樹木希林のレビュー一覧
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ネタバレTVを見ないデメリットのひとつは、TVに出る人を知る機会がなくなることである。やってたから見たとかCMで見たとかで、特に強い関心を抱くことはないけれど知っている。そういう出会いの機会を喪失することである。なくてもいいやと思うようになったのでTVを見ない。
樹木希林の解像度はおそろしく下がっていて、本書を読み始めたときはなんとなく亡くなった祖母を思い出したりもしたのだけれど、「毒舌だった(意訳)」と本人が語り出して、そういえば時々ぎょっとするようなこと言う人だったなと。記憶は美化するねえ。
読後においてもものすごく強い関心はないままだけれど、出演作品を幾つか見てみる気になった。合掌。 -
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・絶対こうでなければならないという鉄則はない。
・自分の変化を楽しんだほうが得。
・楽しむのではなく面白がる。楽しむというのは客観的。中に入って面白がる。
面白がらなきゃやっていけない。
・病というものを駄目てして、健康であることをいいとするだけなら、こんなつまらない人生はないだろう
・「痛い」じゃなくて、「ああ気持ちいい」って言い換えちゃう
・そんな生ぬるい関係を繰り返しても人は成熟しない
・男でも女でも、ちょっとだけ古風な方が、人としての色気を感じる
・人は誰でもいろんな形で背負っているものがあると思うけど、それだけが人生の全てではない
・おごらず、他人と比べず、面白がって -
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素晴らしい!
ずっと大事にしたい。悩んだとき、心が軽くなると思う。
・加齢は神からの贈り物
・物を持たない、買わない。
・いつも「人生、上出来だわ」と思って、うまくいかないと「自分が未熟だったのよ」でおしまい。
・「昔はよかった」と嘆くより「へぇこんなこともできなくなるんだ!」って、自分の変化を楽しんだ方が得ですよ。
・「向こうが悪いんだ」といい続けて、何が生まれるでしょう。
・(同棲について)その気楽さは、人生においては無駄ね。そんな生ぬるい関係を繰り返しても人は成熟しない。
・世の家族が崩壊しないのは女の粘り強さ。女が台となって"始"って漢字になる。
「おごらず、他 -
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樹木希林さんの本を読んでみたくて、たまたま手にした本だったのですが、まじめに本を読み考える体験となりました。出てくる対談すべて、すばらしかった。今、不登校のことを考えるつもりもなかったのに、どんどん考えさせられ、私の子どもたちがいつか悩んだときに、そっと差し出せるヒントを与えてもらったかんじ。きっと自分で悩んで抜け出すしかないけど、色んなハッチがあって、人とか環境がちょっと変わるだけで、世界の広さを感じられ、新しくなるんだってことを見つける手助けができたらいいなと思う。
-学校に行かない時間は、発酵させる時間。今この時を、やがて自分の大切な経験にできるようになる。
-大人も自分のための30秒 -
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最後まで読んで、タイトルの意味がストンと落ちます。
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9/1は、いじめが苦で自殺してしまう子がいちばん多い日。子育てをしているのに、知りませんでした。ごめんなさい。
だから昨年の夏、「9/1までに読み終わらなきゃ」と自分を急かしたことを思い出しました。
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樹木希林さんは、いろんな出演依頼を断っていたけれど、いじめに関することお話の回などは、ノーギャラでも出ていたと。
病床でも「どうか、死なないで」と空を仰ぎながらつぶやいていたそうで、そのことから遺された娘である内田也哉子さんが、「生きることがままならない」いろんな方と対話し、まとめ上げられた一冊です。
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ここ2,3年、わたしも「生き -
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偶然だが,この夏,不登校に関するテレビ番組を二つ見た。一つは,『不登校新聞』の編集長も参加していたトーク番組。こういう新聞があることも知っていたような初耳だったような…。その編集長は,いろんな芸能人のところへ行ってインタビューをし,「不登校の子どもたちに一言」をいただいたというようなことをおっしゃっておられた。そのときに,樹木希林さんが「難が有るってのは有り難いことなのよ」とおっしゃってくれたというような話をしていた。
また,もう一つの番組は,樹木希林さんの娘・内田也哉子さんを取り上げた番組だった。今回,彼女は一冊の本を出した。それが。この『9月1日』だ。
9月1日というのは,子どもの自 -
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「9月1日が来るその前に読まなければ」
そんな思いに駆られて、読みかけの本を一旦閉じ一気に読みました。
自分も中学時代に不登校を経験しましたが、その時はいじめなどの明確な理由があったわけでもなく、在籍していた野球部のハードな練習についていけず、しかも自分の下手さも嫌という程痛感していたため、ふと
「こんなに頑張ることの意味って何だろう?人間なんていずれ絶対死ぬのに。自分の様な能無しは努力したところでたかが知れてるんじゃないのか?」
そんな風な気持ちになり、野球だけでなく何に対しても無気力になり、家にこもってしまいました。
一見何の問題もなさそうに見える子が、ある日突然身動きが取れなくなる可能 -
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人生こんな風にやっていけばいいのかと思わされるフレーズが多く、読んでほっとした。
不器量でよかった、というところはあまり共感できず、人生の終わりを意識する生き方も芯から実践できるかというとまだ無理かもとは思いつつだが、①自分にとって不都合なものを受け入れることで柔らかく生きる、②自分にとっての幸せは自分で考える、③人生上手くいかなくてもそんなものだと割り切る、④いやなことがあったらしっかり凹んで自分の人生の幅にする、あたりは実践していきたい。
足るを知る、のところは難しそうだし、他人をうらやんだものではない本来の自分のありたいものを見つけるのも難しい。
現状、私が憧れるのは実はタワマン暮 -
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樹木希林さんが亡くなったのは最近の気がしていたが、もう7年近く前のことなのだ。子どものころからテレビでよく見ていたので、とても身近な気がする。演技は文句なく上手かった(偉そうで恐縮だが)。
がんと診断され一度は手術で取ったものの全身に再発してしまったという。でもがんになることで残り時間が分かり、心の準備もでき、会いたい人に会い伝えたいことを伝えることができて良かったと彼女はいう。
樹木希林さんといえば、あのぶっ飛んだとーちゃんを抜きには語れない。骨折するほどの喧嘩をしたりほとんど一緒に住まなかったというが、それでも離婚はしなかったというから彼女でなければ妻はつとまらなかっただろう。いろいろなエ