい、フォントが薄い(笑)
論文として読むところを、分かりやすくアレンジして書かれているのだろうけれど、なんだかやっぱり学術書のようで正直読みにくい。とはいえ、なんだか講談師が語っているようでもある。
歴史に残る人たちは、いろいろな視点から語られる。
どれが真実なのかはさておき、シンドラーは確かに名プロデューサーだったのだろう。
そして読後にあらためて装丁をみる。すべてが凝縮されている、最高!
映画を見たくなってきた。この2人をどう描いているのか興味が尽きない。 -
Posted by ブクログ
タイトルが重いのに文体が軽い!読みやすいけれど、初めの方はちょっと心配になった。ベートーヴェンに興味がある人には一読の価値がある。ベートーヴェン周辺の人たちについて詳しく紹介されているので。セイヤーの伝記も読んでみたい。
それにしても著名人が亡くなった後に出てくる「内縁の妻」系は、いつの時代にいるもの。近年でも、やしきたかじんの妻、高倉健の養女、西村賢太の元カノ…。強い光には闇がつきまとうのかな。
シンドラーの動機も解明されていないし、されないのだろうけれど自らの功名心は1つの理由として間違いないだろう。年金をもらうことになるし、金銭的な理由もあるかもしれない。
その根底には、ベートーヴェンへの復讐心もあるのではと思う。自分に振り向いてくれなかった天才に対し、暗い気持ちを感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ修士論文がベースになっているとのことで、小説と論説の中間のような不思議な語り口(だからこそ、とても読みやすい)作品。
シンドラーという人物を知れたことが大収穫。
しかしベートーヴェンは「会話帳」があったからこそ「露呈」したが、ほかの偉人たち、芸能界のスターたちだって、多かれ少なかれ周囲のだれかのフィルターによって、その人物像は「捏造」されていると思う。
そう思うと、なんともいえぬ普遍性もある。
屈折した承認欲求って、面白い、だけど狂気。
論説や考察などはなしに、さらにシンドラーの感情や狂気に大胆に肉迫し、どっぷり没入できるような重厚かつリアルな本格小説が、今後発売されたら読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
映画化されたので読んでみました!
「ベートーヴェンのイメージって、そもそも作られたものだったの?」という切り口が面白かったです!
偉大な作曲家の「人物像」や「物語」が、どのように後世の人に脚色されて広まっていったのかが丁寧に描かれていて、歴史そのものを読む楽しさがありました。ベートーヴェンの実像よりも「こうあってほしい英雄像」が優先されてきたのかと思うと、人は無意識に“物語”を信じちゃうんだなあと実感。日本の歴史上の人物も、もしかしたら全然違うんじゃ…なんて想像もしてしまいました。
研究書っぽい堅さはなく、クラシックに詳しくなくても「え、そうなの!?」と驚いたり、思わずクスっとしたりで読みやすかったです。ただ、私は海外の人の名前を覚えるのがとにかく苦手なので、有名人や主要人物以外は頭に入らず「この人誰だっけ?」と何度も戻ってしまいました。そこは完全に自分のせいですが、星は3つにしました。 -
Posted by ブクログ
これが実写映画になる、という情報をネットで見かけて手に取った本。バカリズム脚本、ベートーヴェン役は古田新太。何をどうするおつもりで…?
タイトルの「名プロデューサー」とは、一時期ベートーヴェンの付き人的なことをしていたアントン・フェリックス・シンドラー。巨匠への激重の愛と崇拝(そして自己愛)が捏造の動機。
とりあえず手口に品がない。ベートーヴェンが生前使っていた会話帳(耳疾患があるため筆談用)の内容をねじ曲げて、自分は上げ、都合の悪い人間を下げ、ベートーヴェンの欠点は抹消。そして、美化エピソードでコテコテに盛った伝記を書き上げた。
一方、ベートーヴェンの方もまあまあヤバい。シンドラーの美化を差し引いた素の姿は、癇癪持ちで過干渉なパワハラおじさん。甥っ子は自殺未遂にまで追い込まれる。
え、マジ?ヤバいっすね!
感想がこんな感じになってしまうくらい、とにかくこの本の文体が軽い。
登場人物たちの独白は
「どうするよこいつ」
「みんなハッピー、みんなフロイデ」
「なにそれおいしいの?」
「ばーかばーか」
なんかネットの煽り合いみたいになってるんですけど。
確かに、素晴らしい作品を残していようとも、音楽の教科書で「楽聖」と呼ばれようとも、人としては決して偉人でも聖人でもなかった…のは、それなりに察してましたけど。ここまで崩す?
著者は、あえて現代の軽い言葉遣いで書いたという。そして、一時期はそうであった「研究者」というスタンスを離れて書いていることにも自覚があると。
ふざけてんな〜と思わせつつ、内容は事実に則っており、ノンフィクションの体をとっている。いろいろ考えてギリギリを攻めた結果がここらしい。
かといって、それを快く受け容れられるかどうかはまた別な話でしてぇ…
こんなの読んじゃって、この先どんな顔してベートーヴェンの音楽を聴けばいいの。
困った本です。マジで。