鳥谷綾斗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ちょっとNot for meかなと思いつつもジャケがカッコよかったので手に取ってみた、呪術にフォーカスした実話怪談コンピ。
呪術というと呪う方と呪われる方、つまり因果と応報があって、その間にある呪いという“わからなさ”よりも、人の怨みや悪意が怖いのかもしれない、そんな話でもつくね乱蔵さんの各編は体験も語りも厭さも流石だな、などと思いながら読み進めていたけれど、後半に収録されている久田樹生さんの長尺の一編「巧妙」が「本当に呪われているのか。呪われているのなら目的は何か。全てが分からない」まま長期間に渡って進行していく話で凄かった。更には最後に紐解かれそうになりつつ隠されたまま終わる因果にも人の禍 -
Posted by ブクログ
ネタバレどの話も「予想外」な真相で驚いた。
後から考えると伏線はちゃんと用意されていたので、気付こうと思えば気付けたのだが、ミスリードが上手いというか。
何より最終話よ。
真相がああとなると、推しとの恋愛問題がややこしいことに。
主人公が取った行動は正しかったと思う。
それ以上に向こうの諦めが悪かったが。
オカルトにアイドル、推し活と要素盛り沢山ながら、ミスリードが味わえるオカルトミステリとしても楽しめた。
上記の通り、推しとの恋愛話も絡めてくると応援が難しくなるけれども。
結ばれたとしてもなあ……それはそれで問題が。
心霊事件より余程難しい問題な気がする。