あらすじ
コーチング体験はこれ1冊でOK!レジェンド・コーチの世界的ベストセラーが待望の文庫化。
人間関係を劇的に好転させる「20の悪い癖」の発見・改善テクニック!
2007年に刊行された世界的ベストセラーの文庫化。著者マーシャル・ゴールドスミスは、GEやグーグル、ゴールドマンサックスなどの名経営者たち向けに、1回25万ドル超とも言われた全米指折りのトップ・エグゼクティブコーチ。
米アマゾンによれば、マーシャル・ゴールドスミスの『コーチングの神様』と『トリガー』は、「リーダーシップ本と成功本のトップ100リスト」(古典から現代までの経営本、自己啓発本で構成)に入っており、著者は、そのトップ100リストに2冊もランク入りしている、唯一の存命の作家である。
そんな本書はCEO専門のコーチとして活躍している著者が、いかに自らの悪癖を乗り越え、部下を育て、さらに自分の能力を発揮していくかをステップごとに解説した作品。コーチング体験から得られるステップごとに示され、非常に読みやすく、読みながら自分の悪癖を把握できる。
豊富な事例から、部下を持つ人なら自分ごとに感じられる一方、上司に不満を感じている人にもまた共感を呼ぶ内容となる。ビジネスコーチングにかかわる層から一般ビジネスパーソンまで幅広い読者層が対象となる。
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Posted by ブクログ
【評価】
内容 :★★★★★
読みやすさ:★★★☆☆
難易度 :★★★☆☆
ボリューム:★★★★★
【所感】
エグゼクティブ・コーチングを生業とした著者の経験を基に、できる(ようになる)人の法則について書かれた一冊。
コーチングをする側、される側の両方の目線で学びがあった。
大前提の姿勢として「人を変えることはできない、本人が変わることを選択したときにはじめて良い方向に向かうための手伝いができる」というスタンス。如何に変わろうという意識を待たせる(気付かせる)かの重要性を説いている。
成功者ほど過去の成功に捉われ変化への抵抗を生みやすいとし、彼らが持っている代表的な20の悪癖とその詳細、それらをどのようなアプローチで改善していくべきなのかが説明されている。自分にも当てはまるであろう悪癖がいくつかあったので治したいと思った。
「理解すると実践するの間には大きなGAPがあり、それを埋めるためにはフォローアップが必要」というのは実体験を以てしての真理だと感じた。
エピソード話が多くボリュームはあるが学びのある一冊。地味に訳者あとがきがよかった。