松本陽介のレビュー一覧
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まず薔薇園が漫画賞の審査過程を説明し、そして扇が評価の勘所を教えてくれる事で不動と若葉が作り上げた作品がどのようなハードルを超えなければならないかが明確化されていたね
だからこそ、審査員達が『ヘル・ギター』の1ページ目で興味を惹かれ、天界のシーンで続きを読みたいと思わされ、あの見開きで心を完全に掴まれる流れが理解できる
不動と若葉のコラボレーションによって生み出された作品はプロに評価される作品なのだと納得できる
その後の流れの憎い点は審査結果を示すより先に若葉に齎されたあの言葉が届けられたシーンを万感の想いを込めて描いている点だね
確かに若葉も不動は高い結果を求めて作品を作り上げている。けど -
Posted by ブクログ
本作の主役である不動や若葉って会社勤めをする身だから、学生が漫画家を目指すのに比べたら確保できる時間って限られている筈なのだけど、二人からはその様子があまり感じられないね
それは不動が行ったようなスケジュール管理が徹底している面もあるのだろうけど、同時に焦がれて止まない漫画家を目指す途上に居るのだからと多少の疲れを無視出来ているからなのだろうな
年齢や立場に関わりなく夢に向かって邁進する二人の姿はとても輝いて見えるね
薔薇園の助力を得られる。果たしてどこまで口出ししてくれるのかと疑問だったが、口出しどころか手まで出してくれるとは思わなかった!
確かに漫画制作においてネーム作業は核となる部分 -
Posted by ブクログ
それまで一般人として過ごしていた人間が漫画家を目指す作品は数あれど、本作の場合はサラリーマンとして働いていた2人が漫画家を目指す物語となるのか
それでいながら、全く作画の経験が無いという訳ではなく、それぞれの理由で作画から遠ざかっていたのに再び向き合う構図となっているね
夢というのは持つのは簡単だけれど、一旦諦めた夢を再び掲げるのは途轍もなく難しい。特に安定した職に就いているなら尚更の事
逆に言うと、その状態から再び夢へと走り出すにはそれなりの衝動が必要で。若葉の場合は不動の絵で、不動の場合は若葉の感動となるわけか
導入部としてはまるで若葉の熱量に負けて不動が漫画制作へと立ち入っていくよう -
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購入済み
そして淑女は
なんかもう最高!!
読んでて胸の奥から熱いものが込み上げてくる!
最初はアイドルかー微妙そうだなーって思ってたのに読んだら想像とは全く違う熱い物語があった!
淑女たちが夢に本気で向かい、時に立ち塞がる困難はそれすらも取り込み全てを笑顔にする爽快さ!
読んでて本当に気持ちよく、ジャンプの中でもトップクラスにジャンプだった!
もっともっと『君たちの夢をぼくにみせてくれよ』!!!
終わってしまったことが本当に惜しい、、、
でもこの物語を読めてよかった!めちゃめちゃ面白い最高の物語でした!!!!
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購入済み
もっともっと続いて欲しかった
最高にジャンプしていたアイドル漫画でした。きっとこれからも読み返して元気をもらうと思います。作者さんの次回作も読みたいです!
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冒頭から生薔薇四天王の恐ろしさがこれでもかと……
既に実力のヤバさが充分に伝わってくるメンツ。彼女らが物語上において大きな壁となって立ち塞がる構図になっているのも納得できるというもの
ただ、こうして生薔薇四天王のヤバさが描かれれば描かれるほど、この子らと肩を並べていた桜子も何かしらヤバい特性を持っているのではないかと想像してしまうが……
アイドルリーグ二回戦を前に旧敵に再会したまりもの様子が異常過ぎて驚かされる。まあ、それ以上に今回の敵である志乃の徹底振りにも驚かされるが
アイドルは自身が持つ信念によって客を魅了する。そこに勝利の方程式なんて一見無いように思えるけれど、客から好印象を得ると -
Posted by ブクログ
この作者さんはピンチの描き方が非常に上手いね
アイドルモノとして描けるピンチシーンなんて、機材トラブルとか体調不良とかチームの不和とか種類が限られているのに、アイドルリーグという要素を使ってピンチとそこからの逆転劇をメリハリよく描いているように思える
この2巻も冒頭から「悪魔の予選」なんて単語を使ってトップアイドル達のヤバさを判りやすく描いているね
トップアイドルが出場した予選ブロックでトップ以外が合格することはない。だから「悪魔の予選」
これは敵となったマーガレット恐子の太刀打ちしようない強さを理解できると同時に、そういった絶望的な環境で歌わなければならないという自分自身との戦いを突きつけ -
ネタバレ 購入済み
これもまた色々
2月号と一部、同じ作品もありましたね。コルシファーのチョロインっぽいところが良かったですね。2人ババ抜きだから、割とすぐに決着がついてしまいますよね^_^;;
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Posted by ブクログ
ネタバレまさか終わってしまうとはなぁ……。第1巻を読んで以来、とても楽しみに読み続けていただけに残念……
あるみと姉妹であると突如判明した南みみ。生薔薇四天王の一人が対戦直前のタイミングで接触してきたなら何かある筈……、そういう風に考えていましたよ……
あの前フリで何も無いって逆に凄いな!
というか、みみの印象はこの巻を読み進める中で以前とかなり変わったかも
四天王の一人なのだから他のメンバーのように天賦の才に満ちた人物かと思いきや、自分の信念に基づいてその信念の為に陰の努力を欠かさないタイプでしたか
また、自分一人が圧倒できればそれで良いというタイプでもなく、むしろ対戦相手も高めようと考える辺 -
Posted by ブクログ
可愛い系よりも熱血系だと強く感じる内容のアイドル物語
かつてトップアイドルグループに所属していた桜子がトラウマからアイドル業界を離れてしまったという導入
その状態の桜子を再びステージに引き上げる存在が居るとすれば、それは生半可な覚悟では出来ない筈なんだけど、野良アイドルのあるみは自然体のままに桜子をステージに導いているんだよね
あるみに桜子への下心やら野心があれば桜子も動かなかったかも知れないけれど、あるみに有るのはかつての桜子が大好きだったという点、かつての桜子と同じように自分を犠牲にしてでもお客さんを笑顔にしたいという使命感を抱いているという点なんだよね
そんなあるみが相手だから、トラウ