呉兢のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
リーダーシップについて学ぶために、古典の名著を選書。
中国史に名を残す名君(最高のリーダー)太宗が、
部下からおもいっきりダメ出しをされて、それを改めるという事例集。
ダメ出しを素直に受け入れる懐の広さが後世に名君として名を残すことになった。たとえ君主に昇り詰めたとしても、そこからの平安〜繁栄は未知の領域。
名君太宗が部下から辛辣なダメ出しを受けたり、葛藤をする様は、親近感があり、命を賭けた部下のダメ出しは説得力のある内容となっている。
1400年前から人間は大きく変わっていないな、と思った。
自分の自制心だけで自分の欲望を制御したり、
問題に気づく事は難しい。
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Posted by ブクログ
ビジネスリーダーが読むべき本として紹介されることも多い『貞観政要』、本書は全10巻40篇の全訳本で、訳及び原文で770頁を超える大冊ではあるが、手に取りやすい文庫本の形で刊行されたことは、とてもありがたい。
巻一君道篇第三章の「創業と守成、いずれが難きや」は漢文の教材でも良く取り上げられる有名な一節であるが、これをはじめ、太宗の言行、臣下とのやり取り、臣下の太宗に対する上奏、諫言等が記録されている。
全体を通読し、特に、次のような点が印象に残った。
・隋の滅亡を経て唐による統一という大変動期の当事者であった太宗にとって、国家運営上、隋、特に煬帝の失政の轍を踏まないことが重要であった -
Posted by ブクログ
ネタバレ唐の時代、平和な世の中を実現させた太宗の、家臣たちと交わした議論や問答が収められた本。文庫サイズでコンパクトながら読みごたえは十分。
この手の本は、読むときが変われば響く場所も変わる。社会人になって間もない頃に読むか、中堅になってからか、管理職に近いポジションになってからか、その時々で面白いと思える場所は異なる。なので、本棚のすぐに手に取れる場所に並べておいて、都度、パラパラめくるのが良い。
今の自分にとっては「第二章 諫言の機微」と「第三章 人材の登用」が面白い。人を率いる立場になれば、もっと後の章が役に立つのだろう。
「人を統べ、導く立場の人」にとって有益な内容が主だが、若手人材でも -
Posted by ブクログ
好きな部分
保持維持は天下を取る時とは異なる思想が必要
身の破滅を招くのは、その人自身の欲望が原因
明君は臣下からの進言に耳を傾ける
長期の野望をいつの時代でも必要
人使いのコツ「短所を見ずに長所を見よ」
政治を安定させる根本は人材を得ることにある
自分の気づき
まだまだ会社では上の立場では無いが、下の立場の振る舞いに気づきを得た。つい思考停止で上の言われたことをやるが違う。違うと思ったことはちゃんと進言しなければならない。自分の立場はどうなってもいい。組織がそれで強くなるなら。
また自分が正人にまだまだ足りないことも気づいた。
器ちっちゃいなって。裕福な時大きなgiveした記憶無いし、自