西谷格のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ2023年の新疆ウイグル。
ビジネスホテルに到着すると空港のようなX線ゲートで手荷物検索。街中を歩くと警官の数が異常に多く、交番のような警察官詰め所が数百メートルおきにあり、安ホテルに泊まろうとすると人民警察の職務質問を受けなければならなく諦める。モスクの写真を撮ると、どこからともなく警官が現れて削除させられる。監視カメラはほぼすべての店舗の入り口と電柱に備え付けられていて、タクシーの中ですら撮影、盗聴されている。
ウイグル人たちは決して本心を話さない。誰が政府と通じているかわからない、疑心暗鬼。日本の戦中の隣組のように互いに監視し合う世界。
新疆ウイグルでは強制収容所のことなど聞 -
Posted by ブクログ
本を出版しているから最終的な無事が確証されている中で読んでいたけれど、
それでも本当に危ない状況に自ら潜り込んでいくのはほんとうに危険すぎるーーと思いながらの読書でした。
報道って難しいなーとも思う。何か書こうとしても、伝えようとしても書けないことの方が多いし、それは自分で体験することでしか分からないという好奇心もあるのだろう蹴れど、
一つ間違ったら命も落とすし、実際に話を聞いたウィグル人の人、そして家族には影響を及ぼしてしまっていることを考えると、一個人ですべきものではないのではとやはり思ってしまう。
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王震と王恩茂
人民広場・大型公園に30m巨大像がある。
新疆ウィグル自 -
Posted by ブクログ
筆者はもう、二度と中国には入国できない、、、
でも、そこまで身体を張ったからこその、興味深い内容。新疆ウイグル自治区の内情が、本当によくわかった。
イスラム教の信仰は、ほとんど(80%)ではなく、完全に(95%)なくなった。。。は、衝撃だった
ウイグルからカザフスタンに入る時の、中国当局による取調べ、拘束の様子は、本当に恐ろしかった。一般人である自分でも、ニュースで見聞きして10年単位で拘束されている日本人がいることを知っている。。。
第8章で、ウイグル料理店の店主(漢民族)が語った「もともとは仏教徒の地だった新疆にイスラム教が入り、仏像は全て破壊された」これも500年スパンでの歴史と -
Posted by ブクログ
中国という国の恐ろしい実態にかなり迫った本だと思う。新疆在住カザフ人の何も語らない態度も、その恐ろしさを証明しており、より想像力をかき立てる。街中いたるところに居る警察官、各所に設置された監視カメラとその背後でモニターしている要員など、相当数の人数を配置してまで、反政府の動きを徹底的に抑え込まなければならないほど、占有領土にこだわっているのだろう。少数の証言からではあるが、中国が全力で否定する収容所の実態を察することができる。国家体制に反するものを破壊し、徹底した監視、拘束、拷問で自由な言論を封じ、習近平というビッグブラザーを擁するこの国はまさに、『1984』で描かれたディストピアそのもののよ
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Posted by ブクログ
2019年の香港デモで偶然出会った一人の少年への取材を通じ、香港社会の変化を捉えた記録。デモの発生から始まり、新型コロナ拡大・国安法制定後の状況も含む。
本書は、日本や欧米の報道では見えてこないデモの実態やそれを取り巻く社会構造を上手く伝えている。デモの醜い側面(公共物破壊やデモ反対者に対するリンチ等)、実際には多くの人が本土にルーツを持つ移民社会、在港本土出身者のデモに対する嫌悪感、非デモ参加者のデモ長期化に伴う支持意識の後退等々だ。
取材対象の少年は10代だが、通学してなければ定職にもついていない所謂不良少年。デモ参加の理由も、ただ鬱憤晴らしに暴れたいだけのようにも見える。筆者が参加の理由