アンドレ・アシマンのレビュー一覧

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    ネタバレ

    相変わらずほろ苦いけれど爽やかな物語だ。お父さんとミランダのくだりは少し冗長だったかなと感じたが、読んで数日経つと、あとからじわじわ旨みのようなものが湧き上がってくる。
    この人とはお互いに深いところで分かり合える、と思える相手とはいつ出会えるんだろうか。出会えたとしても、人生を共にすることは出来るんだろうか。
    自分は昔、自分の価値観とこの人の価値観は同じだ!とびびっとくる人に出会ったことが一度あるけれど、片想いで終わってしまった。相手も少なからずそう感じていたんじゃ?とも思ったけれど、自分にすでに相手がいたのでどうしようもなかった。
    前作で、エリオがオリヴァーに会いに行く前に、エリオが出会って

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    2021年03月02日
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    ネタバレ

    お父さんのエピソードが良すぎてエリオのことを忘れかけた。でもエリオとミシェルの話も良かったです。オリヴァーとの話は言うまでもなく。
    オリヴァーが予期せぬピアノに不意を食うシーンが好きです。音楽ってそれまで忘れていたことや、思い出さないようにしていたことを問答無用で蘇らせる力があると思う。エリオとオリヴァーが失った時間は長く大きかったけれど、ふたりが再会してくれて本当に嬉しかった。
    ヴィジリアは自分もやっているなあと思った。一文一文が心に沁みわたる箇所がいくつもあってたまらなかった。

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    2020年09月22日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    君の名前で僕を呼んで

    映画を先に見てから小説を読みました。

    映画と小説で多少違う部分もあり探すのも楽しかったです。

    少し表現の仕方が僕の頭じゃ理解できない所もありましたが。

    普段小説など読まないんですが、映画と同様小説も凄く良くて、読んで良かったと心から思ってます!

    感情移入しすぎて、何度も泣きました。2人は、相思相愛なのに。。。時代背景だと無理やり納得する様にしてますが、やっぱり………泣いてしばらくあのシーンの事で頭がいっぱいになりモヤモヤしてました。いや、まだモヤモヤしてます。

    エリオ側じゃなく、オリヴァー側ももっと見てみたいなぁと思いました!

    2人の思い出を見させてくれてありがとうございました!

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    2018年12月08日
  • 君の名前で僕を呼んで

    ネタバレ 購入済み

    映画のネタバレ含む

    映画のさらに後の時系列にまで言及されています。
    ものすごい余韻があります。

    I remember everything
    何一つ忘れない。
    僕はなんでも覚えている。

    映画の続編もあるらしいので楽しみにしています!

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    2018年10月13日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    正直、物語全体の性的な描写が多くて読み進めるのに少し時間がかかるほどだった。その上で人間のリアルを複雑に丁寧に表現されていてとても素敵だった。

    訳書だが、文章自体がとても綺麗で、人間の恋愛感情の尊さや汚さをエリオ視点で素敵に描かれていた。

    ハッピーエンドかどうかは断定できないが、エリオとオリヴァーの関係の終着点も綺麗だった。
    恋愛したくなりました!

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    2025年09月07日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    映画が好きで読み始めた1冊。
    これくらいの、大人になる前の少年少女の思春期ならではの乱高下する情緒やふいに訪れる孤独感を持て余している様子を読むのが大好き!

    文章が詩的で抒情的で、映画の場面を思い描きながら読めた。イタリアのあの風景が文章でも読めるのは嬉しい。そしてまさかエリオの中にこんなにも熱い、時に変態的でともすれば気持ち悪いくらいの激情が、あんなに初期から秘められていたのにはびっくりした。
    映画を見た時には、気に食わないけどなんか気になる存在、としてオリヴァーと出会うところから始まって、徐々に特別な感情が育まれているように見えていたので。

    映画は小説と異なり、オリヴァーが突然かけてき

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    2025年08月08日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    映画が好きで、原作も読みたいと思ったのがきっかけでした。私の場合、映画から入ると、映画のシーンと本の場面がリンクして、本を読みながら映像化するのが捗るので、映画→原作の順で辿るのが好きです。

    2人の心のすれ違いや、どこまでが本心なのだろう、と考えながら読み進められるのがとっても楽しいです。
    本の途中では哲学的なお話が登場するのですが、それの解説を見ながら読んでいくのと、知識が増えて面白かったです。

    次作がまだ読めてないので、そろそろ読みます!

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    2024年03月21日
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    前作のメインの2人が、最初は関係ないと思っていた話から徐々に繋がっていって最後全ての人が繋がっていって複雑だった。
    歳の離れた2人、性別が同じ同士の2人など、いまの自分の価値観からするとイレギュラーな関係が成り立っていく感じが不思議だけど、想いは結局同じで情熱はなんなら強くて、イレギュラーなんて気にならないくらいに受け入れてしまった。

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    2023年11月23日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    なぜ十代の自意識過剰で繊細な少年が永遠に悶々と悩み続ける様を描いた小説はこうも魅力があるのか。「潮騒の少年」はまさにこの小説のアメリカ版って感じだったけど、「君の名前で〜」の方が上品。どっちが良い悪いとかではない。なぜどちらの少年も好きな男がはいたパンツを頭に被るのか。もしこの小説と同じような設定の作品を探してるなら、「潮騒の少年」はオススメ。「君の名前で〜」のような静かで美しくてハイソな雰囲気ではなく、精子の匂いが立ちこめるような思春期男子!て感じだけど。
    映画が最高だったから原作はあまり期待していなかったが、いい意味で裏切られた。本当にこの小説の雰囲気をそのまま映画にした感じだったんだなと

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    2023年09月04日
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    ネタバレ

    エリオパパの恋愛パートが長め
    ミランダとの列車での出会いからの、一夜のゆきずりの恋かと思いきや後ほど子供もできる関係までになってるなんて。
    エリオ、エリオパパ、ミランダとのヴィジリアは、「君の名前で僕を呼んで」の父との会話と呼応している重要なところだと思う。

    「父親としてじゃなく、恋をしている男として。とてもうらやましい」
    と言うエリオ。

    エリオとミシェルとのパートでは、過去を遡っていくとヨーロッパはユダヤ人、収容所などにつながっていくのはつらい。

    2部のエリオ、3部のオリヴァーでどちらともお互いを心の中でずっと求めていることを20年の年月を経てからの4部はよかった。

    まずは「君の名前

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    2022年01月28日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    映画未鑑賞
    読みづらいところもあるけれど、知性や教養のある会話の駆け引きや洞察などエリオ視点からありつつも、思春期ならではの甘酸っぱさでいっぱい。
    官能的なシーンも、10代想像力ゆたかな年頃のエリオの揺れ動く気持ちが伝わってきた。

    オリヴァーの心情が会話や情景の駆け引きで、ただ酷い人じゃないんじゃないかなと思わせてる。

    エリオの父から息子エリオへの言葉
    深い。

    一人の人間として、理解し見守り
    語る言葉の重み

    年月を経て再開するエリオとオリヴァーも感慨深い。

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    2022年01月28日
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    ネタバレ

    読んでよかった。
    あの別れの日から、2人の人生が止まっていたこと、ヴィジリアでお互いを思い出していたこと、やっぱりエリオはオリヴァーでオリヴァーはエリオだから一緒になるべきだってこと。
    CMBYNシリーズの「君の名前で僕を呼んで」精神がすごく好き。
    1冊の中で何度もロマンティックノックアウトされた。心臓がぎゅんぎゅんした。
    「最愛の兄の旅立ちに寄せて」とか、エリオを「オリヴァー」って呼んだところとか。
    17歳の夏に読めてよかった。

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    2021年07月17日
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    今回は一つの話が続く感じではなく、どちらかと言うと短編集のような感じ。
    一つ一つは面白いけど、章ごとに繋がりはないから前作を読んでそこの抜けている部分を補っている感じなので、前作と合わせて読むと面白い!
    個人的には、前作の翻訳者より今回の翻訳者の方が読みやすくて好きだった。
    前の人の方が官能的な書き方はうまいが、少し読みにくさがあった。
    洋書に慣れてない人は今作の方がかなり読みやすい。

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    2020年11月05日
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    恋愛描写、会話の機微がきっと原文には豊かに取り入れられてるだろうに、翻訳の仕方が全然汲み取った感じがしなくて、変にむず痒くなる文章に何度も途中で諦めそうになった。翻訳者のニュアンス解釈どうなってるんだと思ってしまった。
    さておき、内容としては、そこもまた「そんな瞬時に情熱的になる、、親子の遺伝子やなあ」と終始俯瞰してしまう部分もあり、と同時に人生を振り返る系の物語はとても好み。訳文への違和感のせいで?おかげで?心を持ってかれすぎずに読めたのはある意味良かったと思う。自分の今の心持ち的に。
    他人との向き合い方を月面に例えていた部分がなんとなく好きでした。

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    2025年05月08日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    夏の北イタリアの風や太陽、匂いまで感じられる気がした。個人的には走馬灯感のある物語が大好きだったりするので、彼らの過ごした夏の期間よりも20年後の場面の方が胸にくるものがあった。

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    2025年03月02日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    数年前に映画を観たけれど、読み取れていなかった細かな心情がありありと描写されていて再発見が多かった。
    読み進めていると夏のイタリアにトリップした感覚。この時期読むのがぴったりであった。

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    2024年08月30日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    ずっと読みたかった一冊。
    だが、何故ここまで評価が高いのか不思議。
    最後の1ページだけは好きだった。

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    2024年08月27日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    同名映画の原作本。続編『Find Me』が発売中ということで、店頭に並んでいた。
    映画は2018年4月日本で公開され、2018年ゴールデングローブ賞作品賞、主演男優賞、助演男優賞、加えてアカデミー賞作品賞、主演男優賞、脚本賞、歌曲賞にもノミネートされたという。

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    2024年01月25日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    タイトルが美しいのと評価の高さで久しぶりに手に取った恋愛小説。
    イタリア人らしい(?)情熱さ。ふたりの人物をなんの後ろめたさもなく素敵だなと思ってたり、パーティで出会った女の子といい雰囲気になってたり。
    でも後半エリオの相手の女の子全く出てこなくなってあっさりしすぎだろ…とも思った。

    最初の夜を迎えるまでの駆け引きは甘酸っぱくてもどかしくて、必死に相手のことなんて僕は興味ないけど?て無関心を装うのは万国あるあるなんだなーって思った。
    桃での自慰シーンはちょっと気持ち悪かった…笑

    タイトルの「君の名前で僕を呼んで」というのは、なんとなく素敵だなーと思ってただけで、作中で同じ言葉が出てきても理

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    2023年11月30日
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    こういうBL小説読んだことある…!私はCMBYNエンドは割と好きなので、それで終わっても良かったなとは思う、あるいはミシェルエンドでも良かった 一生誰かを心のどこかで想いながら他の人と結ばれていくのが好きなのもあるけど、文学としての纏まりも考慮して

    半分くらいがパパの恋愛話なのでうんざりするかも 飛ばして2部から読んで、4部でどういうこと!?となった人が1部を読めばいいと思います

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    2023年08月17日