樹木希林のレビュー一覧
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樹木希林さんとはどういう人物だったのか?何本か出演作品を見たことある程度で正直自分はよく知らないのだ。それがこれを読むとかなり見えてくる。彼女の発言の総集編。悟り切っているかのよう。そして「死」というものに向き合わされる。つまりそれは「生」に向き合うということだ。
・お金や地位や名声もなくて傍からは地味でつまらない人生に見えても本人が本当に好きなことができていて幸せだと思っていれば、その人の人生は輝いている。
・十分生きて自分を使い切ったと思えることが人間冥利に尽きるってこと。
・みんないずれ死ぬんだけど、死ぬまでの間に残したくない気持ちを整理しておく。会っておくとか話しておくとか。
・どの -
Posted by ブクログ
過去のインタビューで希林さんがお話した言葉を切り取ったものが一冊の本になっていました。
私は希林さんが悠木千帆という芸名の頃からドラマを見ていて、その芸名を売ります!と言った時にとてもビックリしたのを思い出しました。
その後、樹木希林さんとして数々のドラマや映画で活躍されていましたが、夫である内田裕也氏との長い別居生活などワイドショーを賑わすような出来事も多かったですね。
物を大切にする人で、人からいただいた服をリメイクして着ているなど物を持たない主義なのも知っていましたが、まさか靴が長靴含め3足した持たないようにしていたとはビックリ。確かに靴も服もそんなにたくさん持っている必要ないのか -
Posted by ブクログ
生きることや樹木さんの家族について、また、自身の病気についてなど、樹木さんの人生の中で織り成された言葉が綴られていた。
樹木さんの残した数々の言葉の一つ一つが、樹木さんの生き様を表しているようだった。力強さ、しなやかさ、艶やかさ、温もり、哀しさ、優しさ、面白さなど、樹木さんの様々な姿を覗く事ができる。
1人の人間の人生やその人の考え方を知れるのは、自分の視野がそのまま広がる感じがして面白い。自分と考え方が違う部分も当然あって、それを味わったり理解したりするには、樹木さんが話しているのを想像しながら、ゆっくりと読む必要があると感じた。
電車の中などでパパッと読んでしまったので、家でじっくり再 -
Posted by ブクログ
話題の本。
対談形式で樹木希林さんと娘の也哉子さんがおりなす「不登校」について。
もっと言うなら、不登校が原因で命を絶ってしまうほど追い詰められいく若い命たち 。
なぜ、9月1日なのか。
なぜ、樹木希林さんが不登校の子どもたちの問題にこれほどまで向き合い、その意志を也哉子さんが今受け取って立っているのか。
重く深い内容だけど、也哉子さんの口調や話し方が文面からちやんと声で伝わってきた。
後半はざっと読んでしまうとこもあったけど、教育関係者や不登校に悩みを持つ本人の親、にとって良い本だと思う。
私は不登校経験もなければ全然そんなことと縁がなかったが、振り返るといじめのようなことってもしかし -
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