【感想・ネタバレ】洗礼ダイアリーのレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2018年08月10日

もし感情を形づくる粒子みたいのがあるとしたら、著者のは細やかで円やかなんだろうな。で、それを表現する言葉の解像度が高いので、読んでてぐっとしみてくる感じがある。こういう文章を前にすると、どうしても自分の精神のガサツさを省みてしまう。

「人間スイッチ」が、初めはスキンシップというコミュニケーション形...続きを読む態への考察かなと思いきや、とちゅうから國分功一郎『中動態の世界』みたいな話になってきておもしろかった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年11月18日

名前はずっと知っていた
最年少で賞を受賞した詩人という新聞記事はあまりに衝撃的だった

当時自分は詩を書き始めていた頃のような気がする

「すごい人がいるなぁ」と
海の向こうを見るような気持ちだったことを覚えている

――それから

いくら歩いても 眩しさと同時に影も濃くなって
喜びが増えた...続きを読む分 痛みも深くなった

詩集を何冊か出版して
自分は詩を書く人ではなくて 詩人なんだなって 思うようになって

自分が信じた言葉は 決して間違っていなかったのだと
受け取った人が 教えてくれた

そうして出会った 詩人の物語

海の向こうにいる どこか遠い人の理想ではなく
きっと同じ思いを持って どこかで戦っている
同じ風景を見た人なのだと 思った

同志と言うには 大げさかもしれない
仲間と言うほどの ものではないかもしれない
でも、ちゃんと そういう人がいるんだって 安心した

詩人という生き物は 言葉にならないものを背負うから
きっと わけ隔てられることのない世界で 息をするのだろう

人から見たら なんだか子供みたいで 可笑しくて 滑稽で
時には呆れるかもしれないし 世間知らずって 責めるかもしれなくて

圧倒的な孤独感と 触れるか触れないかの微かな温度差で
言葉にしたもので この世界と繋がれるのなら

それはきっと 救いのように 眩しかったから

言葉に恋をしたように
言葉というものが生きているこの世界が とても 愛しいのだと 思う

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Posted by ブクログ 2019年06月04日

現代に生きる詩人のエッセイ。
この面倒くささは親近感がわく。
異性に恐怖を抱いたり、恋愛がうまくいかなかったり。
この人可愛いのになぁ。
人の目を気にしたり、SNSに投稿してみたり。
同世代だからこその共感があった。

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Posted by ブクログ 2019年03月09日

“決められた仕事をこなしていると、自分の中の「認められたい」という欲求が息を潜めるのがわかった。エゴが殺されるその時間は、平らかで心地よかった。”(p.21)

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Posted by ブクログ 2017年09月27日

前々から気になっていた文月さんのエッセイ集。
確かWebで何話か読んだような記憶があるけれど、この本の挿絵が可愛くて、詩人の方の言葉はやはり紙で読んでみたいなと思いました。
「スクールカーストのち、雪」では自分自身の高校時代の周りへの馴染めなさを思い出しながら読んだ。
そしてとても瑞々しい文章を書く...続きを読む人だなぁと思うと同時に、同世代だからこそ分かるワード(前略プロフとか懐かしい…!)だったり価値観、生き辛さなどすごく親近感を感じたエッセイだった。

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Posted by ブクログ 2016年12月04日

夢見がちな詩人のエッセー.15編
案外普通な事を普通にいう感性が,瑞々しくて素敵でした.朝顔の水やりなど,何でもないことが面白いです.

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Posted by ブクログ 2016年11月30日

 詩人の欠点は数え切れない。「人付き合いが壊滅的にヘタ」「批判したがり」「傷つきやすい」「被害妄想が過剰」。さらに、言葉に器用だからこそ「相手が決定的に傷つく一言」を口にすることもある(詩人を敵に回してはいけない)。
(P.9)

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Posted by ブクログ 2016年11月24日

職業・詩人、平成生まれ…という肩書きだけをみるとキワモノなのかと思いますが、ひとりの女性の生きづらさが厳選された言葉で綴られた、共感しまくりのエッセイでした。
劇的な出来事があるわけではなく、誰にも心あたりがありそうな、ちょっとしたささくれを丁寧に拾い上げられていました。
しんどい生き方だなあと思い...続きを読むながらも、なんだかわかるなあと思ってしまいました。

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Posted by ブクログ 2016年09月17日

18歳で中原中也賞を受賞した平成生まれの詩人・文月悠光さんの初エッセイ集。

うーん。勝手に期待しておいて外れも当たりもあるもんかという感じだけれど、今の私には外れだった。
詩人だけあって文章力は確かだし、綺麗な表現が多いから、好きな人は好きだと思う。
でも何だか凄く卑屈になってしまって、私が抱えて...続きを読むる〈生きづらさ〉と比べたら…と思ってしまう自分がいた。本と原稿用紙の中だけでもはばたくことができるなら良いじゃないか。羨ましいよ。
年齢と経験を重ねて、心にもう少し余裕があるときだったら、穏やかに読めたかもしれない。読むタイミングを間違えた。

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