西村友里のレビュー一覧
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時間割予定表の紙に墨汁がこぼれて、一部が墨汁で見えなくなっちゃう。すると、本当にその予定がなくなるという、不思議なお話。
こぼれた箇所は一人一人ちがうから、子どもによってなくなる予定が違うというところも楽しいし、単なる偶然と思っていたところから、次々に同じような現象が起こっていたと子どもたちが気づいていくところもワクワクする。
墨汁の秘密に迫るシーンは惹きつけられた。結局、墨汁の力が真実なのかはわからないが、この出来事から子どもたち一人一人が感じたことが描かれるラストも爽やかでよかった。
不思議な気持ちを存分に味わえる作品。次々とページをめくれるから、子どもたちに勧めやすい。中学年向けか -
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ネタバレ4年生では総合学習でまち調べ新聞をグループで作っている。
妙法寺というお寺の住職さんに聞いた、墨心(ぼくしん)さんという2百年ほど前の字が上手かったお坊さんの話。みんなで記事を分担して新聞を作る。
担任の池田先生は毎週金曜日に次週の時間割予定表のプリントを配る。
でも先週の金曜日、何枚かのプリントは墨汁が溢れてシミがついてしまった。読めないところもあったけど、先生はそのまま、読めないところは友達に聞けよといって新しいプリントを配り直してはしてくれなかった。
でも、墨汁で汚れて読めなくなったところ・・・明日香も真子も、本当に授業に出なくてよくなっていた。まるで、墨汁で消された予定は、いらな -
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ネタバレ4年生の日菜乃たちのクラスには落とし物箱がある。蓋に金髪で、青い目の女の子が描かれた赤い箱だ。
学校新聞のテーマを学校の歴史に決めて、教頭先生から大切な本を借りた。それを、落とし物箱に入れて帰ったのだけど、朝には本とともに落とし物箱は消えていた。
日菜乃と、学校新聞を作る同じ班のメンバーは困って、落とし物箱を探しはじめるも、ぜんぜん見つからない。
そもそも、日菜乃は同じ班のメンバーが苦手だ。班が決まった時にはガッカリした。みんな自分の事ばかりでまとまりがなく、新聞のテーマも日菜乃が提案してやっと決まったのだ。
落とし物箱を探すうちに、テーマを学校の怪談にしたらいいんじゃないとか、みんな勝手な