君の名前で僕を呼んで

君の名前で僕を呼んで

小説・文芸
1,045円 (税込)

5pt

「あとで!」乱暴で無愛想でそっけなくて冷淡なその響きは、オリヴァーについて真っ先に思い出す言葉だ。十七歳のあの夏、エリオがオリヴァーと過ごした日々は、鮮やかな記憶として今も消えずに残っている。毎年、夏休みになるとエリオの家に滞在する若い研究者のひとりでしかなかった彼の最初の印象は、好きになれるかもしれないし、大嫌いになるかもしれない男だった。しかし、すぐにエリオは彼から目が離せなくなり、話ができれば幸せに、よそよそしい態度をとられれば傷つくようになって──。切なくも甘いひと夏の恋を描いた青春小説。

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君の名前で僕を呼んで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ずっと前に表紙とタイトルに惹かれて買ったけど、途中で読むのをやめてしまっていたので再読。

    映画より小説の方が好きだった。映画はイタリアの情景とティモシーシャラメがめちゃいいけど、映画と小説は別物って感じ。
    小説の自分の気持ちを一から百まで教えてくれるエリオの感じの方が好き。ずっと色々考えてる感じが自分の思考の中みたいで好きだった。

    比喩に富んだ文章の表現が美しくて大好き。
    特に好きだったところ3つ。

    「あの目を長く見つめていることはできないけれど、どうしてできないのかを知るには、それでも見つめつづけないといけない。」

    「一緒にいないときは、他人といるときの彼が僕といるときと同じ人間でいるかぎり、彼が何をしていようが平気だった。外出しているときのオリヴァーが別人でありませんように。僕が見たことのない人間になりませんように。僕たちと一緒にいるときと別の人生を送りませんように。」

    「彼は知ってもいい、見てもいい、彼が非難したいなら非難してもいい一一世界じゅうに言わずにいてくれるなら。といっても今は君が僕の世界なんだけど。君があきれて軽蔑したまなざしを向けてきたって構わない。だけどオリヴァー、面と向かって話したとき、君の冷たい表情と向き合うくらいなら、僕は死んだほうがましだ。」

    僕は君で、君は僕なんだよ
    なんて素敵な感覚なんだろうか。

    0
    2026年07月17日

    Posted by ブクログ

    青春小説で言い表せない、私にとって至高の一冊だった。まず、自殺願望や殺意すら湧く片想いの心理描写に、溺れるように引き込まれる。純文学的で好みは別れそうだが、この繊細で赤裸々な心理描写ほど小説の極みだと。エリオの心に四六時中駆け巡る思慕が、痛々しいほど生で綴られていく。

    映画だと軽薄に見えるオリヴァーだが、本書の後半では、彼の葛藤や優しさが伝わる。父の言葉もより説得力があり、原作読んで良かったと実感。

    十二年後のシーンがすごい。愛の頂点に至って別れた二人にしかできない会話が聞ける。最後の一行まで容赦なく心に響き渡ります。

    0
    2025年08月30日

    Posted by ブクログ

    切ない。二人が溶け合ってる感じがタイトルになってて良い。お父さんが素敵すぎて現実的ではないと思う。ほんと最後トドメの一撃感あって辛くなった。

    0
    2025年08月10日

    Posted by ブクログ

    「放っておけば自然に治るものを、もっと早く治すために心の一部をむしり取ってしまえば、三十歳になる頃には心が空っぽになり、新しい相手と関係を始めようとしても相手に与えられるものがないことになる。」

    喪失と経過の向き合い方に正解が無いのが分かる。あるのはただパラレルのみで、干渉できない実感が首を絞める。

    戻れない青春。戻れないから青春。

    0
    2024年07月13日

    Posted by ブクログ

    一読目 2021.4.27

    二読目 2024.7.14
    一読目の時、読感としては少し気持ち悪さが残っていた。それは性描写が沢山あり、エリオの考えてるぐちゃぐちゃな感情のすべてが分かってしまうことから来たものだと思ってた。

    それは感覚的なものであっても間違ってはなかった。けど、今回そう感じたことをより掘り下げて考えられたので、共有する。
    この小説は、かなり強いエリオの主観。
    更に文の精巧さゆえに、エリオの心理が私の中に溢れんばかりになだれ込む。そうして、自他の境界をうまく保てなかったことで、私は気持ち悪さを感じたのではないかと思う。
    今回ものめり込みはしたが前回ほどの気持ち悪さは感じなかったのは、こういったことに気がついたからかもしれない。

    0
    2024年07月14日

    Posted by ブクログ

    映画では情景綺麗だな。音楽いいな。この世界観好きだなって感じてた。それもそのはずで原作ではこれでもかってくらいエリオの言葉(心情)が出てくるけど、映画ではそれがほとんどない。そもそもエリオは心の中ではキャパオーバーなんじゃないかってぐらいの情報量で溢れているのに、言葉に出すのはほんの少しだけ。だから傍から見たら映画のように言葉が少ないんだろうな。
    でも原作ではエリオの思春期特有の感情のぐちゃぐちゃ状態が延々と描かれていてそれがまた良かった。そしてエリオの感情の解像度がすごい。思春期って漠然とした不安に駆られたりして、それを言語化するのってすごく難しかったりするけど、そういう葛藤とか苦悩を17歳でここまで言語化できるのすごい。
    理屈っぽくて皮肉的なところも含めて、今まで読んできた小説の人物の中で一番好きかも。

    君の名前で僕を呼んでというのは、相手が自分の半身になること。一つになること。
    時間が経ってもそれは変わらなくて、オリヴァーとエリオはずっと一つのまま。

    君の名前で僕を呼んでって、誓いみたいで良いな

    0
    2024年04月12日

    Posted by ブクログ

    映画とともに、じっくりと味わえる物語。美しくて泣きそうになる。どのページを開いても異世界にビューンと連れていってくれる。現実逃避もの。

    0
    2023年12月15日

    Posted by ブクログ

    先に映画を見てから読んだ。ティミーエリオ実はこんなに感情ぐちゃぐちゃやったんやな。
    わかる〜〜〜〜〜( ; ; )って思う場面ばかりで読んでる私も情緒不安定になったよ。

    君の名前で僕を呼ぶこと、私は凄く素敵なことだと思った。
    実際好きな人を思い浮かべながら自分の名前でその人を呼ぶ振り?をしてみたら「こんな風に呼ばれたいな」とか「あの人が私の名前を呼ぶときこんな感じのイントネーションだったな」って思って、自分の名前なのに頭の中はその人でいっぱいになった。
    だからこそエリオは自分が呼ぶのではなくオリヴァーに呼ばれたかったのかも。









    凄く素敵って書いたしあの最後も良い思い出として輝き続けるよねって思ったけど、この感想書いてあの最後やっぱ切ないわって泣いた( ; ; )

    0
    2023年11月09日

    Posted by ブクログ

    “君と一緒にいるとき、他には何もいらない。君がいてくれたら、僕は自分を好きになれる。君と一緒にいるときの自分を好きになれる。世の中に真実というものがあるとしたら、それは僕が君といるときに存在するんだ。”

    0
    2023年06月19日

    Posted by ブクログ

    この物語を表す最適な表現が見つからない自分の語彙力の無さ、知性の低さに悲しくなる
    美しい以上の言葉でなんと表現すればいいか分からない。“オリヴァー前“と“オリヴァー後“

    0
    2023年04月20日

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