文月悠光のレビュー一覧

  • 大人をお休みする日

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    装画も中身も何もかもステキ✨

    言葉のひとつひとつ
    言葉の響きひとつひとつ
    どれもやさしくつつんでくれる
    頭のなかで情景もうかび、ドラマティックでもある
    詩。
    どれも素敵な詩でひとつを選べない

    ぜひ手にとって、思うままに詩に身をゆだねてほしい

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    2025年06月20日
  • 適切な世界の適切ならざる私

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    14歳から17歳この彼女の3年間 の 詩
    その当時しか描くことのできない詩の世界観 ……
    凄く儚くて尊い……
    『詩』の可能性は無限大ということを感じた

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    2021年09月29日
  • 洗礼ダイアリー

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    この臆病さやナイーブさはなんとなく私より少し若い世代の感覚。でも私にもわかる部分がたくさんあった。傷つき苦しみそれでも自分の中で少しずつ消化していくこと。自分を救えるのは自分しかいないんだよなあ。

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    2021年02月10日
  • 臆病な詩人、街へ出る。

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    八百屋、初詣などささやかな初体験から少々ぶっ飛んだ初体験まで普通の人と臆病な詩人のどちらの感性も見えるエッセイ。
    色んな人に「普通」と言われているようですが、大学教授にとんでもない言葉を言われた事、告白されて寝込んだ事などなんとも言えない体験を言葉で表現できるあたりが「普通」ではありません。どんな感情であれ、言葉で表現する事をためらわない、表現することを諦めない所がよかったです。

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    2020年02月16日
  • 洗礼ダイアリー

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    もし感情を形づくる粒子みたいのがあるとしたら、著者のは細やかで円やかなんだろうな。で、それを表現する言葉の解像度が高いので、読んでてぐっとしみてくる感じがある。こういう文章を前にすると、どうしても自分の精神のガサツさを省みてしまう。

    「人間スイッチ」が、初めはスキンシップというコミュニケーション形態への考察かなと思いきや、とちゅうから國分功一郎『中動態の世界』みたいな話になってきておもしろかった。

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    2018年08月10日
  • 臆病な詩人、街へ出る。

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    この世界が怖い、
    明日が怖い
    過去が怖い
    未来が怖い
    人が怖い

    怖いものなんて
    いくらでもある

    その中で
    頑張らなくてはいけないのは自分で

    自分のためにしか
    頑張れなくて

    努力の仕方を教えてもらえない人は
    一体どうやって 自分の足跡を残していけばいいのか

    傷ついた分だけ 過去という頂は高くそびえる
    未来は地平であるはずなのに
    その峰が 立ちはだかる

    未来へ行くということは
    生きるということと同じ

    未来が怖いということは
    生きることが 怖いということ

    臆病なことが だめなのではなくて
    自信がないことが だめなのではなくて
    狡いことが だめなのではなくて

    そういう自分をしめだして

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    2018年03月05日
  • 洗礼ダイアリー

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    ネタバレ

    名前はずっと知っていた
    最年少で賞を受賞した詩人という新聞記事はあまりに衝撃的だった

    当時自分は詩を書き始めていた頃のような気がする

    「すごい人がいるなぁ」と
    海の向こうを見るような気持ちだったことを覚えている

    ――それから

    いくら歩いても 眩しさと同時に影も濃くなって
    喜びが増えた分 痛みも深くなった

    詩集を何冊か出版して
    自分は詩を書く人ではなくて 詩人なんだなって 思うようになって

    自分が信じた言葉は 決して間違っていなかったのだと
    受け取った人が 教えてくれた

    そうして出会った 詩人の物語

    海の向こうにいる どこか遠い人の理想ではなく
    きっと同じ思いを持

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    2017年11月18日
  • 大人をお休みする日

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    嫌な気持ちが流れて、ジュワッと心の奥からあたたかさを感じる。
    言葉に出来なかった気持ちが綺麗に、柔らかく描かれていて、日常がもっと愛おしくなる1冊でした。

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    2025年05月18日
  • 大人をお休みする日

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    初めて詩集というものに触れた日。
    全てがあたたかくて、すごく良かった。

    本を読むために、環境を整えてじっくり向き合おうと思えて、本が中心の1日を過ごせたのも良かった。

    こういうのも少しは読める歳になったのかな?

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    2025年04月25日
  • 臆病な詩人、街へ出る。

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    若くして多くの賞を受賞した詩人と言えど20代の若者である。20代の自意識が的確な言葉で率直に綴られていて、自分が20代だった頃の気負いや臆病、止むことのない自己分析・自己言及を思い出させられる。これを本谷有希子がリライトしたら…と、やや意地悪な考えが頭をよぎった。あと、「フィンランドで愛のムチ」はグサっときた。

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    2022年01月08日
  • 洗礼ダイアリー

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    全く存じ上げない詩人さんでしたが、(たしか、)以前朝日新聞で取り上げられていた一文にピンッっときて読んでみたら、エッセーでした。

    何の予備知識もなく読んでいたら、あら、この詩人さん、かなり若いのね…若い頃の感情を思い起こさせられ、自分も年取ったなぁと実感。

    若い頃は悩む時間や余裕や自由があり、悩む事、考える事自体が人生の意義のような、悩んでいれば何かしらをしている気になれていた気がしていた事に思い当たった。

    引用…
    一緒にいたい気持ちと、離れたい気持ち。私はいつも、どちらかが過剰みたいだ。誰かと一緒の時間に溺れたり、ひとりの時間に没頭して他人を遠ざけたり。我に返って「ごめんね」と水をやっ

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    2021年12月26日
  • 臆病な詩人、街へ出る。

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    とてもいい文章を書くなあと思った。
    奇をてらうわけでもなく、平凡なわけでもなく、
    当たり前のような書き方の中に個性がじんわりとにじむ。
    言葉の選び方、表現の仕方が適度で気持ちよく面白い。
    恋愛に関する4つの章は、距離感が良かったなあ。
    小説のようでもあり、飾らず淡々と追っていく感じも切なくて。
    全編を通じて、自分の臆病さ、弱さ、逃げる態度に気付き、
    突き付けられていることにちゃんと向き合っていることも、
    やろうと思ってもなかなか難しく、怖い事だと思う。
    相手から言葉を「ぶつけ」られることの乱暴さへの抵抗を語った章は力強くて泣けた。

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    2021年03月08日
  • 洗礼ダイアリー

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    現代に生きる詩人のエッセイ。
    この面倒くささは親近感がわく。
    異性に恐怖を抱いたり、恋愛がうまくいかなかったり。
    この人可愛いのになぁ。
    人の目を気にしたり、SNSに投稿してみたり。
    同世代だからこその共感があった。

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    2019年06月04日
  • 洗礼ダイアリー

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    “決められた仕事をこなしていると、自分の中の「認められたい」という欲求が息を潜めるのがわかった。エゴが殺されるその時間は、平らかで心地よかった。”(p.21)

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    2019年11月16日
  • 臆病な詩人、街へ出る。

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    文月さんの人生観というか、詩人としてじゃなくて1人の人間としての言葉の選択・表現が本当に独特で、こういう表し方もあるのか!と新しい発見もありつつ、自分の経験談と重なったりして安心感も得たり出来た。
    何が大切なのか、自分はなんなのか、臆病な自分について向き合いたくはない状態であるとちゃんと分かっている彼女は自分を愛せているんだろうと思った。
    自己満でも自己中でもいいから、私はどうしたいのかってちゃんと考えていくこと、あわよくば行動に移していきたいと思った。

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    2018年10月03日
  • 臆病な詩人、街へ出る。

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    ガラスの針のように繊細な表現の中に、卑屈さや韜晦が入り混じった文章で、そのバランスがすてきだった。タイトルにもあるように、「言葉」や「詩」というジャンルへの強い信頼感を持っているんだろうなあ。

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    2018年06月10日
  • 洗礼ダイアリー

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    前々から気になっていた文月さんのエッセイ集。
    確かWebで何話か読んだような記憶があるけれど、この本の挿絵が可愛くて、詩人の方の言葉はやはり紙で読んでみたいなと思いました。
    「スクールカーストのち、雪」では自分自身の高校時代の周りへの馴染めなさを思い出しながら読んだ。
    そしてとても瑞々しい文章を書く人だなぁと思うと同時に、同世代だからこそ分かるワード(前略プロフとか懐かしい…!)だったり価値観、生き辛さなどすごく親近感を感じたエッセイだった。

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    2017年09月27日
  • 適切な世界の適切ならざる私

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    十四歳から十七歳の三年間に紡いだ詩。その年代らしさと、らしくない表現力には驚かされる。

    そして、二十九歳になっても「適切さがわからない」と悩む著者。文庫本のあとがきですら、詩的で美しい文章だと感じた。

    見ているものが同じだとしても、それを言葉に乗せて表現できるというのが、詩人なのだろう。

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    2025年11月12日
  • 大人をお休みする日

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    詩集を読む機会はないため、結構貴重な読書体験。若いひとの、なんかこちらが照れるような恋愛の詩もあったけれどいくつかの詩(ことば)がすーっと入り込んできたりした。

    小説よりも少ないことばの数で世界を創り上げていくので、かえってそれぞれの読み手がまたその世界を拡げていく…

    詩をよむことは、もしかしたら小説をよむよりも自由でかつ、自分の知識や感覚、感情の幅とか許容を試されるのかも?

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    2025年10月25日
  • 大人をお休みする日

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    まなもんと文月さんが本著でイベントしていたので購入。

    短歌は大好きでよく読むが、詩集というのは十数年前の学生時代ぶりに、ほぼ初めて読んだ。

    そのイベントでは本著の朗読をされていて、それは聴いていてとてもよかったんですが、2025年3月末から4月という年度末と年度明けの仕事仕事仕事続きの忙しない日常の中で、一人で黙読しているとどうにも読みこなせなかった。

    短歌みたいな57577という制限が無いため、詩集はどこをどう感じ取って汲み取っていいのか難しい。

    朗読だと、読み手の発音、間、抑揚などから読み手の想いを感じられ、詩を上手く鑑賞できているような感覚がありました。

    オディブル等の朗読して

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    2025年04月02日