高岡香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
映画が好きで読み始めた1冊。
これくらいの、大人になる前の少年少女の思春期ならではの乱高下する情緒やふいに訪れる孤独感を持て余している様子を読むのが大好き!
文章が詩的で抒情的で、映画の場面を思い描きながら読めた。イタリアのあの風景が文章でも読めるのは嬉しい。そしてまさかエリオの中にこんなにも熱い、時に変態的でともすれば気持ち悪いくらいの激情が、あんなに初期から秘められていたのにはびっくりした。
映画を見た時には、気に食わないけどなんか気になる存在、としてオリヴァーと出会うところから始まって、徐々に特別な感情が育まれているように見えていたので。
映画は小説と異なり、オリヴァーが突然かけてきた電話で結婚を報告するところ、気にしてない風にさりげなく祝福して受話器を置いたエリオが、ひたすら静かに涙を流し続けるシーンが長尺で流れる(これがもうめちゃくちゃ泣けるので映画見てほしい…!)から、20年後を読めてちょっとだけ救われた気持ちになりました。
「いちばん好きな人とは結ばれない」とはいうけど、この二人もまさにそうだったということか。
最後にあとがき。
高岡香さんのあとがきを読んでなぜか感動した。なんて作者を立てられる訳者さんなんだ、、 -
Posted by ブクログ
なぜ十代の自意識過剰で繊細な少年が永遠に悶々と悩み続ける様を描いた小説はこうも魅力があるのか。「潮騒の少年」はまさにこの小説のアメリカ版って感じだったけど、「君の名前で〜」の方が上品。どっちが良い悪いとかではない。なぜどちらの少年も好きな男がはいたパンツを頭に被るのか。もしこの小説と同じような設定の作品を探してるなら、「潮騒の少年」はオススメ。「君の名前で〜」のような静かで美しくてハイソな雰囲気ではなく、精子の匂いが立ちこめるような思春期男子!て感じだけど。
映画が最高だったから原作はあまり期待していなかったが、いい意味で裏切られた。本当にこの小説の雰囲気をそのまま映画にした感じだったんだなと思った。映画ではよく分からなかった二人の行動の意図とかが、小説には書かれていたりして、また映画を見返したくなる。 -
Posted by ブクログ
P5 「わが心の友、アルビオに」
アルビオは作中の登場人物ではなく、作者が友人のアルビオに捧げる様子を記載しているようだ
P17「海岸に残った彼の足跡のところに戻って、こっそりそこに自分の足を置きたいと思った」
触ったあとの部分を触りたくなる感覚とか、特別に感じる感覚凄くわかる。
P36 「お願い、僕を傷つけないで(好きなだけ傷つけて)」の真の意味が悦すぎるし、分かりすぎる。
P63 一心同体でありたいからこそ、一緒の考えをもってると思ってたからこそ、オリヴァーとキアラが付き合ったのならオリヴァーが女の子を好きなように、自分も女の子好きと思いたかったのかな、
P147 オリヴァーが毎晩夢に出てきて、懇願して求めてくるような夢を見てて、よっぽど好きなんだよな
夢の中で聞いた「君がやめたら僕は死ぬ」を告白よりも感謝してる心中を思い起こすような心境
P191オリヴァーがエリオの息子さん口に含んだタイミングが心見透かし過ぎてる。賢者なのかなんでこんなにオリヴァーを求めてたのかわからなくなったタイミングでそれは、オリヴァーがエリオにもっと求められたいとかそういう事なのでは?!
P194オリヴァー「君と寝たのを僕はどんなに喜んでるか分かってるのか?」ってあんなにしゃべらなかったりしてたのにメロすぎんか?
P335 達筆のハガキは暁からだった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルが美しいのと評価の高さで久しぶりに手に取った恋愛小説。
イタリア人らしい(?)情熱さ。ふたりの人物をなんの後ろめたさもなく素敵だなと思ってたり、パーティで出会った女の子といい雰囲気になってたり。
でも後半エリオの相手の女の子全く出てこなくなってあっさりしすぎだろ…とも思った。
最初の夜を迎えるまでの駆け引きは甘酸っぱくてもどかしくて、必死に相手のことなんて僕は興味ないけど?て無関心を装うのは万国あるあるなんだなーって思った。
桃での自慰シーンはちょっと気持ち悪かった…笑
タイトルの「君の名前で僕を呼んで」というのは、なんとなく素敵だなーと思ってただけで、作中で同じ言葉が出てきても理解してなかったんだけど、他の方の感想を読んで腑に落ちた。
好きな人の顔を思い浮かべながら呼ぶ自分の名前は、その人に自分はどんな風に呼ばれるんだろうって思い浮かべることなんだね。