樹木希林のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人生こんな風にやっていけばいいのかと思わされるフレーズが多く、読んでほっとした。
不器量でよかった、というところはあまり共感できず、人生の終わりを意識する生き方も芯から実践できるかというとまだ無理かもとは思いつつだが、①自分にとって不都合なものを受け入れることで柔らかく生きる、②自分にとっての幸せは自分で考える、③人生上手くいかなくてもそんなものだと割り切る、④いやなことがあったらしっかり凹んで自分の人生の幅にする、あたりは実践していきたい。
足るを知る、のところは難しそうだし、他人をうらやんだものではない本来の自分のありたいものを見つけるのも難しい。
現状、私が憧れるのは実はタワマン暮らしなのだが、これは他人をうらやんだものな気がする。本来の自分のありたいものをそこから切り分けるのは難しいのでは?
狭くて小さい家で、本が読めてればいいという方で納得しろということではちょっと違うなと思ってしまった。
印象に残った箇所
・ものに執着しない
・幸せとは何かは自分で考える
・自分にとって不都合なものも認めることで柔らかくなる
・関わった人をどれだけ幸せにしたか
・めんどくさいから友達はいない
・不器量でよかった
・大人になればなるほど、傷ついて凹むことも経験として増えていく
・生きるというのは、どう墓穴に入るかという道。その途上でしっかり傷ついたり凹んだりすれば、自分の足しや幅になる
・自分に期待しない
・人生なんて思い通りにならなくて当たり前。物事がうまくいかないときは、自分が未熟だったのよでおしまい。目標は本当に自分が望んでいるものなのか、自分を見つめ直す
・女は芯が怖い
・生きるか死ぬか、どっちかにして!と言ってしまったエピソード -
Posted by ブクログ
樹木希林さんが亡くなったのは最近の気がしていたが、もう7年近く前のことなのだ。子どものころからテレビでよく見ていたので、とても身近な気がする。演技は文句なく上手かった(偉そうで恐縮だが)。
がんと診断され一度は手術で取ったものの全身に再発してしまったという。でもがんになることで残り時間が分かり、心の準備もでき、会いたい人に会い伝えたいことを伝えることができて良かったと彼女はいう。
樹木希林さんといえば、あのぶっ飛んだとーちゃんを抜きには語れない。骨折するほどの喧嘩をしたりほとんど一緒に住まなかったというが、それでも離婚はしなかったというから彼女でなければ妻はつとまらなかっただろう。いろいろなエピソードが載っているが、なかなか壮絶で当事者は大変に違いない。
彼女の仕事観、女優というイメージに反してごく地味な生活を送っていること、など綴られていて、なかなか興味深いエッセイである。 -
Posted by ブクログ
不登校をテーマに。
9月1日、最も多くの子どもが自殺する日。
死ぬ理由が事故でもなく病気でもない。社会に、あるいは自分の中にこうしなければいけないという何かがあるために、その葛藤の末に死を選んでしまう子どもがいる。
人生のうちのたかが数年の学校生活のために死ぬくらいなら学校なんて行かなくてもいいと思うし、死ぬほど辛いと思うことがあるならそれを投げ出してそこから逃げればいいと思う。
生きづらいと思うのは無理をしているから。
無理して周りに合わせる必要もないし、やりたくないことを無理してする必要もない。
つらい〜死にたい〜と思うときは無理しているので、休もう、やーめた、と決めることもとてもとても大事(無理してやるよりよっぽど大事)だと思いました。わたしもつらいときは無理せず休む、しない、その感覚を大事に生きていきます。 -
Posted by ブクログ
てっきり樹木希林さんと内田也哉子さんの親子エッセイかと思って読みはじめたところ、不登校の子どもについての本だとわかりました。
タイトルの「9月1日」は子どもの自殺が一年で最も多い日だということも。
樹木希林さんの女優としての歩みについても語られています。余った衣装を着たり、仕事も「これでい」というスタンスでやってこられて、結果、女優として大成功。
今の人たちがあまりにも失敗をおそれたり、周りからどう見られるかを意識しすぎて、子どもに「外れないこと」を求めるあまり、子どもを苦しめてしまうパターンもあるのだとわかりました。
「色々あっても、自分みたくなんとかなるものよ」と樹木さんは伝えたかったんだろうなと感じました。
内田也哉子さんと識者の方々との対談も読みごたえがあります。
良書です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ印象に残ったフレーズ(引用)
難の多い人生は有難い
ダイバダッタは、むかしはおしゃかさんの従兄弟かなんかで、同じように手をあわせていたんだけど、おしゃかさんの方が先に悟りを開いたのを憎たらしいとおもって、邪魔ばかりしてた。ちょっとでかけてるあいだにお弟子さんをつれていっちゃったり、お釈迦さんの名声があがるごとに命を狙ったりね。
おしゃかさんはそのダイバダッタに対して、ダイバダッタは前世で自分の師匠だった、今世ではじぶんがさとりをえるために同じ場所にうまれてさまざまな難を与えてくれているのだ、と悟るわけです。
自分に対して災いを起こし、不本意なことをやってくれるにんげんを、逆に私にとっての「師」であるという気持ちで受け取るのだと。
誰かと自分を比べるような、はしたないことはダメといってました
はしたないと普通に言える昔の人の環境
お釈迦さんがね、人間として生まれてくることは極めてまれなことだって。だったらね生き続けなきゃもったいないじゃない。
誰かがなんか言ってもそれは違うわよっていうのはまずないです。まずは、あ、そうなのと受け入れる。
だから9月1日に「嫌だな」と思ったら、自殺するよりはもうちょっと待って、世の中をみててほしいのね。必要のない人なんていないんだから。
余談ですけどね、宗教とは関係なく、これからrの世の中は、目に見えるものしか信じないか、目に見えないもののも受け入れるかで、ずいぶん歩いていく道がちがってくると思うんですね。
自殺なんていうのは、いきようとする肉体の細胞を無理やりシャットアウトするわけだから、自分の肉体ではあるんだけど、細胞の気持ちと相反しているわけです。
死ぬ理由が、病気でもない、事故でもない。社会に、あるいは自分の中に、こうでなければならないというなにかがあるために、その葛藤の末に死を選んでしまっている子供がいる
不登校の子との対談
シューレ(不登校の子が集う場所)に行った初日、なまえとか、どいう言うところで育ったとか、どんな問題を抱えているのとか、ある意味「情報」がわきに置かれていて、魂同士で交流できていた。
何かを一緒にやっているうちにその人のいいところや考え方が見えてくる理想的な集交流だったという話
トンネルにいるときの時間を「発酵させる時間」と考える
親が感じる時間を取り戻すことが大事
30秒でもいいから自分が感じるための時間にして大切にする
「今日は満月できれいだな」とか
「なんで学校行かないの?」とそういう会話はせずに、まずは親が感じる時間を取り戻すことが大切
違ってもいい はずれてもいいという -
Posted by ブクログ
ネタバレ小学六年生の水泳大会の時に人との比較じゃないんだと気づき、人を観察し、それが芝居に生き、監督にも意見し、それが良い作品につながっていく。樹木希林さんの芝居の魅力の秘密が窺える。
時間ですよの再放送はうっすら記憶があるけれど、ムー一族や寺内貫太郎一家は観たことがないので、70〜80年代のドラマを観てきた方はもっと面白く読めると思った。
家族に死んでいく姿を見せたいと言っていた樹木希林さん。後半の内田也哉子さんのインタビューでその時の様子が描かれている。娘から見た樹木希林の生き方、考え方も面白かった。
何が起きても、あぁさいですか、と言って面白がる、その姿勢を私も身につけたいと思った。