冨田武照のレビュー一覧

  • 知られざるサメの世界 海の覇者、その生態と進化

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    有名な某サメ映画によって植え付けられた、サメへの偏見とは全く違う新しいサメへの視点を得る事ができた。ゆっくりとした進化とは裏腹に環境変化に対する適応力の高さはサメが今日まで生きながらえてきたポイントだと感じる。人間によりサメが絶滅しないように、人間も慎ましい生き方を心がけたいと思う。

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    2025年04月01日
  • 海洋生命5億年史 サメ帝国の逆襲

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    「はじめに」にもある通り、生命の歴史を物語るとき、生命が陸に上がったあと、陸上の生物がメインになってしまって、海の生物は明らかに傍流のように扱われているというのは言われてみればたしかにそうだ。本書は生命上陸後も海洋生物をウォッチしていくというなかなか面白い企画。なにしろ表紙、裏表紙の強そうな海洋生物たちは惚れ惚れするほどのかっこいい。三葉虫が進化の中で防御に重点を置くためトゲトゲが増えていったのはそれを食べるものがいたからだ、マルレラやウィワクシアの構造色は(=色がある)のは「見えていた」ものがいるからだ、という点はなるほどと思った。

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    2024年07月23日
  • 沖縄美ら海水族館はなぜ役に立たない研究をするのか? サメ博士たちの好奇心まみれな毎日

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    凄まじく面白かったです…!!美ら海水族館行ったことあるけど今行ったら絶対に違う視点で見られるから、また行きたくなりました!!!!!

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    2024年05月07日
  • 寝てもサメても 深層サメ学

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    ものすごくよかった…手元に置いて何度も読み返したい本。サメって卵生じゃないの?とか、サメの繁殖ってどうなってるの?とか質問されたら自分なりの答えを返せそう。まだわかっていないことも全て含めて。

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    2024年02月25日
  • 沖縄美ら海水族館はなぜ役に立たない研究をするのか? サメ博士たちの好奇心まみれな毎日

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    この本は分野を問わず研究職に就く人は絶対読んだ方がいい
    というのも研究職においての課題がはっきりと描かれているからだ
    サメ研究について分かりやすく解説しながら、経済や産業に直接貢献しない研究を挑戦的に「役に立たない」と題してそれらの研究及び研究結果のアーカイブ化の重要性を問いかけている
    どうか日本も「役に立たない」事柄を研究する価値に気付いて適切な制度の設置、予算配分をして欲しいと思う

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    2023年10月16日
  • 沖縄美ら海水族館はなぜ役に立たない研究をするのか? サメ博士たちの好奇心まみれな毎日

    購入済み

    知的好奇心は大切

    なかなかに興味深く、思ったよりも楽しく読めた本でした。
    以前に、ある研究者がバッタを倒しにアフリカへ行く、という本を読んだことがあるのですが、その本とはちょっと違い研究内容やその方法、研究する方の想い等が丁寧に書かれていてかなり読みごたえのある内容でした。
    勿論、先の本も書かなかっただけでスゴいことしてるんですけどね。
    水族館という、ある種のエンターテインメントの提供をする場所で働く方たちの熱い思いって言ったらアレだけど、「生き物の命を守り、繋いでいく為にこんなに色々と考えている」というのを感じられる熱意のある本でした。
    美ら海水族館はかなり好きな場所なので、ちょっとした裏側を覗き見られて得し

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    2023年03月06日
  • 沖縄美ら海水族館はなぜ役に立たない研究をするのか? サメ博士たちの好奇心まみれな毎日

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     自分も研究者の端くれとして、大変興味深いタイトルに惹かれ、本書を手に取った。
     自分の研究は建物の耐震工学なので、こと日本においては説明不要で重要な研究と認知されることが多いが、生物関係の研究はすぐに役に立つわけではない研究も多いことがわかった。(こんなのも研究になるのね、という発見もあった)
     本書で紹介されているような基礎的研究も、種の生態系を把握する上で重要ではあるが、今の日本の制度上、役に立たない研究は研究費を貰いづらく、重要だが人間の生活には役に立たないと言う研究が発展しない現状がある。美ら海水族館と研究センターの関係性のような工夫が必要なのだろうと思った。

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    2022年12月01日
  • 沖縄美ら海水族館はなぜ役に立たない研究をするのか? サメ博士たちの好奇心まみれな毎日

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    ネタバレ

    サメの研究者による美ら海水族館の紹介と研究ネタの紹介本。
    面白いですね。
    サメ学の本の続きのようですが、そちらを読まず、こちらから読んでしまいましたが、前著も読んでみたくなりました。

    「知れば知るほど謎が深くなる、というのが研究の醍醐味」と言い、「バケツ一杯の水で棲んでいる魚が分かる技術の開発」は、その撥露でした。

    水族館は動物園と同じように遊戯場的な扱いを一般的な感覚ではもってしまいますが、
     生物の飼育技術の向上→魅力的な展示につながる→多くの来院者→研究・技術開発の活性→新たな展示に還元
     と、研究する水族館というモデルを構築できていることが、唯一無二のポジションという記載に唸りまし

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    2022年10月22日
  • 寝てもサメても 深層サメ学

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    サメの本。ジョーズ(ホオジロザメ)がサメの中では特殊な種類らしく、大型の哺乳類を捕食するサメはほとんどいないらしい。サメと聞いて一番に思いつくのはジョーズのようなサメなのでちょっと意外だった。サメは現在500種類以上いてほとんどが深海に住んでいるようだ。繁殖の仕方も結構個性的。胎生、卵生、卵胎生などあったり、種類によっては単体で生殖可能だったりと面白い。メガマウスに関しては捕食シーンや繁殖についてが未解明だったりとサメについてわからないことはまだまだ多くあるらしい。

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    2021年11月03日
  • 知られざるサメの世界 海の覇者、その生態と進化

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    最新のサメについての知識を得られた。正直かなり難しい内容もあり、発声方法の項目は理解できてない所も多い。ただ、非常に分かりやすく書かれているので読むことはできた。
    最後に索引が付いていてとても助かった。サメが好きな人はぜひ読んでほしい。

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    2025年10月01日
  • 沖縄美ら海水族館はなぜ役に立たない研究をするのか? サメ博士たちの好奇心まみれな毎日

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    沖縄美ら海水族館は“研究する水族館”。
    飼育技術と魅力ある展示で来館者を呼び、研究者を引き寄せ、
    研究を活性化させながら、展示の更なる先を模索する。
    そこに身を置く3人の研究者たちが語る、仕事と研究の日々。
    ・カラー口絵4ページ
    ・はじめに
    第1章 ちょっぴりマジメな美ら海サメ学への招待(佐藤圭一)
    第2章 ちょっぴり笑える役に立たない最高のサメ研究(冨田武照)
    第3章 美ら海は夢とともに世界へ(松本瑠偉)
    第4章 美ら海の研究は本当に役に立たないのか?(佐藤圭一)
    ・あとがき
    参考文献有り。

    コロナ禍での非常事態宣言による臨時休館。
    水槽を維持するための電力コスト、人件費、エサ代の重圧。

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    2024年09月14日
  • 海洋生命5億年史 サメ帝国の逆襲

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    海の生態系上位者を扱った本、フルカラーでCGもかっこよくて最新研究がまとめられていて面白い。サメを副題としているのは、軟骨魚類が長く繁栄してきたため。最近でも、三畳紀の巨大な魚竜化石が見つかっており、ペルーでも太古の巨大クジラであるペルケトゥス・コロッススが発見されている。現在の生態系でいえばホオジロザメもクジラも襲うシャチがトッププレデターで間違いなさそう

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    2024年04月24日
  • 沖縄美ら海水族館はなぜ役に立たない研究をするのか? サメ博士たちの好奇心まみれな毎日

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    もともと私自身が海や海洋生物が好きという背景とあるが、めちゃくちゃ面白かった。大学で少し研究というものをかじったことがあるが、こんな情熱を持って研究できればよかったなぁと思った。私自身もいわやる産業的にお金にならない研究をしていたが、この研究は面白い!人にこの面白さを伝えたい!という気持ちが必要だったなと反省(^◇^;)
    美ら海水族館は娯楽施設だと思っていたが、こんなにもアカデミックな研究をされていたとは驚いた。水中エコーは美ら海が始めたということで興味深かったし、これのおかげで色々な研究が進むとはなかなかロマンあふれる話ではないか。
    あぁ、私もこんな研究をしてみたいと思わせてくれた本。本に書

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    2024年02月11日
  • 沖縄美ら海水族館はなぜ役に立たない研究をするのか? サメ博士たちの好奇心まみれな毎日

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    美ら海水族館に行ったら魅力的で読みたくなった本作。3人のサメの研究者が、この美ら海水族館に辿り着くまでそして今直面していることが書かれていて、またさらに美ら海水族館が好きになった。

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    2023年10月25日
  • 海洋生命5億年史 サメ帝国の逆襲

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    恐竜の本は読んできたけど、海の中の進化史は初めてでおもしろかった!軟骨が化石になりづらいのはとても残念。ヘリコプリオンは、何度みても、なんでそんなことに?って思う。アカントステガは実物大ぬいぐるみを発売したら売れそう笑

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    2023年01月30日
  • 沖縄美ら海水族館はなぜ役に立たない研究をするのか? サメ博士たちの好奇心まみれな毎日

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    タイトルに惹かれて、思わず手に取った。
    美ら海水族館がこんなにも研究をしているなんて知らなかった。もう何年も行っていないが、久しぶりに美ら海水族館に行きたくなった。
    役立つ研究だけが重要ってことはないんだと、目からウロコ!

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    2022年11月24日
  • 沖縄美ら海水族館はなぜ役に立たない研究をするのか? サメ博士たちの好奇心まみれな毎日

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    ネタバレ

    役に立たない研究が大切なワケ。

    沖縄美ら海水族館は研究を奨励する体制があり、この本はその中でも特にサメに関する職員の研究を中心にその面白さや意義について書かれている。浅学ながら美ら海水族館がサメの研究で国際的にも重要な論文を発表しているとは知らなかった。コロナ禍の水族館の様子や、動物園・水族館の研究活動についても書かれていて、興味深く読んだ。

    研究は「役に立つ」ことが求められる。自分の経験でも、大切なのはso what? それで? と聞かれた時に何のためか答えられることと教えられた。たとえばこの本で取り上げられている人工子宮はサメの飼育のために必要だから「役に立つ」研究だ。水中エコーも、そ

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    2022年08月14日
  • 寝てもサメても 深層サメ学

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    表紙に惹かれて読んでみた。一番驚かされたのは繁殖方法について。掲載されている写真はかなり衝撃的。未知の部分が多く、それを解明したい!という研究者魂が伝わる良書、素人にも楽しめた。

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    2021年10月03日
  • 海洋生命5億年史 サメ帝国の逆襲

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    ページごとに年表が掛かれているので、
    どの時代について話が進んでいるか把握しやすくていい。
    挿絵も多く、オールカラーなのもいい。
    ただし、サメはあまり出てこない…

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    2018年12月20日
  • 沖縄美ら海水族館はなぜ役に立たない研究をするのか? サメ博士たちの好奇心まみれな毎日

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    ちょっぴりマジメな 美ら海サメ学への招待
                    佐藤圭一
    ちょっぴり笑える 役に立たない最高のサメ研究              冨田武照
    美ら海は夢とともに世界へ    松本瑠偉
    美ら海の研究は本当に役に立たないか?
                    佐藤圭一



    閉館している間、収入ゼロでもかかる莫大なランニングコスト、運営コストが群を抜いて高い水族館。そこでの研究者の方々の話しです。


    砂の中からヒモムシ。
    妊娠しているイタチザメの子宮。
    川を遡上するオオメジロザメ。

    この役に立ちそうな装置を使って、びっくりするほど役に立たない研究をしてやろう。私にはそんな

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    2022年08月03日