あらすじ
<100点以上のフルカラーイラストを掲載>
海の生命の物語は陸上よりも奥深くダイナミックだ!
サメの仲間は陸上で恐竜が誕生するずっと前から海洋世界に君臨し、恐竜絶滅後も生き残ってきました。
8割以上の生物が死に絶えた2億5000万年前、史上最悪の大量絶滅事件。
そして恐竜を滅ぼした6600万年前の小惑星衝突。
なぜサメたちは幾度の危機を乗り越え、
4億年以上にわたり“帝国”を築き上げることができたのでしょうか?
本書は海洋生命をめぐる興亡史を徹底的に解説します。
【目次】
◎第1章 壮大なる“序章”
「アノマロカリス」から「ウミサソリ」へ
◎第2章 剛と軟。主導権を握るのは?
「甲冑魚」vs「初期のサメ」
◎第3章 最強と最恐。海洋覇権をめぐる決戦
「サメ類の絶対王者」vs「モササウルス類」
◎第4章 新勢力は“海の王”となるか
「クジラ」vs「メガロドン」
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「はじめに」にもある通り、生命の歴史を物語るとき、生命が陸に上がったあと、陸上の生物がメインになってしまって、海の生物は明らかに傍流のように扱われているというのは言われてみればたしかにそうだ。本書は生命上陸後も海洋生物をウォッチしていくというなかなか面白い企画。なにしろ表紙、裏表紙の強そうな海洋生物たちは惚れ惚れするほどのかっこいい。三葉虫が進化の中で防御に重点を置くためトゲトゲが増えていったのはそれを食べるものがいたからだ、マルレラやウィワクシアの構造色は(=色がある)のは「見えていた」ものがいるからだ、という点はなるほどと思った。
Posted by ブクログ
海の生態系上位者を扱った本、フルカラーでCGもかっこよくて最新研究がまとめられていて面白い。サメを副題としているのは、軟骨魚類が長く繁栄してきたため。最近でも、三畳紀の巨大な魚竜化石が見つかっており、ペルーでも太古の巨大クジラであるペルケトゥス・コロッススが発見されている。現在の生態系でいえばホオジロザメもクジラも襲うシャチがトッププレデターで間違いなさそう
Posted by ブクログ
恐竜の本は読んできたけど、海の中の進化史は初めてでおもしろかった!軟骨が化石になりづらいのはとても残念。ヘリコプリオンは、何度みても、なんでそんなことに?って思う。アカントステガは実物大ぬいぐるみを発売したら売れそう笑