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Posted by ブクログ
全く存じ上げない詩人さんでしたが、(たしか、)以前朝日新聞で取り上げられていた一文にピンッっときて読んでみたら、エッセーでした。
何の予備知識もなく読んでいたら、あら、この詩人さん、かなり若いのね…若い頃の感情を思い起こさせられ、自分も年取ったなぁと実感。
若い頃は悩む時間や余裕や自由があり、悩む事、考える事自体が人生の意義のような、悩んでいれば何かしらをしている気になれていた気がしていた事に思い当たった。
引用…
一緒にいたい気持ちと、離れたい気持ち。私はいつも、どちらかが過剰みたいだ。誰かと一緒の時間に溺れたり、ひとりの時間に没頭して他人を遠ざけたり。我に返って「ごめんね」と水をやっても、相手はしおれ、色あせていく。
詩人だけに、言葉のチョイスが絶妙で、ハッとする表現に度々出会えました。
Posted by ブクログ
名前はずっと知っていた
最年少で賞を受賞した詩人という新聞記事はあまりに衝撃的だった
当時自分は詩を書き始めていた頃のような気がする
「すごい人がいるなぁ」と
海の向こうを見るような気持ちだったことを覚えている
――それから
いくら歩いても 眩しさと同時に影も濃くなって
喜びが増えた分 痛みも深くなった
詩集を何冊か出版して
自分は詩を書く人ではなくて 詩人なんだなって 思うようになって
自分が信じた言葉は 決して間違っていなかったのだと
受け取った人が 教えてくれた
そうして出会った 詩人の物語
海の向こうにいる どこか遠い人の理想ではなく
きっと同じ思いを持って どこかで戦っている
同じ風景を見た人なのだと 思った
同志と言うには 大げさかもしれない
仲間と言うほどの ものではないかもしれない
でも、ちゃんと そういう人がいるんだって 安心した
詩人という生き物は 言葉にならないものを背負うから
きっと わけ隔てられることのない世界で 息をするのだろう
人から見たら なんだか子供みたいで 可笑しくて 滑稽で
時には呆れるかもしれないし 世間知らずって 責めるかもしれなくて
圧倒的な孤独感と 触れるか触れないかの微かな温度差で
言葉にしたもので この世界と繋がれるのなら
それはきっと 救いのように 眩しかったから
言葉に恋をしたように
言葉というものが生きているこの世界が とても 愛しいのだと 思う
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