高岡香のレビュー一覧

  • 君の名前で僕を呼んで

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    正直、物語全体の性的な描写が多くて読み進めるのに少し時間がかかるほどだった。その上で人間のリアルを複雑に丁寧に表現されていてとても素敵だった。

    訳書だが、文章自体がとても綺麗で、人間の恋愛感情の尊さや汚さをエリオ視点で素敵に描かれていた。

    ハッピーエンドかどうかは断定できないが、エリオとオリヴァーの関係の終着点も綺麗だった。
    恋愛したくなりました!

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    2025年09月07日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    映画が好きで読み始めた1冊。
    これくらいの、大人になる前の少年少女の思春期ならではの乱高下する情緒やふいに訪れる孤独感を持て余している様子を読むのが大好き!

    文章が詩的で抒情的で、映画の場面を思い描きながら読めた。イタリアのあの風景が文章でも読めるのは嬉しい。そしてまさかエリオの中にこんなにも熱い、時に変態的でともすれば気持ち悪いくらいの激情が、あんなに初期から秘められていたのにはびっくりした。
    映画を見た時には、気に食わないけどなんか気になる存在、としてオリヴァーと出会うところから始まって、徐々に特別な感情が育まれているように見えていたので。

    映画は小説と異なり、オリヴァーが突然かけてき

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    2025年08月08日
  • 最後の乗客

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    ネタバレ

    導入部では古典的な幽霊船の怪談調(過去の話)ではじまり、現代へと転じると主人公の主観へ交代する。
    内容の半分までは正統なホラーといった感じで、現代の科学技術が通じぬ正体不明、神出鬼没の敵対者に対する恐怖だったが、
    中盤以降は幽霊の正体や意図は不明なのものの、その性質は明らかになっていき、ややパニックホラー寄りのテイストになった。
    終盤では幽霊の正体(ユダヤの悪霊)までも明らかになり、その召喚と制御不能になるまでの過程も描かれており、幽霊譚だけで無くループ物でもあったのかと謎がすべて解けるような作りになっていた。
    読んでいてスッキリはするが、やはり中盤あたりまでの「正体不明・手口不明の怪異」こそ

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    2024年03月24日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    映画が好きで、原作も読みたいと思ったのがきっかけでした。私の場合、映画から入ると、映画のシーンと本の場面がリンクして、本を読みながら映像化するのが捗るので、映画→原作の順で辿るのが好きです。

    2人の心のすれ違いや、どこまでが本心なのだろう、と考えながら読み進められるのがとっても楽しいです。
    本の途中では哲学的なお話が登場するのですが、それの解説を見ながら読んでいくのと、知識が増えて面白かったです。

    次作がまだ読めてないので、そろそろ読みます!

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    2024年03月21日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    なぜ十代の自意識過剰で繊細な少年が永遠に悶々と悩み続ける様を描いた小説はこうも魅力があるのか。「潮騒の少年」はまさにこの小説のアメリカ版って感じだったけど、「君の名前で〜」の方が上品。どっちが良い悪いとかではない。なぜどちらの少年も好きな男がはいたパンツを頭に被るのか。もしこの小説と同じような設定の作品を探してるなら、「潮騒の少年」はオススメ。「君の名前で〜」のような静かで美しくてハイソな雰囲気ではなく、精子の匂いが立ちこめるような思春期男子!て感じだけど。
    映画が最高だったから原作はあまり期待していなかったが、いい意味で裏切られた。本当にこの小説の雰囲気をそのまま映画にした感じだったんだなと

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    2023年09月04日
  • 時間の恋人

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    タイムスリップ推理小説シリーズ2作目。ヒーローのほんの少し前の元カノが被害者。私がヒロインならめちゃくちゃ嫌な設定。だって推理のすり合わせをするたびにヒーローが元カノをファーストネームで呼ぶんだもん。やだ〜。だけど公爵様とレベッカは相変わらず良かった!それにしても元カノと恋仲だったヒーローは女見る目なかったな。チョロ助なのかもしれない。

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    2023年01月15日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    映画未鑑賞
    読みづらいところもあるけれど、知性や教養のある会話の駆け引きや洞察などエリオ視点からありつつも、思春期ならではの甘酸っぱさでいっぱい。
    官能的なシーンも、10代想像力ゆたかな年頃のエリオの揺れ動く気持ちが伝わってきた。

    オリヴァーの心情が会話や情景の駆け引きで、ただ酷い人じゃないんじゃないかなと思わせてる。

    エリオの父から息子エリオへの言葉
    深い。

    一人の人間として、理解し見守り
    語る言葉の重み

    年月を経て再開するエリオとオリヴァーも感慨深い。

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    2022年01月28日
  • 時間の恋人

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    ネタバレ

    前巻に続き、ミステリ要素強め、ラブ要素ほんのり、の作品。
    今回はベッカが危機にさらされるシーンがなかなか秀逸でした。

    人工呼吸と心臓マッサージがこの時代はまだ知られてないことだというささやかな驚き。

    この時代の貴族の特性を生かした設定も好きだし、今回そういう見方もあるのか、と思ったのはデザイナーズベイビーのような考え方がある意味昔の貴族ではデフォだった、ということ。たしかに血統を残すための考え方って見方によってはデザイナーズベイビーなんだね。

    2022.1.24
    10

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    2022年01月26日
  • 時間の囚われ人

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    この手の本にしてはミステリ色が強く、ラブ要素がかなり薄い作品で読み応えありでした。
    タイムトラベラーもの読みたいと思った時にたまたま見つけた作品だけど、何百年前のイギリスでFBI捜査官が活躍するのは面白かった!

    2022.1.20
    8

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    2022年01月20日
  • 侯爵の謎めいた花嫁

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    15歳で海賊に拉致され、アラブでスルタンの側室として17年間過ごしたミア。脱出し実家の公爵家に戻るが、厄介払いしたい祖父は次々と結婚相手を探し出してくる。その中から見つけ出した侯爵アダムは前妻2人を殺したという噂が…。このミアの経歴から、後宮仕込みのアレコレや臍ピアスなどの見かけがいつものヒロイン像からかけ離れていて楽しめる。アダムもまた、冷え切った態度、亡くなった前妻や領地に閉じ込めている娘など、秘密めいた所が魅力的。そして、なんと言っても息詰まるミアの息子の救出劇のラスト!面白かった!

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    2019年07月15日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    夏の北イタリアの風や太陽、匂いまで感じられる気がした。個人的には走馬灯感のある物語が大好きだったりするので、彼らの過ごした夏の期間よりも20年後の場面の方が胸にくるものがあった。

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    2025年03月02日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    数年前に映画を観たけれど、読み取れていなかった細かな心情がありありと描写されていて再発見が多かった。
    読み進めていると夏のイタリアにトリップした感覚。この時期読むのがぴったりであった。

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    2024年08月30日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    ずっと読みたかった一冊。
    だが、何故ここまで評価が高いのか不思議。
    最後の1ページだけは好きだった。

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    2024年08月27日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    同名映画の原作本。続編『Find Me』が発売中ということで、店頭に並んでいた。
    映画は2018年4月日本で公開され、2018年ゴールデングローブ賞作品賞、主演男優賞、助演男優賞、加えてアカデミー賞作品賞、主演男優賞、脚本賞、歌曲賞にもノミネートされたという。

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    2024年01月25日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    ネタバレ

    タイトルが美しいのと評価の高さで久しぶりに手に取った恋愛小説。
    イタリア人らしい(?)情熱さ。ふたりの人物をなんの後ろめたさもなく素敵だなと思ってたり、パーティで出会った女の子といい雰囲気になってたり。
    でも後半エリオの相手の女の子全く出てこなくなってあっさりしすぎだろ…とも思った。

    最初の夜を迎えるまでの駆け引きは甘酸っぱくてもどかしくて、必死に相手のことなんて僕は興味ないけど?て無関心を装うのは万国あるあるなんだなーって思った。
    桃での自慰シーンはちょっと気持ち悪かった…笑

    タイトルの「君の名前で僕を呼んで」というのは、なんとなく素敵だなーと思ってただけで、作中で同じ言葉が出てきても理

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    2023年11月30日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    13冊目
    ひと夏の恋のお話。
    結構えぐい描写多かったけど美しく感じた。対象がちょっと自分と違うだけで、冷たくされたら悲しくなるし、ちょっと優しくされただけで有頂天になるのはみんな同じなんやなぁーって、。
    台風で予定なくなったけど大雨の音聞きながらこれ読んだ時間幸せでした。

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    2023年06月02日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    映画ではよく分からなかった部分も文章で補完できたので良かった。エリオの心情が切ない...。文字だけなのに鮮やかな色彩を感じる不思議。原作だと希望のある終わり方なのが意外だったし、続編も読みたい。

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    2023年04月25日
  • 君の名前で僕を呼んで

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    映画を先に見たが、字で追うイメージとちょっと異なりがあるので、どちらを先行させても十分に「エリオとオリヴァーの世界」をつかの間覗かせてくれると思う。
    私はLGBTの理解が中途であり、受容できていないこともあるせいか、改めてこのジャンルをネットで勉強。
    意外と、日本人は比率が高い事に愕く・・が、国としての政策面ではお粗末で世界的に下位。

    シャラメの表情、空気感の演技がオスカーに繋がったのも運づける映画。原作は彼の視点で展開した事もあって、早熟で知的な彼、持て余した自分の内奥に着いた炎に不安と焦燥で身を焦がすさまがよく伝わってくる。
    一方のオリヴァー、米国人という事もあって1980年代、激しい差

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    2023年04月18日
  • 侯爵の謎めいた花嫁

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    ネタバレ

    ★3.5

    15歳のときに海賊に拉致され、17年間スルタンのハーレムで過ごしたヒロインと、妻殺しの噂が流れている侯爵ヒーロー。
    ヒロインの今までにない設定が新鮮だった。
    冷酷な態度のヒーローがヒロインと結婚してから、笑顔を見せたり二人で入浴したりとイチャイチャっぷりが微笑ましかった。
    ヒーローの容姿について色白と表現するのも新しかったな。
    中背と描写されていたのでどれぐらいだろうと想像していたら最後のほうに180cmと描かれていて、日本人からすると充分高い!と思った。
    大人カップルに好感◎

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    2019年08月02日
  • 羊飼いのルール 下

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    「第四部 羊の皮をかぶった狼」☆3
    話、そっちに行くんかい… これほどまでの大どんでん返し食らうとは この先ついて行けるかしらw シリーズものだが、次作読むかどうかは微妙

    「鋼鉄の檻」☆4
    これは、スピードよく読めた
    デヴィッドの言うことは正論だけど、でもそれ、へこんでるケリーに言うかな こんな男、別れちまえ ケリー、強くなれ 立つんだ、立ち上がれケリー 
    アッカーマンとケリー この二人メインで掘り下げた一冊を読みたかったな

    こんな薄い本、上下に分ける意味あんのか

    この表紙(あえて装丁とは言わない)は上下巻ともに最悪 なんなんだこの醜悪漂うB級ホラーな絵(あえてデザインとは言わない)読み

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    2017年06月03日