マーシャル・ゴールドスミスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【評価】
内容 :★★★★★
読みやすさ:★★★☆☆
難易度 :★★★☆☆
ボリューム:★★★★★
【所感】
エグゼクティブ・コーチングを生業とした著者の経験を基に、できる(ようになる)人の法則について書かれた一冊。
コーチングをする側、される側の両方の目線で学びがあった。
大前提の姿勢として「人を変えることはできない、本人が変わることを選択したときにはじめて良い方向に向かうための手伝いができる」というスタンス。如何に変わろうという意識を待たせる(気付かせる)かの重要性を説いている。
成功者ほど過去の成功に捉われ変化への抵抗を生みやすいとし、彼らが持っている代表的な20の悪癖とその詳細、それらをどのようなアプローチで改善していくべきなのかが説明されている。自分にも当てはまるであろう悪癖がいくつかあったので治したいと思った。
「理解すると実践するの間には大きなGAPがあり、それを埋めるためにはフォローアップが必要」というのは実体験を以てしての真理だと感じた。
エピソード話が多くボリュームはあるが学びのある一冊。地味に訳者あとがきがよかった。 -
Posted by ブクログ
リーダーシップ・マスター
世界最高峰のコーチ陣による31の教え
編著:マーシャル・ゴールドスミス
編著:ローレンス・S・ライアンズ
編著:サラ・マッカーサー
出版社:英治出版
エグゼクティブ・リーダーを育成するためのコーチング手法や、考え方がベストプラクティスとしてまとめられています。リーダシップは持って生まれた資質ではなく、だれでも学習すれば身に着けられるスキルであること。そのための31のプログラムの紹介がこの書の内容になります。
もくじ
監訳者まえがき
序文
第1部 コーチングが生み出す「変化」と「効果」
第1章 自らの行動を変革する
第2章 「組織と個人」を成功に導く
第3章 行動の問題を明らかにする
第4章 コンサルティングとの違いは何か
第5章 リーダーのためのコーチング活用法
第2部 リーダーとしての行動原則
第6章 学びを還元する
第7章 「書くこと」に学ぶリーダーシップ
第8章 Y世代の価値観を理解する
第9章 存在感を発揮する
第10章 具体的な役割を全うする
第11章 リーダーシップはリレーションシップ
第3部 変わりゆく役割
第12章 女性のリーダーシップを伸ばす
第13章 自律を促し支援する
第14章 国境を超えてリードする
第15章 状況を読む知性を身につける
第16章 内省を通して示唆を得る
第4部 ハイポテンシャルの発掘と育成
第17章 目的に根ざした意欲を引き出す
第18章 弁護士をリーダーに育てる
第19章 チームワークをすばやく醸成する
第20章 マイクロソフトはこう育てる
第21章 新米リーダーを助ける
第22章 互いに学び成長する
第5部 ひとつ上のリーダーへ
第23章 意思決定者を動かす
第24章 新天地で活躍する
第25章 集合知を生み出す
第26章 自分の価値を倍増させる
第27章 キャリアゲームを勝ち抜く
第6部 実践的モデル&ツール
第28章 つながりを可視化する
第29章 未来に焦点を当てる
第30章 自分の性質を見極める
第31章 明日を担う女性リーダーを育てる
解説
原注
ISBN:9784862761644
判型:A5変
ページ数:496ページ
定価:2800円(本体)
2013年07月15日 第1版第1刷
2013年07月25日 第1版第2刷 -
Posted by ブクログ
ネタバレキャリアアップを目指す女性、男性中心社会で働く女性には必読本。本書が書かれたアメリカでも、女性が自分の実績を口にしなかったり、周りの人を喜ばせることを優先して自分のキャリアを優先できなかったりするのだから、日本の女性はなおさらだと思う。とりあえずネットワークの活用(専門性や完璧な仕上がりを追求するより社内社外政治)やエレベータースピーチ(自分のビジョンのために何をしており、組織にどう貢献できるのか、エレベーターで会った上司に簡潔に述べる)の準備からしてみたいと思う。また、現在の仕事がキャリアにどう活きるのか、自身のキャリアをしっかり考えていきたいと思う。
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Posted by ブクログ
【自分を変えるトリガー】
A.行動を改善する上で、効果的なのが「能動的な質問」である。「あなたには明確な目標がありますか?」といった受け身の質問ではなく、「明確な目標を立てるために、あなたは最大限の努力をしましたか?」と能動的に問うことで、どこで努力し、何を変えればよいかが見えてくる。
B.「環境」が私たちをコントロールしている私たちは、「環境」が私たちの行動を決めていることに気づかないまま人生を送っている。渋滞した高速道路で、イライラしてキレることがある。それは、乱暴なドライバーに囲まれた状態がトリガーとなり、私たちの行動を一時的に変えてしまうからだ。人は環境の容赦なき力の犠牲になることがある。
C.私たちは環境とうまくやっていると思っているが、実は戦っている。環境をコントロールしているつもりだが、実際には環境が私たちをコントロールしているのだ。
D.どの組織も、「あなたには明確な目標がありますか?」といった“受け身”の質問をする。なぜ受け身かといえば、彼らに対して何がなされたかを考えるようにできていて、彼らが自分のために何をしているかを尋ねないからだ。受け身の質問を受けると、たいてい「環境」のせいにする。「あなたには明確な目標がありますか?」と尋ねられて「いいえ」と答える時、社員は「上司が決断しないから」「会社は毎月戦略を変更するから」などと外的な要因のせいにする。「私がいけない」と言うことはほとんどない。
E.仕組みがなければ、私たちは改善しない」ということだ。1 日の中に仕組みを組み入れるのは、規則性がなく手におえない環境を制御可能にする方法だ。買い物リストを作れば、支出に仕組みができる。必要なものを買うことを思い出し、不要なものを買うのを避けられる。毎週何キロ走ったか記録することは、予測のつかない人生の一部をコントロールする仕組みだ。仕組みが私たちを手助けする。日課の質問は、仕組みである。「私は最大限努力したか?」という質問に毎日必ず答えることで、
私たちの人生に欠けていた厳しさ、自己規律を植え付けることができる。 -
Posted by ブクログ
リーダーシップといっても定量的にはかれるもんじゃあないから、このジャンルというのは、自己満足と客観性の問題がついて回る。
それはそういうもんだ、と割り切って、大家マーシャル・ゴールドスミス氏以下、アメリカが誇る最強のコーチ陣の扉を叩いて回り、30分ずつ話が聞けるとしたら、組織で働いた事のある人にとってこれほど魅力的なことはないだろう。本書はそれが実現したような一冊。
リーダーに求められる能力、役割、素養、考え方、感情のコントロールに加え、家族、プロジェクト、スポーツチーム、経営陣および本書をして出版業界w におけるリーダーのあり方の実例など各方面のエキスパートの研究へ総覧的に触れられる。
結局、リーダーシップとは相対的なものだし一般論化しない。従って、組織のパフォーマンスから以外に評価のしようもないとすれば、本書のように各方面から相当多角的に学ぶのが最も王道といえるのではないかと感じました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ変わるとは、自分を作り替えることなのか
本書を読み始めたときは、「なぜ人は変わろうと思っても変われないのか」を扱った行動変容の本だと思っていた。しかし読み進めるうちに、むしろ重要なのは「自分を変えること」ではなく、「自分が実際に変化したとき、何が起きていたのかを観察すること」なのではないかと思うようになった。意志の強さだけに原因を求めず、環境、刺激、感情、行動の連鎖を見る。その意味で、本書は自己改造の本というより、行動が生まれる条件を発見する本として読めた。
「最善を尽くしたか」という問い
特に印象に残ったのが、エンゲージの質問である。「目標を達成したか」ではなく、「目標に向かって最善を尽くしたか」と問う。結果だけを評価すると、自分では制御できない要因まで背負うことになる。一方、自分が何を選び、何をしたかに問いを戻すことで、行動そのものを観察できる。
ただし、ここで重要なのは振り返りに時間をかけることではないと思う。過去にGTDを実践した経験から、管理や記録の仕組みは高度化できる一方、それ自体が「やった感」になり得ることも知っている。行動変容に必要なのは長時間の自己分析ではなく、短い振り返りによって翌日の行動を一つ変えることだろう。
「空っぽの船」が教えること
第13章の「空っぽの船」は、単に「気にするな」「怒るな」という話ではない。船がぶつかれば、その事実は変わらない。しかし「誰かが自分を狙ってぶつけた」という解釈は、事実とは限らない。そこから怒りが生まれ、さらに相手への反撃へと進んでしまう。
つまり、刺激、解釈、感情、行動を分けて見る必要がある。相手の行動に問題があることと、相手が自分を攻撃していることも別である。自分に向けられた脅威ではないものまで脅威として検出する「擬陽性」を、自分自身が作り出している可能性もある。この視点は、問題を発見する能力が高い人ほど重要なのではないかと思う。
AIWATTという境界線
だからこそ、「今この問題について、良い変化を生むために自分の時間やエネルギーを投資する意思があるか」と問うAIWATTが効いてくる。問題を発見したからといって、必ず自分が介入する必要はない。介入する価値があるならやる。なければ手放す。これは諦めではなく、自分の注意、感情、知性をどこに投資するかを選ぶことだと思う。
コーチングとは何か
この視点から見ると、コーチングも「良い質問をして気づきを与えること」だけではない。クライアントが何を変えたいと言っているかだけでなく、実際に何を繰り返しているのか、どんな刺激で反応するのか、どんな場面で自然に行動が変わるのかを見る。そして、その人が自然に能力を発揮する条件を一緒に発見していく。強みを見つけるだけではなく、「その強みは、どんな環境で起動するのか」を見ることが重要なのだと思う。
自分自身への適用
振り返れば、自分にも「変わらなければ」と考えることで、かえって動けなくなっているところがあった。副業についても、商品、価格、集客などを考える前に、自分の能力が自然に発動する場面を観察する方がよいのかもしれない。実際、事業の壁打ちでは、人の話を聞くと構造を整理し、リスクを見つけ、異なる領域をつないでフィードバックすることが自然に起きていた。
これは「新しい自分になる」という話ではない。すでに持っている能力を、これまでとは異なる環境に接続してみるという話である。
変化を設計する
本書を読み終えて、行動変容とは自分を無理やり作り替えることではなく、「自分が変化しやすい条件」を見つけることなのだと考えるようになった。変えるべきなのは、必ずしも自分そのものではない。刺激との関係、環境との接続、そして何に自分のエネルギーを投資するかである。
「私は今日、最善を尽くしたか」。そしてもう一つ、「私は今日、変化が起こる条件をつくったか」。この二つの問いを、自己管理のための重い仕組みにせず、現実を少し動かすための小さな計器として使ってみたい。 -
Posted by ブクログ
エグゼクティブの人は、もともと金持ちだから心が穏やかで結果人間ができているのでエグゼクティブなのだ、と思っていたけど、そうでもないというのがわかってよかった。
大きな違いは、主には職場の対人関係の改善に、会社がコーチをつけてくれること。なんてうらやましい。
ただ、この本でこうやるといいよ、というのは教えてくれているのでやってみる。
エグゼクティブポジションでも対家族で問題があったり「家族に対してはプロフェッショナルではなくアマチュアでいいのか?」とか、ぐさり。
私も「本当の自分はダメ人間なので、家族には本当の自分であるダメ人間であることを許してもらいたい」と思っていた。
が、ダメ人間であることで周囲を傷つける関係を今後も続けるのか?考えてそれはやめようと思った。
誰も乗っていない舟がぶつかって文句を言う例えも秀逸。
あるイギリス企業の、移民出身の出世頭の人は、職場で折り合いが悪い相手を「人種差別をしてくるから」と思い込んで戦っていたつもりだったけど、実はそいつはただ誰にでもクソ野郎なだけで、そいつとの関係が悪いせいでほかのよいところも見えなくなってる状況という人。
私もこれに近いことが多いので反省。
問題を認識して、実行者としての自分を当てにせず、計画が実行できるような点数制のチェックリストをつけていく。やってみよう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分を変えていくための仕組み化、行動改善のためにヒントを得るべく読書
メモ
・変化を阻む信念のトリガー
わかったらやるよ
私は意志が強いから誘惑に負けない
今日は特別な日だ
少なくとも私は●よりマシだ
私は人の助けも仕組みも必要としない
私は疲れを知らない、熱意が消えることもない
時間はたっぷりあるさ
注意を逸らすものはない、予期せぬ出来事が起こることもない
啓示で突然自分の人生が変わる
私は永遠に変わる。二度と心配する必要ない
古い問題を取り除けば新たな問題は出てこない
努力すれば報われる
誰も私のことなんか気にしていない
変わってしまったら私は私でなくなる
自分の行動を自分で評価するだけの頭がある
・状況的リーダーシップ
部下の成熟度の変化を追う
状況に応じてしっかり適応する
状況は常に変化することを認識する
部下の成熟度に応じてリーダーシップのスタイルを調整する
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Posted by ブクログ
ネタバレSNSで知って興味を持ったので読んだ本。
女性に特化して書かれた本はあまりなく、一般的には男性がメインで当てはまる内容になってしまっている(これまでのビジネスの世界が男性社会なので)ことから、このような本の存在自体がありがたいと感じた。また筆者らの自分がコントロールできる範囲で現状を改善できるようなアクションをとろう、というアプローチも良かった。
女性にみられる悪癖として12個挙げられているが、複数自分に当てはまるものがあり、非常にためになった。また、ただ悪い部分を指摘するだけではなく、その悪癖はこういった良い点の裏返しだよね、といった自分の長所も改めて確認できるような記載もあり、その点もありがたかった。
自分の頑張りが空回りしてしまわないために、一読するのをおすすめしたい一冊。