かげはら史帆のレビュー一覧

  • ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく

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    ベートーヴェンの秘書シンドラー。
    ベートーヴェンの死後、会話相手の筆談ノート「会話帳」を改竄して、伝記を捏造。
    遠い未来に捏造の事実がばれる!

    もうシンドラーに対する書かれようが酷くて、本人には悪いが、その人間性はちょっとギャグレベルで、ヤバいという言葉がピッタリはまる。
    しかし、私が知っているトリビアは、多分シンドラーが捏造した神格化されたベートーヴェンなんだろうなぁと思うと、ちょっと悔しい。

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    2025年08月17日
  • ベートーヴェン捏造

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    私の中のベートーヴェン像が見事に崩されてしまった。
    生涯ベートーヴェンを崇拝しプロデュースしてきたシンドラー。
    この本の最後の文章で、一気にシンドラーを見る目が変わった。

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    2025年07月30日
  • ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく

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    ベートーヴェンは好きな曲が沢山あります。
    幼少期に伝記も読みましたが実際は神聖な作曲家
    ではなかったようです。
    ベートーヴェンは耳が悪くなってから会話帳を使ってやり取りをしていたそうです。
    アントン・フェリックス・シンドラーはベートーヴェンにとっては弟子ではないしまあまあ使える世話係くらいな人物のよう。
    シンドラーは、ベートーヴェンの死後会話帳を改竄して伝記を書きます。ベートーヴェンにとって都合の悪い事は書かずシンドラー自身ももっとベートーヴェンと親密な関係にあるかのように、、

    あまり引き込まれず読むのに時間がかかってしまいました。

    ベートーヴェンが人として立派じゃないとして曲は大好きです

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    2024年07月22日
  • ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく

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    ベートーヴェンの伝記が捏造されたものだったとは。

    この話はにわかには信じがたかった。読み進めながら頭の中では子どもの頃に読んだ伝記の様々なシーン、そしてTEAM NACSの舞台の光景、様々な曲が、代わる代わる浮かんでは消える。

    共感も同情も無いけれど、ヒリヒリした展開に目を離せなかった。

    難点は自分は横文字の名前を覚えることが苦手である。
    それゆえ洋画も苦手。
    読みながら「えっと、この人だれだっけ?」と思うことがハイパー多かった。

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    2024年05月11日
  • ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく

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     皆さん、知ってましたか? 今年は、ベートーヴェン「第九」初演200周年なんですって! それがどうしたって? 難聴の苦悩を乗り越えての〈歓喜の歌〉は感動的ですよね。日本では年末恒例! どうでもいいって? でもこの楽聖が活躍していたのはたった200年前!ついこの間です。

     ベートーヴェンには、聴覚を失った晩年、家族・友人・仕事仲間とコミュニケーションを取るための筆談用ノート、いわゆる「会話帳」がありました。
     1977年に、この「会話帳」138冊で150箇所が改竄されていると発表され、世界を震撼させます。その人物こそ、ベートーヴェンの晩年、音楽活動や日常生活を補佐し、ベートーヴェンの伝記も著し

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    2024年04月17日
  • ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく

    購入済み

    ナナメな才能というべきか。名プロデューサーにもなり得た存在なのかもしれないん。推理小説か。はたまた戯曲なのか。一気読みでした。

    #シュール

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    2024年02月16日
  • ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく

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    本書は、要するにシンドラーの伝記のような位置づけになるんでしょうか。

    これまでいつも何らかの形で音楽に関わってきたので、ベートーヴェンに関する数々の逸話と、「その話、本当じゃないらしいよ」という言葉を聞く機会はそれなりにありました。その辺りを整理している本を読んだのは、本書が初めてです。

    読みながら、一次情報になるって予想できていながら手を加えるなんて…!と思うこともありました。でも、シンドラーがこういう思考を辿ったうえで手を染めていたのなら、何と言っていいかわからなくなりますね。

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    2024年01月27日
  • ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく

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    歴史の捏造という大罪を犯してまでシンドラーが守りたかったもの。
    彼の必死さと情熱は人間臭くて、責めるに責められない。

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    2024年01月27日
  • ベートーヴェン捏造

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    運命のモチーフだとかテンペストを読めだとかメルツェルと交響曲8番の第二楽章とか人って話は怪しいってよく聞く、その根拠の怪しさを説明してくれているのがこの本。
    シンドラーというちょっと空気読めない系の人物が、会話帳を改竄したり、エピソードを捏造したり。それを現代の音楽業界の話風に面白く書いている。ベートーヴェンの伝記を巡ってこれだけ揉めてた話とか知らなかった。

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    2021年06月06日
  • ベートーヴェン捏造

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    ベートーヴェンの存在を確かめるのは本人の作った曲と、書いたとされる書物、そして関わる人たちの言葉を同じく残した書物。しかし耳が聞こえなかったベートーヴェンにとって会話帳は、僕らでは考えられなかった事実だ。それをうまく使い、人を騙すことは、目的とすることは、今の時代なら考えられることだが、その当時はそこまではできるものではない気がする。
    人の性を感じさせる本だった。

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    2020年04月11日
  • ベートーヴェン捏造

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    ベートーヴェンの「会話帳」なるものがあることも、ましてや、それが書き換えられていたことも知らなかった。

    現代人的な感覚に寄せて、
    シンドラーの行動の真意を読み解いているので
    真実かどうかは定かではないが、
    面白く、引き込まれる。

    だいそれたことをやらかして
    しまうときの人間の心理って、
    部分的に説明がつくところもあるけど
    結局、よく分からないことが多い
    (本人にも分からないことも)
    よなー、といろいろ考えさせられた。

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    2019年02月10日
  • ベートーヴェン捏造

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    ベートーヴェンの「秘書」だったアントン・フェリクス・シンドラー。あれこれ奔走して第九の初演を成功に導く手助けをするなど、本人はめいっぱいベートーヴェンに尽くしているつもりなのだが、当のベートーヴェンからはウザいやつだと思われていて、演奏会の収益を着服した、などといういいがかりとともに追い出されてしまう。追い打ちをかけるようにベートーヴェンから届く非難の手紙。しかし、その末尾には、次回公演の根回しのため、警察にポスターを届けてくれまいか、と依頼の言葉が。ここまで読んで思わず「えーっ!」と声に出して言ってしまった。さらに、その依頼を受け入れるシンドラー。「えーっ、えーっ!」。少し先には「あんな言葉

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    2018年12月19日
  • ベートーヴェン捏造

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    ベートーヴェン伝説の捏造者シンドラーの視点。ベートーヴェンの会話帳を現代のSNSに見立てたアイデアがとても面白かったです。「運命は、つくれる」「19世紀のポスト・トゥルース」のキャッチコピーにも心をつかまれました。芳崎せいむさんのカバーイラストも好き(『金魚屋古書店』も好き)。

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    2019年06月05日
  • ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく

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    面白い。音楽なんて、クラシックなんて何ひとつ知らないけれどそんなの関係なく楽しめました。
    史実はもちろん1つだけれど、そのエピソードにまつまる当事者たちの背景と解釈と現実は違う。もちろんベートーヴェンに限った話だけではなく当たり前に色んなところで起きてると思うとまた面白い。
    シンドラー、憎めない彼を私は嫌いじゃないな。

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    2025年11月18日
  • ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく

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    歴史上の天才として名を遺した人物には、光も影も大きいから周りで生きた人々にも大きな影響あるんだな、と考えさせてくれた1冊。
    そう、音楽は詳しくなくても、どこの小学校にも飾られている、ベートーヴェンを知らない人は恐らくいない。その天才を身近に暮らした人のことは考えたことなかったけど、こういう見方もあるのか、と楽しませてもらえる作品でした。

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    2025年11月09日
  • ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく

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    ベートーヴェンの側近?シンドラーによる捏造の話。映画化されたとのことでどんなもんかとオーディオブックで聞いてみたが、登場人物の相関図なしでついていくのがちょっとアレだった。まぁ実際のところはどうなんだろうねと。歴史上の偉人が実は聖人君主ではないことはままあることで、歴史も解釈とか人によってそうありたいって願望でいろんな見解があるし、こういうのもアリなんだろうと思う

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    2025年10月20日
  • ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく

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    ネタバレ

    修士論文がベースになっているとのことで、小説と論説の中間のような不思議な語り口(だからこそ、とても読みやすい)作品。
    シンドラーという人物を知れたことが大収穫。
    しかしベートーヴェンは「会話帳」があったからこそ「露呈」したが、ほかの偉人たち、芸能界のスターたちだって、多かれ少なかれ周囲のだれかのフィルターによって、その人物像は「捏造」されていると思う。
    そう思うと、なんともいえぬ普遍性もある。
    屈折した承認欲求って、面白い、だけど狂気。

    論説や考察などはなしに、さらにシンドラーの感情や狂気に大胆に肉迫し、どっぷり没入できるような重厚かつリアルな本格小説が、今後発売されたら読んでみたい。

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    2025年09月28日
  • ベートーヴェン捏造

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    ベートーヴェンのわがままっぷりと、舎弟キャラのおじさんの関係が異常だったような?しかも捏造してるのにめげない姿も…ベートーヴェンが好きだからこそのことだけどノート燃やしたり色々昔の人ながらの捏造が面白かった。

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    2025年09月27日
  • ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく

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    映画化されたので読んでみました!
    「ベートーヴェンのイメージって、そもそも作られたものだったの?」という切り口が面白かったです!

    偉大な作曲家の「人物像」や「物語」が、どのように後世の人に脚色されて広まっていったのかが丁寧に描かれていて、歴史そのものを読む楽しさがありました。ベートーヴェンの実像よりも「こうあってほしい英雄像」が優先されてきたのかと思うと、人は無意識に“物語”を信じちゃうんだなあと実感。日本の歴史上の人物も、もしかしたら全然違うんじゃ…なんて想像もしてしまいました。

    研究書っぽい堅さはなく、クラシックに詳しくなくても「え、そうなの!?」と驚いたり、思わずクスっとしたりで読み

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    2025年09月27日
  • ベートーヴェン捏造

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    この本を読むと、偉大なるベートーヴェンの
    イメージは、彼の秘書シンドラーによって作り
    あげられたもの。しかも、シンドラー自身は、
    ベートーヴェンに疎まれていて、変人扱いされていたが、敬愛するベートーヴェンのイメージを守るため、会話帳を改竄したと。
    事実を捏造しなくても、ベートーヴェンの曲
    の素晴らしさ、天才の評価は変わらないと思う
    のだが。

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    2025年09月15日