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薔薇園の指導を乗り越えて、渾身作「ヘル・ギター」を描き上げた、不動と若葉。二人が挑む月刊マリア四季漫画賞の最終審査が、ついに始まる! 審査員を務める12名の編集者と特別審査員の漫画家・扇大十郎は、「ヘル・ギター」を読み始めるが…? そして迎えた授賞式。会場にはライバルの受賞者と個性的な超大物漫画家達が集う! 不動と若葉の結果と、その先は――!? 諦めた夢を、ふたりでもう一度。異色の漫画家物語、第3巻!
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Posted by ブクログ
まず薔薇園が漫画賞の審査過程を説明し、そして扇が評価の勘所を教えてくれる事で不動と若葉が作り上げた作品がどのようなハードルを超えなければならないかが明確化されていたね だからこそ、審査員達が『ヘル・ギター』の1ページ目で興味を惹かれ、天界のシーンで続きを読みたいと思わされ、あの見開きで心を完全に掴ま...続きを読むれる流れが理解できる 不動と若葉のコラボレーションによって生み出された作品はプロに評価される作品なのだと納得できる その後の流れの憎い点は審査結果を示すより先に若葉に齎されたあの言葉が届けられたシーンを万感の想いを込めて描いている点だね 確かに若葉も不動は高い結果を求めて作品を作り上げている。けど、それより前の段階である作品の作り手として本能的に求めてしまう言葉に喜ぶシーンを持ってくるのは二人の努力が報われたのだとより強調されるね もう一つの憎い点は大賞受賞者の発表についてか 直前のコマで扇が補正評価をする様子を入れた上で別人の名前が読み上げられたものだから、流石に大賞は無理だったのかと思わせてのアレは本当に憎たらしいね! 二人が求めて止まなかった大賞。けれど、17話ではあくまでもそれはスタートに立ったに過ぎないとも描いてくる 既に第一線で活躍する作家の登場、不動達と同じく大賞を受賞した草壁。特に草壁に関しては共に大賞を受賞したのだから仲間意識を抱いたって可怪しくないのに、彼の言動に拠って受賞者同士は切磋琢磨する味方ではなく、何としても蹴落とす敵なのだと知らされる そう認識させてくる草壁は勿論怖いけど、無意識的に草壁が警戒するような行動をしている不動も他者にすれば恐ろしい存在だと客観的な評価が見えてくるね 不動と若葉は大賞を受賞したが、それによって自動的に連載に繋がるわけでは無いようで。となると次はどのようにして連載枠を勝ち取るのかという話になってくる 不動と若葉が比較的楽な道を進まないのは納得できるとして、薔薇園と組む道が有り得るとは! いや、親身に教示してくれる薔薇園相手にそのようなルートを考えなかったわけではないのだけど、流石に実力差が有り過ぎるか…?と思っていただけに実現するなんて本当に驚き これ、薔薇園の方から提案する事で二人にとって過分な誘いであると思わせてからの、不動も若葉も薔薇園にシナリオを担当して貰うつもりで準備していたという流れは良いね! 薔薇園は確かに一流作家だろうけど、彼女におんぶに抱っことなるのではなく、創作仲間と捉える意識が二人の中に存在するのだと判ったのは本当に良かったし凄かったよ! ただし、3人での分業体制となると、漫画賞応募作のように序盤の作業で若葉を不動が支える必然性は減る。ならば、手の空いた不動が何をするかと言えば… 見明心って初登場時点から「何か遠近感おかしくない?」となる人物だったのだけと、ガタイの良い不動と並んで尚サイズ感の大きさを感じさせるって何なの…… けど、見明の大きさはその見た目だけに限らず、漫画家としての大きさにも直結していたような 他所の現場からチーフアシを引き抜く豪胆さ、アシスタント達に背景作画を競わせるという異質さ。どれを取っても通常サイズに収まらない それにしても、見明の出題は面白いね 学校が舞台の漫画なんてそれこそ星の数ほどあるから、見成れた風景とも言えるけど、漫画家にとって教室というのはそれほどまでに技量が試される空間なのか 大賞受賞者である草壁でさえ苦手意識を持つ背景、それは作画から逃げないだけでなく、実力者である見明を納得させるものでなければならない この一連のシーン、草壁達がNGな遣り方や困難さを事前に説明しているからこそ、不動が「感情の反転」という技法に拠って周囲を出し抜く展開に鷲掴みされてしまうんだよね てか、あの見開きは非常にパンチの効いたものでしたよ…… 不動が修行しているのを他所に若葉に求められたのは演出力ですか 演出ってアニメでも映画でも存在する役どころだけど、じゃあ具体的に何をしているかっていうとよく判っていなかったりするだけに、演出レベルや実例によって比較させてくれるのは判り易かったな 説明するだけなら単純なシーンであっても、コマの運びや何を強調するかに拠って作品から受ける印象は様変わりする これって若葉が言及しているように不動の背景に負けない為の工夫でもあるんだよね 月例賞でも漫画賞でも若葉が必殺の大ゴマを適切な位置に配置していたから評価された一面はあれど、どちらも不動の強背景を前提にしている面もあった。つまりどう描くにしても不動が背景を担当する以上は薔薇園も若葉も不動に負けないだけの何かが必須となる 薔薇園が「強いキャラクター」なら若葉はどうするか?それは『魔王の胃の中で』で存分に示してみせたね 不動や薔薇園に負けないのではなく、二人を競わせるように共存させる事で作品そのものの力を強烈なものとする アレは思わず読みたいと思わせる演出でしたよ…… 若葉・不動・薔薇園が挑むはそれぞれが主役級かのような連載陣。それはまるで魔王の胃の中のような空恐ろしさ。3人は負けないだろうけど、対する連載陣も容易に負けやしないのだろうと思わせるが果たして……
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