呉兢のレビュー一覧

  • 貞観政要 全訳注

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    17
    開始:2023/5/20
    終了:2023/6/3

    感想
    どれだけ謙虚でいようとも。やがては自らの才能と功績に溺れる。それでも実直な臣下がいれば。奢りを捨て常に中庸を保ち意見に耳を傾ける。

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    2023年06月03日
  • 貞観政要 全訳注

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    およそ760ページというボリュームということもあり、とりあえず読み終えるまでにも時間を要した。読むのは大変だったけど、太宗が本当に優れた名君であったというよりも、魏徴を始めとする臣下に恵まれていて、貞観のはじめの頃は進言に対して、素直に認めて改めていたことによるものだったのがよく分かった。そして、徐々に謙虚さがなくなり、怒りやすくなり、傲慢で贅沢になり、直言を嫌がるようになっていった様子もわかる。訳は現代語として非常にわかりやすく、親切です。長期的に繰り返し読むつもり。

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    2022年09月24日
  • 貞観政要

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    リーダーシップについて普遍的な内容が書かれていて素晴らしいと思うが、恐らく実在の本人像を美化して書かれたのだろうなと思う。
    これを読んでこんな聖王がいたのだと思い込むのはマンマとこの皇帝に騙されてます。

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    2022年04月16日
  • 貞観政要

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    難しそうで敬遠していたのですが、いざ読んでみると結構面白かったです。

    李世民と魏徴の関係性がとても良いなぁと思いました。

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    2022年01月02日
  • 貞観政要

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    部下の言葉に耳を傾ける、自らの欲望を抑える、など一つ一つの教えはシンプルですし特別真新しいものでもありません。
    けれどこの貞観政要が説得力を持つのは、太宗がそれらを上から目線で語るばかりではなく、ときに踏み外しそうな太宗をまさに部下が諫め諭す姿がそのまま書き記されているところだと思います。

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    2021年08月14日
  • 貞観政要

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    リーダーシップについて学ぶために、古典の名著を選書。

    中国史に名を残す名君(最高のリーダー)太宗が、
    部下からおもいっきりダメ出しをされて、それを改めるという事例集。
    ダメ出しを素直に受け入れる懐の広さが後世に名君として名を残すことになった。たとえ君主に昇り詰めたとしても、そこからの平安〜繁栄は未知の領域。

    名君太宗が部下から辛辣なダメ出しを受けたり、葛藤をする様は、親近感があり、命を賭けた部下のダメ出しは説得力のある内容となっている。
    1400年前から人間は大きく変わっていないな、と思った。

    自分の自制心だけで自分の欲望を制御したり、
    問題に気づく事は難しい。

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    2021年08月16日
  • 貞観政要 全訳注

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     中国唐代に呉兢が編纂したとされる太宗の言行録です。古来から「帝王学の教科書」とされてきた書物とのことですが、なにぶん文庫本でも800ページ近い大著なので、まずは一通り「訳文」に目を通すことを目標に手に取ってみました。
     理想の治を求める太宗とそれを諫言をもって支えた臣下とのやり取りは、同じようなメッセージの繰り返しでもありますが、太宗の在位期間による変化もあり、とても興味深いものでした。

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    2021年05月01日
  • 貞観政要 全訳注

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     ビジネスリーダーが読むべき本として紹介されることも多い『貞観政要』、本書は全10巻40篇の全訳本で、訳及び原文で770頁を超える大冊ではあるが、手に取りやすい文庫本の形で刊行されたことは、とてもありがたい。

     巻一君道篇第三章の「創業と守成、いずれが難きや」は漢文の教材でも良く取り上げられる有名な一節であるが、これをはじめ、太宗の言行、臣下とのやり取り、臣下の太宗に対する上奏、諫言等が記録されている。

     全体を通読し、特に、次のような点が印象に残った。
     ・隋の滅亡を経て唐による統一という大変動期の当事者であった太宗にとって、国家運営上、隋、特に煬帝の失政の轍を踏まないことが重要であった

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    2021年04月08日
  • 貞観政要

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    ネタバレ

    唐の時代、平和な世の中を実現させた太宗の、家臣たちと交わした議論や問答が収められた本。文庫サイズでコンパクトながら読みごたえは十分。

    この手の本は、読むときが変われば響く場所も変わる。社会人になって間もない頃に読むか、中堅になってからか、管理職に近いポジションになってからか、その時々で面白いと思える場所は異なる。なので、本棚のすぐに手に取れる場所に並べておいて、都度、パラパラめくるのが良い。

    今の自分にとっては「第二章 諫言の機微」と「第三章 人材の登用」が面白い。人を率いる立場になれば、もっと後の章が役に立つのだろう。

    「人を統べ、導く立場の人」にとって有益な内容が主だが、若手人材でも

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    2019年12月31日
  • 貞観政要

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    帝王学の教科書ということで読む。これが出る前は書経か教科書だったという。
    唐の太宗による問答集。
    太子の廃嫡と高句麗出兵は誤り。
    昔から優秀な人材をいかに集めるかが大切だと認識されていた。

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    2019年10月08日
  • 貞観政要

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    部下の進言・諫言をよく聞き、受け容れることが上にたつものにとって極めて重要である。また、部下たるもの上司に迎合するのではなく進言・諫言することが重要な仕事である。とてもわかりやすいことながら、果たして実行されている組織は多くあるだろうか。

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    2019年08月09日
  • 貞観政要

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    好きな部分
    保持維持は天下を取る時とは異なる思想が必要
    身の破滅を招くのは、その人自身の欲望が原因
    明君は臣下からの進言に耳を傾ける
    長期の野望をいつの時代でも必要
    人使いのコツ「短所を見ずに長所を見よ」
    政治を安定させる根本は人材を得ることにある

    自分の気づき
    まだまだ会社では上の立場では無いが、下の立場の振る舞いに気づきを得た。つい思考停止で上の言われたことをやるが違う。違うと思ったことはちゃんと進言しなければならない。自分の立場はどうなってもいい。組織がそれで強くなるなら。

    また自分が正人にまだまだ足りないことも気づいた。
    器ちっちゃいなって。裕福な時大きなgiveした記憶無いし、自

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    2025年11月04日
  • 貞観政要

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    読書会課題本。唐朝の大宗とその重臣たちとの対話をテーマ別に記録したもの。日本では「帝王学」「政治哲学」として、平安時代から読みづがれてきた古典。本書はその解説付きの抄訳である。しかし、時代遅れな感は否めない。

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    2024年12月09日
  • 貞観政要

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    明治天皇や徳川家康もこれを読んで帝王学を学んだと言われる貞観政要

    唐の皇帝・太宗、素晴らしい方!
    隋の煬帝、秦の始皇帝など暴君と呼ばれる帝たちの失敗をいつも心に留めて、自分もそうならないようと努め、公平であろう、誠実であろうとし、人民の平安を一番に考え実行しようと努力。

    自分のことはわからないから、意見を聞かせてほしいと側近の意見を聞いて反省したり。

    子供への教育についても語られ、全てにおいて勉強になりました
    こんなに立派でも、息子の代で大変なことになってしまい、とっても残念

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    2024年02月25日
  • 貞観政要 全訳注

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    初志貫徹。
    これが一番難しい。

    一番伝えたかったのは、『巻十 慎終』魏徴の上奏だったんじゃないか。

    世界史の教科書にも出てくるほどメジャーな「貞観の治」を実現した太宗も、その晩年には翳りが見える。有終の美を飾れないのも人間くささが出てて趣深い。

    人の営み、浮き沈みは今現代に始まったことじゃない、それを抽出して自分に置き換える。歴史を学ぶ醍醐味だと思う。

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    2024年02月13日
  • 超約版  貞観政要

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    「超約」自体は良いのですが、時々、本文と訳者のコメントが合っていない時があります。

    始めて貞観政要に触れるのであれば、他の人の解説本などから入る方が良いかもしれません。

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    2023年09月19日
  • 貞観政要 全訳注

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    古より以来、兵を窮め、武を極めて、いまだ亡ばない者はいない。

    (愚かな)帝王は機嫌が良いときに功績をあげてない人間に褒美を与え、機嫌が悪いときに罪のない人間を処刑する。

    *じょうがんせいよう。貞観の治。唐。2太宗李世民。

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    2023年03月30日
  • 貞観政要

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    ある程度年齢を重ねて経験してきた人にとっては既知のことが多く簡単すぎる内容。概説でない本を今度読みたい。

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    2022年11月04日
  • 貞観政要

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    翻訳部分だけなら実質100ページ程。「指導者の条件」「人材の登用」「後継者の育成」などの観点で、唐代の名君と名臣の間のやりとりがまとめられている。印象的だったのは、リーダーの(開かれた方向への)欲望の再開発、いつでも謙虚であること、部下の進言を促し進んで受け入れること、ストレートに言うだけでなく婉曲にほのめかす程度の方が説得力が増す場合もある、短所を見ずに長所を見よ、李克の人物鑑定法、リーダーは発言の影響力大なので失言があってはならない、など。

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    2022年06月12日
  • 貞観政要

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    ネタバレ

    唐の太宗と名臣の政治問答集。
    諫言の重要性。懐深くそれを受け止める。後継者育成に失敗する太宗。育てようとしたが、策謀好きになってしまい、凡庸な方を選ぶ。
    皇帝は船で、人民は海だ。疎かにしてはならない。
    礼を尽くして相手の言うことを聞くことで、名臣が来る。
    公平に相手に対する。
    率先垂範。
    謙虚に、発言は慎重に。
    自己コントロール。

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    2021年03月31日