樹木希林のレビュー一覧
-
-
-
-
Posted by ブクログ
不登校をテーマに。
9月1日、最も多くの子どもが自殺する日。
死ぬ理由が事故でもなく病気でもない。社会に、あるいは自分の中にこうしなければいけないという何かがあるために、その葛藤の末に死を選んでしまう子どもがいる。
人生のうちのたかが数年の学校生活のために死ぬくらいなら学校なんて行かなくてもいいと思うし、死ぬほど辛いと思うことがあるならそれを投げ出してそこから逃げればいいと思う。
生きづらいと思うのは無理をしているから。
無理して周りに合わせる必要もないし、やりたくないことを無理してする必要もない。
つらい〜死にたい〜と思うときは無理しているので、休もう、やーめた、と決めることもとてもとても大 -
Posted by ブクログ
てっきり樹木希林さんと内田也哉子さんの親子エッセイかと思って読みはじめたところ、不登校の子どもについての本だとわかりました。
タイトルの「9月1日」は子どもの自殺が一年で最も多い日だということも。
樹木希林さんの女優としての歩みについても語られています。余った衣装を着たり、仕事も「これでい」というスタンスでやってこられて、結果、女優として大成功。
今の人たちがあまりにも失敗をおそれたり、周りからどう見られるかを意識しすぎて、子どもに「外れないこと」を求めるあまり、子どもを苦しめてしまうパターンもあるのだとわかりました。
「色々あっても、自分みたくなんとかなるものよ」と樹木さんは伝えたかったん -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ印象に残ったフレーズ(引用)
難の多い人生は有難い
ダイバダッタは、むかしはおしゃかさんの従兄弟かなんかで、同じように手をあわせていたんだけど、おしゃかさんの方が先に悟りを開いたのを憎たらしいとおもって、邪魔ばかりしてた。ちょっとでかけてるあいだにお弟子さんをつれていっちゃったり、お釈迦さんの名声があがるごとに命を狙ったりね。
おしゃかさんはそのダイバダッタに対して、ダイバダッタは前世で自分の師匠だった、今世ではじぶんがさとりをえるために同じ場所にうまれてさまざまな難を与えてくれているのだ、と悟るわけです。
自分に対して災いを起こし、不本意なことをやってくれるにんげんを、逆に私にとっての「 -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ小学六年生の水泳大会の時に人との比較じゃないんだと気づき、人を観察し、それが芝居に生き、監督にも意見し、それが良い作品につながっていく。樹木希林さんの芝居の魅力の秘密が窺える。
時間ですよの再放送はうっすら記憶があるけれど、ムー一族や寺内貫太郎一家は観たことがないので、70〜80年代のドラマを観てきた方はもっと面白く読めると思った。
家族に死んでいく姿を見せたいと言っていた樹木希林さん。後半の内田也哉子さんのインタビューでその時の様子が描かれている。娘から見た樹木希林の生き方、考え方も面白かった。
何が起きても、あぁさいですか、と言って面白がる、その姿勢を私も身につけたいと思った。 -
-