西谷格のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんで逮捕されていたのか、どのくらい交流されたのか、そもそも罪名は何なのか、どのような判決が出たのか、などなど結局少年についてはわからないことが多く、欲求不満感が残る。
「これでいいのか」と迷いながら取材対象を追っていくのはいいと思うのだけど、本人の言から取れない部分を当局取材などで補うべきでは?と感じた。
とはいえ、デモ後に再開した時にデモの話を嫌がるという点そのものに、少年の今の気持ちが表れてるのかなとは思った。
この本のぱっとしなさいや割り切れなさそのものが、香港デモの評価の難しさなのかなと思う。
『国安法を歓迎はしない。だが、デモで街が破壊されるのも困る。香港デモの暴力という必要悪に -
Posted by ブクログ
最近(もっと前か!?)日本を超えたといわれる
デジタル化した中国の様子を現地で体当たりレポートした本。
実際の著者の体験レポを読むと、確かに日本より便利だと思われる部分(特にキャッシュレス社会)と
中国らしい結構適当な(行き当たりばったりな)部分に分かれていて興味深い。
行き当たりばったりだからと言って、中国のことをバカにするのは筋違いで、
完璧でもない中であっても中国ではどんどん市場に出て、
仮説・検証のサイクルをグルグル回しているということだろう。
中々、日本ではクレームになって許されなさそうなことも、
中国ではどんどん起こり得るので、その点が逆に脅威に感じた。
著者の体験が2019年 -
Posted by ブクログ
中国はメディアで見るのと、現地で見るのとでは、全然違う。そう意味でもルポというタイトルに引かれた。
あっという間に大躍進を遂げたチャイナデジタル。中国の人件費の安さで外注してた時代の誰がこのスピードでアメリカと競い合うまでになると考えただろうか…という大きな話より、中国は実際に見て肌で感じる方が断然楽しい。
だから本中の筆者のその時に感じた一言が、リアリティがあってとても面白い。日本の進まないデジタル化とのギャップをつぶやいているが、とても中立な立場で述べられており、それが本書を安心して読める理由のように思った。
無人化の進んだアリババホテル、ハリボテ感のあるデジタルショップの数々、一方