広瀬友紀のレビュー一覧

  • ことばと算数 その間違いにはワケがある

    Posted by ブクログ

    著者のお子さんの実際の間違いから算数と言語のお話が展開されて面白い。
    「かける数」「かけられる数」について、文章の組み立て方によってどっちとも言えるというのは今まで気付いてなかった。
    最後の方の怒涛の引き算筆算混乱集も圧巻。

    0
    2023年12月06日
  • ちいさい言語学者の冒険 子どもに学ぶことばの秘密

    Posted by ブクログ

    2歳の子が、ぐうんぐんと日々ことばを吸収し、自分のものとして、試行錯誤しながら、獲得していくのをみているなかでの読書。
    そのこどばの冒険の道筋やかわいい間違いの思考回路が、すこしわかっていくような。楽しかった

    0
    2023年09月05日
  • ちいさい言語学者の冒険 子どもに学ぶことばの秘密

    Posted by ブクログ

    ゆる言語学ラジオより。
    赤ちゃんの言語習得課程を科学的に説明した本の中でも最も親しみやすくわかりやすい。筆者自身の子どもの実例を載せているのが実感がこもっていてなお良い。

    0
    2023年07月09日
  • ちいさい言語学者の冒険 子どもに学ぶことばの秘密

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どこで知ったか忘れたが、なんかずっと追い求めていた本、普通にジュンク堂で売ってた。
    子どもが言語を学んでいく間に、どういう仕組で変わったルールを学んでいくか、そして間違いに気づいていくかなどを通して、言語の複雑さをこっちも学べる。言葉、奥が深ぇ〜。

    食べかけのヨーグルトの入った器を親に差し出して、言ったことばが「あつまれ」など、途中に出てくる子供の言い間違い、覚え間違いがかわいい。

    0
    2022年08月11日
  • ちいさい言語学者の冒険 子どもに学ぶことばの秘密

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    おもしろい!読めば読むほど、いま自分が日本語を駆使できていることが不思議に思えてくる。
    英語圏の子どもも、私が英語を勉強してたときやっちゃった文法の間違いをするっていうのが新鮮な驚きだった。

    0
    2022年01月21日
  • ちいさい言語学者の冒険 子どもに学ぶことばの秘密

    Posted by ブクログ

    幼いヒトが母語を獲得し、母語話者となるまでに起こる様々なことについて触れられた本。
    「ちいさい言語学者の冒険」ってうまいタイトルだなあと思う。言語「学」って聞くとハードルが上がってしまうような感覚を覚えるけれど、母語を獲得していく過程の子どもたちの試行錯誤は言語学そのものの探求に他ならないし、それは「学習」「研究」というよりは「冒険」に近い。未知の世界の手触りを自分で確かめときに導かれながら切り拓いていく冒険そのもの。
    文字と音声が結びつく前の段階だからこその子どもの発想が興味深かった。ひとつの単語の中で子音を入れ替えてしまうタイプの言い間違え(「ねずみ」のzとmを入れ替えて「ねむじ」と言い間

    0
    2021年08月23日
  • ちいさい言語学者の冒険 子どもに学ぶことばの秘密

    Posted by ブクログ

    平易な言葉でわかりやすく、子どもの言語習得をさまざまな角度から紹介している。第一言語習得の分野に興味のある初心者にはうってつけの入門書。筆者自身の息子を始めとする実際の子どもの発言事例がたくさん載っていてかわいく、あっという間に楽しく読めた。

    0
    2021年02月05日
  • ちいさい言語学者の冒険 子どもに学ぶことばの秘密

    Posted by ブクログ

    メタ言語能力を行使する初期の機会の代表は
    「しりとり」
    早速、親戚の3歳児に試してみようと思う。
    そして、この先会う度に試してみて、どんな言葉の発達をしていくのかとても楽しみ。

    0
    2025年10月11日
  • ちいさい言語学者の冒険 子どもに学ぶことばの秘密

    Posted by ブクログ

    自分に子どもいなしい、楽しめるかなあと思いつつ読んでみましたが、具体例を知らなくても「ありそう!」「いや、むしろそうなるわ〜」が多くてめちゃくちゃ楽しめました。電車で楽しみ過ぎて乗り過ごしを久しぶりにやらかしたくらいに夢中で読む章もありました。

    ワタシ自身、子どもの頃に「外国」イコール「アメリカ」だと思ってたことを思い出しました。また、逆に?大人になってから、うちの猫(賢い!)のことを語るときには「うちのネコのヒト」って言ったりしてる。母も、犬を飼ってた頃には、よその犬を「犬」と「よその◯◯(飼ってる犬の名前)」てわ呼び分けてました。
    実例、あるやん…(笑)

    0
    2025年06月12日
  • ちいさい言語学者の冒険 子どもに学ぶことばの秘密

    Posted by ブクログ

    子どもは日常言語に触れていく中で、どんなことを考え、その言語を習得していくのか。単なる文献の参照だけではなく、筆者の子育ての中でのエピソードがふんだんに盛り込まれた言語エッセイ。子どもの可愛らしい間違いの中には、「あれ、論理的に考えると子どもの間違いのほうが正解⋯?」と思いたくなるようなものもたくさんあり、非常に楽しく読むことができた。

    0
    2024年12月09日
  • ちいさい言語学者の冒険 子どもに学ぶことばの秘密

    Posted by ブクログ

    子供の言い間違いや勘違いを専門家の視点から観察し分類。
    海外の例なども引用しながら解説。
    面白い。

    過剰一般化の例が出てくるたび、「がんばってルールを覚えて適用しようとトライしてるんだねえ、えらいねえ……」の気持ちにさせられる。

    0
    2024年10月11日
  • ちいさい言語学者の冒険 子どもに学ぶことばの秘密

    Posted by ブクログ

    子供の言葉の発達を言語学から読み解く。
    と言っても、実験結果がつらつらと書かれているわけではなく、日常の子供の発言を言語学の視点で説明している。
    なので、とても読みやすいエッセイのようなものだ。
    そして子供たちの可愛らしい発言がたくさん出てきて、面白い。
    子供の言い間違えと思われる発言も、実は言葉の習得過程であり、それらを経て言語の獲得に至る。
    小さな子供の発言をよく聞く人は、本書を読んだら何度も膝を打つこと間違いなしだ。

    0
    2024年10月11日
  • ちいさい言語学者の冒険 子どもに学ぶことばの秘密

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分の当たり前に使っている言葉、それを自在に扱えるようになるまでにどういう旅路があるのか知ることができる1冊。

    犬でも猫でも車でも「わんわん」と呼んでしまう最初の状態「過剰な一般化」からの修正をどのように進めていくのか、ちいさい言語学者がトライアンドエラーで進めていく姿はとても可愛く、時にはっとさせられる。

    子供が言葉を覚えていく過程で、大人は下手に口出しをしなくても子供は自分で探求して正しい言葉遣いを身に付けていくことができる、という話は知れてよかった。

    あと印象に残っているのは、「っ」 をどうやって発音するのか外国人に聞いた結果
    「次の音のスタンバイをしながら、1拍おいている」という

    0
    2024年07月16日
  • 子どもに学ぶ言葉の認知科学

    Posted by ブクログ

    言語学に関する内容です。タイトルにもあるように、著者の子どもの言い間違いや書き間違いの事例から、人間がどのように言葉を認識しているのかを紐解こうとするものです。

    言語学に関する本は何冊か読んだことがありますが、ダントツで読みやすいと感じました。この手の本ですが、事例説明→実際の例の提示がひたすらに続き、読んでいて情報量がパンクしてしまうことが多々あります。(こういったことがあります→実際の例がこちらです の流れが延々と続く)
    この本はそれが適切なスピード感で行われていますし、実際に子供の間違いをベースにして説明がなされるので、こういったこと確かにあったよねとイメージがとてもしやすいと思います

    0
    2024年06月02日
  • ちいさい言語学者の冒険 子どもに学ぶことばの秘密

    Posted by ブクログ

    子供が小さかった頃のことを思い出しながらじっくりと楽しく読んだ。
    子供が大人の真似だけでなく自分なりにきちんと規則性を持って語学を学んでいると知って感激した。

    0
    2024年02月03日
  • ちいさい言語学者の冒険 子どもに学ぶことばの秘密

    Posted by ブクログ

    Twitterで見つけて購読。
    途上段階だからといって、子供の言語を捉える能力は侮れない。むしろ大人よりも鋭い感性と感覚で捉えてるかもしれない、と思わされた。
    うちの子は1歳半なのでもうちょっと先だが、会話できるようになったら、「『は』にてんてんつけたら何?」と聞いてみたい。

    0
    2023年07月27日
  • 子どもに学ぶ言葉の認知科学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『「超常現象」を本気で科学する』(石川幹人)を読んでいた時に【認知科学】の文字が出現。

    何だこれはと思って関連書探しヒットした『子どもに学ぶ言葉の認知科学 』(広瀬友紀)。

    ホラー&オカルトとは一切関係がないものをチョイスしました。

    【認知科学】とは「人間の知覚・記憶・思考などの知的機能を司るしくみに迫る研究分野」で、

    心理学、言語学、計算機科学、芸術学などさまざまな視点からのアプローチが含まれるそうです。

    「科学」と聞くとフラスコと試験管使って薬品グツグツ…とイメージしてしまうのですが、

    調べてみたら「一定の目的・方法の下でさまざまな事象を研究する認識活動、およびそこからの体系的

    0
    2023年04月18日
  • 子どもに学ぶ言葉の認知科学

    Posted by ブクログ

    非常に興味深く読みました。
    子どもの成長過程に応じた言い間違いから何が読み取れるのか。面白い研究をされている方がいるのですね。

    私は昔から、子どもが抽象的な言語を体得するのはいつか? どういういきさつで? と疑問に感じていました。子どもを注視していると、2歳くらいまでは"今"しかないように見受けられます。これが少し成長すると、"昨日"とか、"明日"を理解するようになる。どうやって?
    自分の子どもを気をつけて見ていたのですが、残念ながら判らずじまいです。この問いに答えてくれるような本に出会いたいです。

    0
    2023年03月25日
  • 子どもに学ぶ言葉の認知科学

    Posted by ブクログ

    子どもの言語習得過程を実際に観察して、言葉を使いこなせるようになるステップを考察しているが、学者と実際の学校での指導方法の考え方が微妙に食い違っているのが面白かった.英語を含めた考察も楽しめた.学生時代、国語の学習は嫌いだったが、本を読むことは好きだったことを振り返ると、国語自体の指導方法の見直しが必要な感じがした.

    0
    2023年03月17日
  • ことばと算数 その間違いにはワケがある

    Posted by ブクログ

    算数の時代から、立派な苦手意識があった。
    それがなぜなのか知りたいと思い、本書を手に取る。
    本書の途中で、著者の広瀬さん自身も同じような動機でこの研究を始めたとあり、すこしうれしくなる。

    さて、著者は心理言語学者。
    こどもの言語獲得がご専門。
    本書は、ことばと算数の力の共通する部分と、逆にことばのありかたが算数の理解に混乱をきたしてしまうところなどを、実例に即しながら提示していく。

    まず、テストに添えられた図像をどう解釈するか。
    子どもの中には、文章題の中の人物の立場に自分を置き換えられなかったために誤答してしまうこともあるらしい。
    あるいは、どこを「上」と捉えるかが、大人が「当たり前」だ

    0
    2023年02月05日