伊藤俊幸のレビュー一覧
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組織改革を行うにあたり、組織を構成する8割のフォロワーの在り方にメスを入れた方が圧倒的に効果的という観点から、フォロワーシップについて書かれた本です。
大変面白かった。なぜ面白かったのか?
現実的な内容だったからだと思います。
オススメの理由は、以下備忘録記載。
⚫︎理性ある服従
言われたことをこなすだけ=服従はするが、理性に欠けた状態
上司を上司と思わない=理性はあるが服従しない状態
クリティカルシンキングが大事。
⚫︎正しいフォロワーシップとは
批判力と貢献力が、高い協働者を指す。
⚫︎使命の分析と意図伺い
そもそも何のためにそれをするのか。
わからなければ意図を聞く。
⚫︎高い -
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参謀ロジックにこだわる。
結論と根拠を先に述べる。何が目的で何が手段か何が結果で何が原因なのか、それらを全て言語がかつ構造化かつ数値化することが参謀には求められます。
この情報過多の時代、情報整理のコツはまず分けることです。そして、それらの情報を重複させないような工夫が必要です。
その組織の最高の頭脳を目指す。
例えば一般社員に求められるのはロワーマネジメント、すなわちテクニカルスキルといったものです。実務能力や専門知識を高めるといったことがそれに当たります。しかし、ミドルマネジメントといった中間管理職になると、ヒューマンスキルが求められます。それはコミニケーション能力が傾聴能力はもちろん -
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再読。
初めて読んだ時は1年前。自分の仕事に疑問を抱いた時に読んだ。
立場が変わってから読むと、また気づきがある。今回一番心に残ったのは最後の法の部下とのエピソード。後輩の成長度にあわせ、ここまで自分に出来ることをやりきれているのだろうか…まだまだ自分に出来ることはあるんじゃないかと思わせてくれた。
この本を読んだ時に
経済学者 アルフレッド・マーシャルの
「cool head but warm heart 」という言葉を思い出した。
仕事はひとりでは出来ないもの。だからこそ、人のあたたかい心は絶対必要。でも、戦略を練り、実行し、人がついてくるためには、冷静に現状を分析できる頭脳が必要。 -
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「理性ある服従」が基軸。
「礼節」「連絡・相談・報告」「テクニカルスキル・ヒューマンスキル・コンセプチュアルスキル」がビジネスに必須。
「組織においては上司の指示は絶対である」といった昔ながらの考え方がなかなか通用しなくなっている。服務規律の理解が不十分な点も一つであるが、個人主義や人権意識の高まりから、部下世代は仮に自分の能力不足であっても理解できない上司の指示を素直に聞けなくなっている。仮に業務に必要な指示であっても言い方ひとつで気分を損なうこともある。
かくいう私自身も上司の指示に反感をもつこともあり、「どうすれば苦手な上司であっても、業務の指示を素直に聞き、的確に理解することができ -
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これまでフォロワーシップの本は数冊読んだが、その中でもずば抜けて満足度の高い一冊だった。
上司には上司の役割、部下には部下の役割があり、それぞれが機能しフォローすることで目的を達成するためのチームになる。って言葉は拍手したくなった。
※これを本当に自覚・認識して状況を観察したり物事を考え行動できている人は少ない気がする。
リーダーシップの考え方も視野が広がり、言語化が進んだ感覚がある。
良きリーダーは良きフォロワーだと思うけど、最強のリーダーは状況により一般的なリーダーシップとサーバントリーダーシップの引き出しを起用に使い分ける人だと思った。
とは言え、リーダーに選任されたり候補に上がるため -
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参謀の教科書 才能はいらない。あなたにもできる会社も上司も動かす仕事術
著:伊藤 俊幸
部下自ら頭を使い、積極的に上司の意図を理解し、上司に意見を述べたり、働きかけたり、補佐したりできる部下のあり方のことを「正しいフォロワーシップを発揮した状態」もしくは「理想的なフォロワー」という。
組織を劇的に変えたいなら「リーダーのあり方」で悩むのではなく、8割のフォロワーのあり方にメスを入れたほうが圧倒的に効果的である。
本書の構成は以下の6章から成る。
①参謀は「最強の部下」である
②提案力 科学的思考をしよう
③提案力 最高のブレーンを目指す
④対人力 組織で生かされるには「礼節」が必要
⑤危 -
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元陸将、元空将、元海将という、自衛隊のトップクラス幹部を務めた方々が出演し、ウクライナの状況について考察を述べるYouTube番組の書籍化。
個人的にこれといったことは何もできないながら、関心を持ち続けることだけはやめないようにしようと思っている中で、プロの分析を読みたいと思い検索で見つけた。
自衛隊幹部の分析ということで、政治の延長としての戦争という現代的な定義をベースに展開される論理的な考察は、テレビでは全く聞けない具体的で実際的なものばかり。期待を上回る内容であった。
本書の元の動画は最初の5ヶ月間に公開されたものなので、2023年6月現在では新しい事実が分かっていると思われることも -
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ネタバレ大東亜戦争を元自衛隊幹部の方々が振り返れば・・・という、つまり軍事のプロの視点で描かれている。
前段で述べられている通り、これは「正解」ではないということである。歴史問題であるから視点によって変わるから当然でしょうね。反省すべき点は現代に活かしてほしい、というメッセージが含まれていると思います。
所々、現代の政治や企業組織運営論にも述べられていました。また、対話書き起こし形式の書籍でしたこともあり、割と軽く読み進めることができました。
自分自身、大東亜戦争について誤解していたと思われる部分もあり(何が正解なのか、ではありますが)、読み終えて意識をアップデートしたような気分です。 -
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これからの時代に必要なのは、命令を待つ人材ではなく、使命を読み取り自ら動ける“参謀”。参謀に求められる三大能力は、提案力・対人力・危機管理力。エレベーターピッチのように短時間で要点を伝える訓練が、論理的思考と伝達力を磨く。言葉にできるのは思考の6割、聞き手が理解できるのも6割。情報は想像以上に伝わらない。
仕事を受け取った際に最も重要なのは「使命の分析」。目的=到達点、目標=実現の通過点、手段=具体的アクション。意思決定の基準は「適合性・可能性・受容性」。とくに適合性、すなわち使命と行動の一致が最も重要。迷った時は、結論に至るまで考え抜いたかを問う。
参謀の本質は、上司の意図を汲み、かみ砕 -
購入済み
顧客に紹介できる一冊
お手伝いしている企業の多くで遭遇するのが、上司と部下との連携不備。
上からの命令は絶対という文化の中で仕事をしていた方達が、新たな事業に関わろうとしたときに同じ流れで、滞ってしまう場に何度も遭遇しました。
大手企業ほどこういうケースが多くどうしようかと考えていた時の出逢った一冊です。
自分なりに翻訳して伝える必要はあると思いますが、上司の参謀というスタンスを認識させるには大事な一冊だと感じました。
色々言ってくる上司や、周りの権力者とのコミュニケーションをはかる為の指南書だと思います。 -
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戦争を“歴史の出来事”としてではなく、“人の営み”として見つめ直す。
本書にはそんな静かなまなざしがある。
本書は、陸上自衛隊と海上自衛隊の元幹部が、
昭和の大戦――すなわち大東亜戦争を、
それぞれの立場から冷静に振り返りながら、
なぜ日本は敗れたのか、そして何を学ぶべきだったのかを探る一冊だ。
著者たちは、単に戦略や兵器の話をしているわけではない。
現場の兵士たちが、どんな状況で、どんな思いで戦っていたのか。
補給の尽きた戦地で、命令と現実の狭間に立たされた人々の苦悩。
その“声にならない声”を拾い上げようとしている。
読んでいると、戦史の裏に生きた「人間の気配」が立ちのぼってくる。
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YouTubeにちゃんねるくららなる番組があって、そこで陸海空自衛隊OBと保守系知識人が現在進行形のウクライナ戦争と日本の防衛問題について扱っていて、それを書籍にしたもの。ウクライナ戦争は細かくフォローしていなかったのでその分析がどうなのかを評することはできないが、オープンソースで説得力のある分析をしていると思う。
ロシアのBTGや黒海の封鎖、ドネツ川渡河作戦の失敗など話していて勉強になる。現状のウクライナのロシアへの逆侵攻とかどう議論しているのか気になる。あまり時間ないので見ないけど。
日本の防衛に関しては、ここでOBたちが言っていた統合司令部の創設や戦車のモスボールなどは実行に移されてきて -
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自衛隊呉総監を経験された方のリーダーシップ論
ビジネスにも共通することが書かれていた。
ここでも上司はあくまでも役割で、スキルがあり、高邁な精神を持ち合わせているわけではないいと書かれていた。ボスマネジメントやフォロワーシップが大事なのだと。
上司の機能 以下があることを伝える。
キャリアコーチ
アセッサ
トラブルシューター
スタンバー 承認を出してくれる
ハイパープロフェッショナル
コワーカー
ネットワーカー 自分にはない人脈を持っている
PDCAサイクルではOODAサイクル
Observe 観察
Orient 適応
Decide 決定
Act 行動