かげはら史帆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者の修士論文をもとにノンフィクション小説らしく書き直された作品とのことで、内容は大変読み応えがあり最後まで興味深く拝見しました。
これまで全く知らなかった事実を目の当たりにして驚きの連続でした。
これは本当に面白い作品です。
誰もが知る偉大な音楽家ベートーヴェン。
交響曲第5番を聞けば「あ、運命っていう曲だ!」と思い当たる人がほとんどだと思います。
あの有名なフレーズの「ジャジャジャジャーン」は運命以外の何者でもないですよね。
それが捏造だったなんて!!!!!!笑
ベートーヴェンが後世にも語り継がれるほどの偉大な音楽家になったのは、名プロデューサーであるシンドラーの功績(?)だったのですね笑
晩年のベートーヴェンは耳が聞こえなくなり筆談で過ごしていたことは周知の事実ですが、まさかその時に用いられていた会話帳がシンドラーの改竄だらけだったなんて…!
そんなの歴史の研究者は怒り心頭ですよね笑笑
でも私はシンドラーの気持ちが少し理解できます…本当にベートーヴェンとその音楽を愛していたんだろうなぁ…
著者の言葉選びが秀逸でユーモアがあり、とても読みやすく最後まで飽きのこない記憶に残る一冊でした。
音楽に興味がない人でも楽しめると思います。
これが映像化されたなんて興味あります笑
サブスクで見れるようになったら映画も見てみたいです!
年末になれば街中でもテレビでも第九を聞かない日はありませんが、今年の第九はこれまでとはまた違った印象をもって聞くことができそうです笑 -
Posted by ブクログ
語り口がカジュアルで、俗語も使われたりするので、ベートーヴェンの体裁を守るためのドタバタコメディのように感じる部分があり楽しめた。
耳が聞こえないベートーヴェンだからこそ、会話帳が存在し、それを元に捏造できるという特殊な状況がおもしろい。
自分がもつ、天才音楽家ベートーヴェンへのイメージが壊れたら嫌だったけど、捏造はどちらかというと素行の方面の話だったので安心した。
シンドラーの捏造は罪だけど、愛ゆえの狂気というか、それほどまでに人を熱狂させる特別な魅力がベートーヴェンならばあったのだろう。
むしろ、歴史上の偉人の中にも、名プロデューサーによって聖人君子にされている人がいるかも。 -
Posted by ブクログ
ベートーヴェンは好きな曲が沢山あります。
幼少期に伝記も読みましたが実際は神聖な作曲家
ではなかったようです。
ベートーヴェンは耳が悪くなってから会話帳を使ってやり取りをしていたそうです。
アントン・フェリックス・シンドラーはベートーヴェンにとっては弟子ではないしまあまあ使える世話係くらいな人物のよう。
シンドラーは、ベートーヴェンの死後会話帳を改竄して伝記を書きます。ベートーヴェンにとって都合の悪い事は書かずシンドラー自身ももっとベートーヴェンと親密な関係にあるかのように、、
あまり引き込まれず読むのに時間がかかってしまいました。
ベートーヴェンが人として立派じゃないとして曲は大好きです。
熱情、月光、悲愴、ワルトシュタイン、、色々
好きです。
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Posted by ブクログ
皆さん、知ってましたか? 今年は、ベートーヴェン「第九」初演200周年なんですって! それがどうしたって? 難聴の苦悩を乗り越えての〈歓喜の歌〉は感動的ですよね。日本では年末恒例! どうでもいいって? でもこの楽聖が活躍していたのはたった200年前!ついこの間です。
ベートーヴェンには、聴覚を失った晩年、家族・友人・仕事仲間とコミュニケーションを取るための筆談用ノート、いわゆる「会話帳」がありました。
1977年に、この「会話帳」138冊で150箇所が改竄されていると発表され、世界を震撼させます。その人物こそ、ベートーヴェンの晩年、音楽活動や日常生活を補佐し、ベートーヴェンの伝記も著しているシンドラーでした。
本書は、シンドラーが覆い隠した真のベートーヴェン像に迫るため、シンドラーの視点に立って、改竄に至った動機や経緯を明らかにしようとしたノンフィクションです。
「実におもしろい」です(湯川か) 「物事には必ず理由がある」(そうだよね) 「仮説は実証して初めて真実となる」(うんうん、おらは読むだけだけどね)
筆者は、シンドラーvsベートーヴェン及び周辺関係者の構図を取り、両者に加担したり敵対したりし過ぎずに、時にツッコミを入れながら根拠を基に持論を展開します。それでも、シンドラーの会話帳改竄の顛末書として全容解明に至りませんが、十分に説得力のある仕上がりだと思いました。
オペラのオーケストラ演奏に似せた、序曲→第一幕→間奏曲→第二幕→終曲といった構成、さらに会話帳からの当時のこぼれ話や豆知識を、バックステージとして紹介しているのも興味深いです。
一個だけ。本書のタイトル、関心を持ってまもらうもう一工夫できなかったでしょうか?
それにしても、偉大な人物の周辺に様々な確執が生じるのは世の常なのでしょうね。加えて我々人間は、過去から学ばず再発防止にもつながっていない現実を見るにつけ、人間の愚かさを感じずにはいられません。
しかし、大作曲家としてのベートーヴェンの功績は色褪せることはないでしょう。また年末に、生で第九を聴きたくなりました。
3年後はベートーヴェン没後200年です。どんなイベントが開催されるんでしょうね。