文月悠光のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
-——
「大人」をお休みする日があっても、
それは「わたし」を生きるため。
-——
どくどくと鼓動が高まるのを感じる。
言葉一つ一つの情景がぱあっと広がって、
どこかで感じたことのある記憶と結びついて、弾けていく。
生きるのに必要な言葉たちがぎゅっと詰まっていて、そんな言葉たちで脳内を溢れさせることが出来る幸せを噛み締めている。
"
心に水を与えよう。
湯船にお湯を溜めて、
そっと足をくぐらせてみる。
枯れた枝々に水を与えるように
生活に自らの血をめぐらせていく。
水を求める心はわたしにもまだあるから。
わたしはわたしを潤すことができるから。
" -
-
Posted by ブクログ
この世界が怖い、
明日が怖い
過去が怖い
未来が怖い
人が怖い
怖いものなんて
いくらでもある
その中で
頑張らなくてはいけないのは自分で
自分のためにしか
頑張れなくて
努力の仕方を教えてもらえない人は
一体どうやって 自分の足跡を残していけばいいのか
傷ついた分だけ 過去という頂は高くそびえる
未来は地平であるはずなのに
その峰が 立ちはだかる
未来へ行くということは
生きるということと同じ
未来が怖いということは
生きることが 怖いということ
臆病なことが だめなのではなくて
自信がないことが だめなのではなくて
狡いことが だめなのではなくて
そういう自分をしめだして -
Posted by ブクログ
ネタバレ名前はずっと知っていた
最年少で賞を受賞した詩人という新聞記事はあまりに衝撃的だった
当時自分は詩を書き始めていた頃のような気がする
「すごい人がいるなぁ」と
海の向こうを見るような気持ちだったことを覚えている
――それから
いくら歩いても 眩しさと同時に影も濃くなって
喜びが増えた分 痛みも深くなった
詩集を何冊か出版して
自分は詩を書く人ではなくて 詩人なんだなって 思うようになって
自分が信じた言葉は 決して間違っていなかったのだと
受け取った人が 教えてくれた
そうして出会った 詩人の物語
海の向こうにいる どこか遠い人の理想ではなく
きっと同じ思いを持 -
Posted by ブクログ
全く存じ上げない詩人さんでしたが、(たしか、)以前朝日新聞で取り上げられていた一文にピンッっときて読んでみたら、エッセーでした。
何の予備知識もなく読んでいたら、あら、この詩人さん、かなり若いのね…若い頃の感情を思い起こさせられ、自分も年取ったなぁと実感。
若い頃は悩む時間や余裕や自由があり、悩む事、考える事自体が人生の意義のような、悩んでいれば何かしらをしている気になれていた気がしていた事に思い当たった。
引用…
一緒にいたい気持ちと、離れたい気持ち。私はいつも、どちらかが過剰みたいだ。誰かと一緒の時間に溺れたり、ひとりの時間に没頭して他人を遠ざけたり。我に返って「ごめんね」と水をやっ