山下洋輔のレビュー一覧
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まったくなんとも精力的な活躍ぶり。オケと共演したり、またもやピアノを燃やしちゃったり、免許をとって長距離ドライブを敢行したり、国内でのライブはもとより、ニューヨーク、パリ、トリノと海外でも弾きまくり、当然ウケまくり、その合間に蕎麦を食べ、猫を愛で、勲章までもらっちゃって。
二十一世紀に突入した山下洋輔は、もうすっかり大御所。相変わらず繰り出されるダジャレは可笑しいけれど、かつてのとんがった感じは、当たり前ながら薄れているように思う。「ピアニストを笑え!」の頃の文章には、アウトローの気配が色濃く漂っていて、そこが大きな魅力だったのだと今頃気がついた。 -
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本書のなかで相倉氏が「(ジャズは)『分かる』『分からない』から入ろうとする人には楽しめない音楽」だと言っているが、私はまさにそれ。スタンダードナンバーにはいいなあと思う曲があるけれど(「テイクファイブ」なんか実にかっこいいと思う)、フリージャズとかは全然「分からない」。
だから、お二人の話がどんどん進んでいって、第Ⅲ章第Ⅳ章あたりで「ジャズという表現」についての突っ込んだ話題に入っていくと、ほとんどチンプンカンプン、ああもったいない、これがわかればさぞ面白かろうにと残念至極であった。
しかしまあ、半ば過ぎまでは、主に山下洋輔の歩みを相倉氏がきくという感じの内容で、ここが実に楽しい。山下氏の -
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即興の知とは? 予め決められたことをそのままやるのではなく、即興でからだを動かし、おもしろいことを容赦なく追求することで、生まれる知…
おもしろいことを追求するというのは、最高の価値である。
自ら動いてみないと何も見つかるものではない。いろいろとぶつかったり、失敗したり、心が動き感動し、涙がながれたり、様々な経験をしているうちに、自然と自分の人生を前に進めてくれる何ものかに出会う。そんな生き方が出来れば、行き詰まることはない。
創造性は、勇気の量に比例する。
人は、甘えが許されない環境だったり、何かを打破しなければいけない状況に追い込まれたときに、本来の強みを発揮する。
子供の発達にお -
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著者10年ぶりのエッセイだそうで、2001年から2008年まで約8年分の「日記」で構成されている。
濃密でスピーディで、オン歳67になられるわけだがそのドライブ感は衰えを知らず、読んでいるこっちが疲れるほどであった。
それでもシャバドビドゥビヤとか落語のマクラとか筒井康隆といった文体は、10年ぶりどころかこういうのを盛んに読んでいた学生時代の空気を思い出して懐かしさ満点。嬉しいなぁ。
いやしかし。
一昨日はトロンボーンやパーカッション、ビッグバンドとのセッション。
昨日は笛や太鼓と合わせ、今日はN響との共演。
そして明日はピヤノ6人で大連弾…。
ピヤノ/ジャズという万国共通言語を駆使 -
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ジャズは好きだけどフリージャズはちょっと。。
とかなんとか言って、山下洋輔をちゃんと聞いたことがないんだけど。
音楽家はすべからく、ジャズプレイヤーといわずクラシック演奏者といわず、板子一枚下は地獄、というのはなんとなくわかる気がする。
人生は一回きりの即興演奏だ、というのはちょっとうまいこと言いすぎてるでしょ。
ピアノを燃やして、フリージャズだというのがよくわからない。
新しいことをやり始めてそれをひとつのジャンルとして定着させてしまったことのすごさはわかるけど、どう理解しようとしても無理。
そういうふうに無理と思うのも多様性の一つだよ、それでもいいんだよと茂木さんは言いそうだけど、な