広瀬友紀のレビュー一覧
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算数の時代から、立派な苦手意識があった。
それがなぜなのか知りたいと思い、本書を手に取る。
本書の途中で、著者の広瀬さん自身も同じような動機でこの研究を始めたとあり、すこしうれしくなる。
さて、著者は心理言語学者。
こどもの言語獲得がご専門。
本書は、ことばと算数の力の共通する部分と、逆にことばのありかたが算数の理解に混乱をきたしてしまうところなどを、実例に即しながら提示していく。
まず、テストに添えられた図像をどう解釈するか。
子どもの中には、文章題の中の人物の立場に自分を置き換えられなかったために誤答してしまうこともあるらしい。
あるいは、どこを「上」と捉えるかが、大人が「当たり前」だ -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者が自分で書いている通り、確かにお母さんの親バカではあるのだけれど不思議とひいてしまう感じはない。著者のご子息Kちゃんの発言が普遍的に申し分なくかわいいのと、中身が十分に学問的で興味深いからかもしれない。
確かに子供って「かにに刺される」「死む」っていうなあと。こういうことだったのか!!と膝を打つ。
タイトルを「ちいさな」ではなく「ちいさい」としたことでダブルミーニングになっているのもおもしろい。(ひねりすぎててあまり中身と合っていないのだが・・・)
コミカルな挿絵もかわいい。
P3 「は」にテンテンつけたらなんていう? 実はここで急に「うーんわかんない」っていう子供が結構いるんです。ある -
Posted by ブクログ
“ことばを情報伝達の手段として使うだけでなく、ことばそのものの形式・規則やその役割に関する無意識の知識への「気づき」を意識の上にとりあげる力、それを客観的に見つめ、時にはそれをいじって遊ぶことのできる能力。この力を育て、使うことにより、子どもたちのことばの旅はより豊かなものになっていきます。”(p.105)
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これを読んだちょうど翌日に、6歳長男が「せんすいかん」で格闘していた。「せいすんかん、すん、すいせい、すん せん かん」と、頑張っていたが結局言えてなくておかしくて、でもこの人は今まさにことばの旅の途中なんだなとしみじみ思った。
間違いながら自分で -
Posted by ブクログ
内容や着眼点はとても面白いと思います。
著者や編集者の子どものエピソードも交えながら、今の私たち(大人)がどのようにして日本語を習得してきたのか、言語をマスターするとはどういうことかを考えている本です。
ある程度は言語学的な説明を加えなければ内容が薄っぺらくなりすぎてしまうのだろう、とは思いますが、そのバランスがやや専門性に偏っているかな? という部分もありました。
軽い読み物のつもりで手に取りましたが、予想外にしっかりした内容でした。
とはいえ、あくまで「例」を取り上げて解説しているものですから一般化されるものでもなければ、何歳くらいでどのような言語能力が身につく、という基準を示すもの -
Posted by ブクログ
子どものテストの珍答案を経て、言語の認知科学へ……面白い。
「のび太とのび犬問題」!
@以下、コピペ
小学生になった息子の珍解答は続く。さらに巷の記事・絵本さらにTシャツのロゴ・町の看板まで、題材はあらゆるところに広がっていくことに。「これ食べたら死む?」「のび太vs.のび犬」「ニンジンは、ヤギ・ヒツジも食べてくれるよ♪」ヘンテコな答えや言葉遣いの背後にある、子どもの、あるいは人間一般の心の働き、認知のしくみ、言葉の法則や性質について、楽しく学べる一冊。
目次
第1章 習わないのにわかっていることば―言語習得とその先
第2章 逆さま文字、何が逆さま?―文字の認知
第3章 英語にあって日本