新井見枝香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ名物書店員といわれる著者のエッセイ。エッセイは本当のことを書くものだ、著者の本当の姿に触れることができるものだと書いている。であればここに書かれていることは全部本当のことなのだろうけれど、だとするととてもぶっ飛んでいる。この本を書くときはずっと全裸だったらしいし、本を出すほど「売れっ子」なはずなのに家賃をいつも滞納するほどかつかつの生活を送っている。
著者は有名な書店員さんということだけど、自分は正直この本で初めて知った。本当はエッセイはある程度知っている人をもっと知りたいと思って読むのが良いと思うので、そういう意味ではあまり入り込めなかったかな。でも、次の著書もあるようなので、そちらは楽しめ -
Posted by ブクログ
カリスマ書店員新井見枝香の初エッセイ。知り合いからのおすすめ本。この人はエッセイ以前にも書店員としての活動が多くのメディアに取り上げられていたみたいで自分も目にしたことがあるような気がする。ググってみたら読書好きの延長で仕事で有名になったのですが、このエッセイではあんまり読書については題材にされておらず、過去の生い立ちや仕事などの日常生活のひとこまを題材にしながら妄想を追加して面白おかしく自分を自虐的にさらしている。波乱に富んだ生き方や文才は感じるし、楽しいところは多々あるけど、ちょっと構成やギャグに凝りすぎで力が入りすぎてな感じもある。ちょっと苦悩しているようなところも透けて見えるし。もっと
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Posted by ブクログ
働いて家事して、生活する。
そんな日々を、面白く書ける人をとても尊敬する。
それって日々を丁寧に見つめるってことだ。
自分の人生を楽しんでるってことだ。
新井さんのエッセイ、とても面白かった。
この方のエッセイ、自分の社会的地位を良くしたいとか、人間的に尊敬されたいとか、面白いやつだと思われたいとかそういう野心みたいなものがあまり感じられない。そこが良い。
エッセイは本当のことが書いてある。「読む人の共感を想像して書くエッセイに、一体何の意味があるだろう」作中でそう述べておられたが、そんな一種の突き放し精神を感じる。しかしだから面白い。
個人的には「賞味期限切れのボルシチ」と「任侠チョップ